ぽかぽか美人の湯をお部屋でも 北海道・ニセコ花園温泉「ニッコースタイルニセコHANAZONO」
オークラ ニッコー ホテルズ唯一のライフスタイルホテルブランド「Nikko Style」が、2024年12月15日、北海道・ニセコHANAZONOにオープンしました。当地では外資系高級ホテルの進出が続いている中、「ちょうどいい心地よさ」を大切にするカジュアルライフスタイル型の日系ホテルの誕生が話題になっています。バスルームに温泉が引かれている部屋もあり、これはひとり温泉旅にもよさそうと期待が膨らみます。オープン直前のホテルお披露目会に参加して取材しました。ホテルの滞在リポートをいち早くお伝えします。
取材協力:オークラ ニッコー ホテルマネジメント
■連載「楽しいひとり温泉」は、国内外の温泉をめぐり、温泉・自然・食で美しくなる旅を研究する筆者が、テーマごとにひとり温泉にぴったりなお宿を紹介します。
感覚のすべてを刺激するコミューナルロビー
とにかくパブリックロビーが楽しい。「ニッコースタイルニセコHANAZONO」の滞在の第一印象です。入り口正面の吹き抜け空間にあるアートは「ビッグウォール」、北海道の四季を表現するLEDライトが大空間のシックなロビーを彩ります。
ウイスキー蒸留のポットスチルをモチーフにしたカフェ&バーとDJブースのエリアは常に人が集う場所。ゲスト同士も繋(つな)がってほしいという願いがコミューナルロビーという名の由来です。「五感も直感も刺激する」をコンセプトに、館内の香りや音楽もオリジナルで過ごす場所によって変わります。
そして、塩梅(あんばい)が心地よかったのです。香り過ぎず、うるさ過ぎず、自然に心がほどけていくような演出の加減が絶妙。
オープン前の最終調整をしていたプロデューサーにお話をうかがうことができました。
メインとなるロビーなどの香りのイメージは「新雪が積もった深い森で深呼吸」。ベルガモット、カモミール、ほうじ茶などのくつろぎのアロマと、甘さとスパイシーさが特徴のホーウッド、シダーウッド、ホワイトムスクの温かみなどがブレンドされているそうです。
挽(ひ)きたての豆をサイホンで淹(い)れるコーヒーの香りに誘われてカフェへ。わたしは旅先で味わうおいしい一杯のコーヒーがとても楽しみ。サイホンに火をともすと下からの明かりがドラマチック。ホテルオリジナルブレンドのコーヒーは標高の高い場所で育てられた「天空のコロンビア」、甘い香りに癒やされる味わいでした。
ニセコ日系ホテルで日本らしさを楽しみたいです。ちょうどよい心地よさはご機嫌な生活につながります。