藤岡真威人「ウイングマン」で親子2代ヒーローに!「運命感じる」
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ウイングマン(テレ東系) 火曜深夜0:30
(テレビ大阪は放送日時が異なる)
広野健太(藤岡真威人)は特撮オタクの高校生。異次元世界から逃れてきた少女・アオイ(加藤小夏)が持つ、描いたものが現実になるという「ドリムノート」で、ヒーロー「ウイングマン」に変身する力を手にする。原作は桂正和の漫画。
カメラの前で、変身ポーズを華麗に決めた。
念願の地上波連続ドラマ単独初主演作で演じるのは、特撮ヒーロー。仮面ライダー1号・本郷猛を演じた藤岡弘、の長男として、「運命的なものを感じる。僕の代表作になればいいなと思う」。気合は十分だ。
演じる広野健太は、力強い正義の味方……ではなく、特撮オタクの高校生。「変人っぽく見えても、一生懸命さや、一つのものを愛してやまない気持ちが彼の魅力。そこがぶれないように意識した」。アクションも見所だ。ウイングマンに変身できるようになっても、当初は怪人に苦戦したが、強敵と戦ううち、真の強さを身につけていく。「成長していく姿に、新しいヒーロー像を感じた。僕も同じように成長を実感できた」
ヒーローといって思い浮かぶのは、やはり父だ。演じた仮面ライダーは、「自分がどれだけ犠牲になっても他人のため、世界のために身を削って戦い続けた。子供たちにとっては希望であり、夢、光となる存在だった」。その姿が胸に刻まれている。
俳優志望ではなく、「音楽が好きだからアーティスト」といった漠然とした夢はあった。だが、選んだのは父と同じ道だった。「映画などを見て、普通では体験できない感動や勇気、パワーを出演者からもらった。今度は僕が与えられる人間になりたいと思った」。2020年、SEGAのウェブCMで、父の当たり役を継いだ「せが四郎」を演じ、俳優デビューした。着実に活躍の幅を広げている。
「何らかの形で人々の心に残るような存在になりたい」。さわやかなヒーロースマイルに、頼もしさを感じた。
無限の胃袋
Q.主人公にちなみ、何オタクですか?
A.バンド「BUMP OF CHICKEN」オタクです。元気を出したい時に聴きたくなり、人生に不可欠。歌詞の言葉が素敵です。直接的な表現ではないので、自由に解釈でき、胸に刺さります。
Q.「ドリムノート」を手に入れたら、何を描きますか?
A.無限の胃袋が欲しい。疲れた時はおいしいものを食べるのがご褒美。一番好きなのはお米。濃いめのおかずとともに、胃袋の上限を外して、食べまくりたいです。
(文・読売新聞文化部 川床弥生/写真・佐藤俊和)