マイクロソフトは25日、外来語カタカナ用語末尾の長音表記について、ルールを移行することを公表した。 具体的には「ブラウザ」「プリンタ」といった、英語由来のカタカナ用語において省略されていた長音を表記し、「ブラウザー」「プリンター」といった表記になる。 外来語カタカナ用語末尾の長音処理に関して、工業規格であるJIS規格では原則的に、「3音以上の場合には語尾に長音符号を付けず、2音以下の場合には語尾に長音符号を付ける」とされている。パソコン/インターネットの専門書などで「コンピュータ」「ブラウザ」といった表記が多いのはこのためだ。 マイクロソフトも「3音以上の場合には語尾に長音符号を付けず、2音以下の場合には語尾に長音符号を付ける」主旨の規定に則した表記ルールを採用していたが、今後は、より自然な発音に近い表記を採用するとしている。「国語審議会の報告を基に告示された1991年6月28日の内閣告示第二号をベースにしたルールへ原則準拠する」方針とのことで、英語由来のカタカナ用語において、元語の表記末尾が「-er」「-or」「-ar」などで終わる場合に長音表記を付けることを推奨するとした。なお、国内の新聞や放送は、すでにこのルールに準拠しており、長音符号を付けることを原則としている。 新表記の主なものは「アダプター」「インストーラー」「エクスプローラー」「スキャナー」「ドライバー」「バッファー」「パラメーター」「フォルダー」「ブラウザー」「プリンター」など。その他、すべての変更予定対象用語数は約300強となる。