この記事は、本が読めないWEBライターが初めて「羅生門」を読むだけの記事です。
<この記事に出てくる人>
読書が苦手なWEBライター。人の倍以上の時間と体力を使わないと本が読めない。
みくのしんが本を読む手伝いをする。
今回、みくのしんが読むのは芥川龍之介の「羅生門」です。教科書で読んだことがある人も多いかもしれませんね。
事前にみくのしんに聞いてみたところ、「読んだことがない」「マンガの必殺技で見た名前だ」という反応だったので、これを機に初めての「羅生門」に挑戦してもらうことにしました。
余談ですが、2022年度から高校国語のカリキュラムが変わり、「山月記」や「羅生門」などの文学作品を授業で取り扱う機会が減っているそうです。
もしかすると、今後は「学校で羅生門を読んだことがない」という人も増えていくのかもしれませんね。
「羅生門」かぁ〜! いかにも難しそうな話だな〜! 俺一人だったら絶対読めないと思う
どうだろうね。難しいって言っても、高校生で読めるくらいの作品ではあるからなぁ
「羅」←この漢字を使っといて、そんなに簡単なわけがないだろ。画数からもう威圧してきてるじゃん
別に威圧してるわけではない
ただ、「羅生門」って言葉自体は人生で何度か出会ったことがあるんだよな。名前だけはなんとなく知ってるもん
有名な作品だから、いろんなところでモチーフになってたりもするもんね
個人的に、「走れメロス」と似てる気がする。なんか、変にこの本のことを覚えてる人多いよな〜って印象がある
この本で出てきたワードで例えたりする人多くない? 「羅生門の◯◯じゃないんだから!」とか言われたことあったような……
「山月記」とか「羅生門」とかは、学校でひとしきり流行るタイプの作品だからね。今でも覚えてワードを使ってる人も多いと思う
そういうあるあるネタみたいな形で、要素だけは知っちゃってるから。読んだことないわりに、なんとなくのイメージだけはあるんだよな〜
たしかターボババアが出てくるんじゃなかったっけ?
出てきてたまるか
あれ? 違ったっけ? なんかババアがどうとか話してた気がするんだけど……???
※ターボババア……高速道路を時速100kmで走るババア。そういう都市伝説がある。
とりあえず今のところはでっかい門があって、主人公とターボババアの掛け合いがある。そういうイメージです
そういうのが読みたいなら、マンガを読んだ方がいい
▼編集部注
予め申し上げておきますが、この記事はとても長いです。
普通に「羅生門」を読むより長いです。何卒ご了承ください。
読書中の様子をダイジェストでお見せすると……
なんか楽しそう
笑ってる
すげー笑ってる
叫んでる
すげー叫んでる
?
??
???
わっ
大丈夫?
こんな感じでした。人って本を読んでいて、こうなることあるんですね。
うわ〜! また本が始まるぞ! どうなっちゃうんだよ……
みくのしんって本を読む前はいつも不安そうだよな。まだ読書への苦手意識が抜けてないの?
いや、読みたくないとかじゃないんだけど……本を読み始めるときって、読み終わったあとの自分が想像できないんだよ
どんな話が始まるのかも予想がつかないし、どこまで連れて行かれるかも分からないでしょ。そこに自分から飛び込んでいくのは、俺にとって勇気がいることなんだよね
映画を観るときもそうじゃないの?
映画は全然違うかも。映像って、こっちに関係なく自動的に進んでいくでしょ? 花やしきのスリラーカーみたいに、乗ってれば次々と景色が流れてくるイメージなんだよな
スリラーカーって、トロッコに乗って進んでいくお化け屋敷だっけ? みくのしんにとって、映画はアトラクションみたいな感覚なんだ
でも、本は自分で歩いていかないといけないじゃん。「始まり」も「終わり」も自分で決めなきゃいけない感覚があって緊張するんだよ
映画は「すでに作られたものを楽しむ」って感覚なんだけど、本は、「自分でゆっくり作り上げていく」って感覚なのかも。だから、本を読む前は毎回無事に最後まで作り上げられるか不安なんだよな
大丈夫。そんな感覚を持ってる人は、きっといい読書ができるよ
大丈夫? 相変わらず、すげー時間かかると思うけど
そんなの気にしなくていい
まあ、ここで俺がウダウダ言っててもしょうがないか! 本って読まないと完成しないからな!
いいこと言うじゃん。じゃあ、さっそく読んでいこう
よ〜し、読むぞ〜!
……。
かまどって花やしきのジェットコースター乗ったことある?
早く完成させてくれ
▼編集部注
次ページからみくのしんの読書が始まりますが、もう一度言います。とても長いです。
撮影時間は2時間半(平均読了時間は30分)でした。何卒ご了承ください。
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