福岡大流通戦争⑱/地場スーパーの個別経営状況④/丸和①
丸和は、経営危機に瀕し、2005年1月第3者割当増資を行い、引受手であった広島県のスーパー「ユアーズ」の傘下になった。ユア-ズにより、丸和の経営改善が見られたものの、長引く不況の影響や近隣の大型店出店などの影響も重なり、計画通りには進んでいないのが実情のようである。
次のグラフは、丸和の業績推移であるが、09年1月期における自己資本は25億32百万円、同率9.3%と決して安泰な状況にはない。
前09年1月期は、膨大な粉飾等デタラメ経営で破綻した石原商事(スーパー経営等、美味しい店舗は他社に先喰い)を子会社化、債務免除益11億33百万円、(丸和の総資産に対して)減損処理6億94百万円を処理したところで、▲3億13百万円の赤字となっており、また持ち帰り寿司店86店を48店に減らし、実質は赤字が膨らんでいたことが伺える。
同社の店舗戦略は、これまでの46店舗に加え、買収した石原商事からの13店舗の合計49店舗体制となっている。中でも福岡県は、北九州市中心に31店舗体制となり、同社はドミナント強化がはかれたとしている。しかし、広告宣伝は共通広告を出すことができ効率的であろうが、(同社は都心型が多いものの)都市周辺部の店舗は、今の時代鮮ど市場のような店舗が近隣にできればイチコロであり、地域戦略は必要であるものの、ドミナント戦略が旨くいくとは限らない世の中になっている。
店舗数拡大や業種拡大より、既存店舗の体力強化が求められていると思われる。
前期決算では、生鮮食品の売上高比率が伸びており、今後他部門への相乗効果にどのように結びつけるか、不況のなか同社の課題は多いようである。
同社の店舗戦略は、これまでの46店舗に加え、買収した石原商事からの13店舗の合計49店舗体制となっている。中でも福岡県は、北九州市中心に31店舗体制となり、同社はドミナント強化がはかれたとしている。しかし、広告宣伝は共通広告を出すことができ効率的であろうが、(同社は都心型が多いものの)都市周辺部の店舗は、今の時代鮮ど市場のような店舗が近隣にできればイチコロであり、地域戦略は必要であるものの、ドミナント戦略が旨くいくとは限らない世の中になっている。
店舗数拡大や業種拡大より、既存店舗の体力強化が求められていると思われる。
前期決算では、生鮮食品の売上高比率が伸びており、今後他部門への相乗効果にどのように結びつけるか、不況のなか同社の課題は多いようである。
連結/百万円 | 01/1期 | 02/1期 | 03/1期 | 04/1期 | 05/1期 |
売上高 | 52,006 | 50,343 | 48,449 | 45,871 | 43,695 |
経常利益 | 24 | 93 | 112 | 49 | 25 |
当期純利益 | -1,482 | -313 | 107 | -335 | -71 |
06/1期 | 07/1期 | 08/1期 | 09/1期 | 10/1期予 |
39,518 | 36,428 | 39,724 | 40,282 | 38,000 |
-1,294 | 426 | 363 | -313 | -300 |
-6,190 | 20 | 140 | 15 |
[ 2010年3月 1日 ]
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