『ロウきゅーぶ!SS』の本編1、2話に加え、各種特典を収録したBD1巻(初回生産限定版)
<各種特典について>
【原作者書き下ろし短編小説〜山中尋乃のお悩み相談室〜】
ブックレット前半に収録の、原作者蒼山サグ先生書き下ろしの短編小説(8P)。
第1期BDの初回特典小説でも、主役を張っていた智花達のクラスメート・山中尋乃ちゃんが、
新聞部の新企画として「山中尋乃のお悩み相談室」という企画を立ち上げるのですが、
その相談相手として選ばれた、女バスメンバー5人の悩みと、その解決に至るまでの取材風景を描く短編となっています。
(時間軸は、智花の誕生日9月9日が過ぎたすぐ後辺り)
1期の特典小説と同じく、尋乃ちゃんの一人称視点で描かれた文章となっており、
相談相手も、1期特典小説と同じくBDのジャケットイラストを飾るキャラが担当、という事で、今巻の相談相手は智花となります。
(登場人物は、尋乃ちゃんと智花に加え、ゲストで花織さんが登場)
内容的には、尋乃ちゃんが新企画を立ち上げるまでの心情を語る所から始まり、
その後、最初の相談相手である智花の自宅にお邪魔して、智花の悩みである胸の成長・・・に関する相談は諸事情により、お流れとなり、
その代わり、料理の腕の上達の為の練習として肉じゃがを作る様子が描かれる、といった内容。
しかし、今回の特典小説は(P数が少ない事を考慮しても)ギャグ的にもシリアス的にも味付けが薄過ぎて、あまり印象に残らない内容だったというのが正直な感想。
尋乃ちゃん自体は、個人的にお気に入りのキャラですし、お悩み相談室のアイデアも短編小説として良いと思うので、次巻以降の特典小説に期待します。
【本編解説・キャラ設定画】
ブックレット後半には、本編1、2話の解説に加え、ミミちゃん、花織さん、忍さんのキャラ設定と、1話で智花達が着ていた浴衣姿の設定画が掲載。
このブックレットの本編解説が、異様に気合の入った内容解説になっており、
文体自体は軽いノリで書かれているのですが、ただあらすじを解説するだけで無く、本編映像に関する演出意図の詳細な説明に加え、
それに伴う登場人物の心情の解説も詳しく且つ分かり易く記されており、こちらの解説を読んだ後に本編を見直すと、更に本編への理解が深まる内容となっています。
正直こちらの本編解説が、今巻の特典の中で一番満足度の高い内容でしたねwライターの方、GJ!です。
加えてブックレットのラストには、特典CDのオリジナルサウンドトラックvol.1の曲名リストが掲載。
【特典CD・オリジナルサウンドトラックvol.1】
特典のサントラCDには、OP曲「Get goal!」のTVサイズに加え、本編BGM19曲が収録。
作曲は1期と同じく、渡辺剛氏が担当。
今回のサントラでは、試合時に使われていたBGMは4曲程の収録となっており、他は主に日常・ドラマパートで使われていたBGMが収録。
前半は日常パートで使われていた、可愛い系の楽曲が続きますが、後半はシリアスパートで使われていた楽曲が中心に収録されており、
ちゃんとチェックした訳では無いですが、日常及びドラマパートで使われていた楽曲は、殆ど収録されていると思います。
因みにサントラvol.2はBD4巻の初回特典となっているので、サントラだけ欲しいという方が居たら、今巻と4巻を購入する様にしましょう。
【ノンテロップOP・ED】
本編ディスクの映像特典としては、ノンテロップOP・EDが収録。
SSのEDは、毎回登場人物と内容に合わせて映像が変わっている為、ノンテロップEDも当然1・2話分両方が収録されています。
【オーディオコメンタリー】
1期と同じくオーディオコメンタリーは1話分のみの収録となっており、今巻では2話だけの収録。
担当は、智花役の花澤花菜さんと、ミミ役の久野美咲さんの2名で、SSのコメンタリーは6年チームと5年チームの声優さんのコンビでの収録になるそうです。
内容は、花澤さんと久野さんが学生時代に所属していた部活の話や、久野さんが大学でフランス語を専攻していた経験が、
ミミを演じる際に役立っている話だったりと、相変わらず本編の内容にはあまり触れて無いですw(二人の過去話8割・本編の話2割位の印象)
あと、1期のオーディオコメンタリーでもそうでしたが、相変わらず花澤さんの昴に対する評価が辛口というか酷かったw
又、久野さんは今回のコメンタリーが、初めてのオーディオコメンタリーの収録との事なので、彼女のファンの方は記念に購入するポイントになる、のかな??
<本編について>
本編の映像に関しては、TV放映の段階で作画が安定していた事もあって、画質が上がっている事以外、特に目立った修正は見られませんでした。
その代わり、音響がTV版よりも格段に良くなっており、音質のUPだけで無く、TVには無かったSE(効果音)が新たに追加修正されていたりします。
特に1話の祭りパートや、花火のシーンは、大分音が追加されていましたね。
話の内容は、原作6巻の夏祭りのエピソードと、原作8巻の5年生チーム結成エピソードを上手い事組み合わせた内容となっており、
尺的な都合で原作から色々なシーンがカットされているのはやはり残念なものの、頑張って1クールに収まる様に纏めているなぁと感じました。
特に夏祭りで、竹中姉妹と雅美さんを先行登場させたのは、上手い改変。
あと、放映時一番心配だったのは、放映前5年生の新キャラ中心で宣伝していたこともあって、
個人的に原作小説の中でも特に好きな話である、7巻のエピソードが削られてしまうんじゃないか?という不安があったのですが、
結果的には話の順番を入れ替えただけで、7巻のエピソードも無事アニメ化されて一安心。(その辺は次巻以降のレビューで語るとします)