ダメに決まってる・・・とまでは言わないけど、ある程度はダメだと思う。
というか、上げたら下さなきゃならないんだから、下せない重量を上げちゃダメでしょ、って普通の生活だったら言われるのでは?
これがどうしてバーベルだと落とせないから落とすよ~で「OK」なのか不思議と言えば不思議。
これじゃ筋トレでつけた筋肉は使えない筋肉だと言われても仕方あるまい・・・
なんてギャグを書いてもしゃーないのですが(ギャグだったのか)下すときに腰を痛めたのなら2度目は腰を痛めないように工夫をしよう気を付けよう対策をしようってなるのが普通で、その対策が「じゃあ落とすか」ってなってるだけなのね。
自慢ではないですが、私はウエイトリフティングでは大会で扱っていた重量なども練習場では普通に落とさず下ろしていたのですが(落としちゃいけない場所だったからね)腰を痛めたことはありません。
むしろデッドリフトの方が油断して腰を痛めたことがあったくらい(シャフトの重さでやったw)。
腰をやる時は取り扱い重量なんて関係なく、己の慢心・油断・体調不良・予想外の何か、ですって。
こう言っちゃなんだけど、バーベルを下すときに腰を痛めるのって単に下ろし方が下手くそなだけです。
それをバーベルを落として良い理由にするんじゃねぇよ草って思います。
シンプルに体の使い方が下手、わかってない、練習していない、フィジカルが弱い、それが理由です。
真面目な話をすると、ウエイトリフティングにおいてバーベルを下す動作は技術的に非常に大事な動作です。
本番でこそ使わないかも知れないけれども、バーベルを上げる技術を習得するための学習項目の一つが「バーベルを下す」ですから。
また、フィジカルにも関係してくるのは、例えばトップアスリート1RM200kgとかそれぐらいの重量を下すんだったら落とした方がというのは分からなくはないけど、愛好家レベルで5RMぐらいの重量で下せないフィジカルならウエイトリフティングやる前にフィジカル鍛えた方が良いのでは、と思いますがいかがでしょうか。
だって腰を痛めるタイミングなんて下すときだけじゃなくて上げるときだって同じでしょ。
落とす人が何故下ろそうとして腰を痛めるのかと言えば、上げる回数よりも下す回数の方が少ないから、つまり上げるよりも下す方が練習量が少ないからです。
上げるのと同じぐらい下す練習をすれば、上げるのと下すのとで怪我のリスクの差がそんなに広がらない(ある程度はあるとしても)のではと思います。
もちろん動きの特性上下す方が怪我しやすいということもあるのかも知れないですが(考察してないので詳しくは分からない)、下し方次第では上げるよりも体を痛めるリスクを抑えられる可能性だって無きにしも非ず、少なくとも練習をすればそれだけの分ぐらいはリスクを下げられるってものです。
そして勘違いしている人も多いですが、ウエイトリフティングは「落としてはいけない競技」なんですよ。
落とすこと前提の競技ではない。
ルールでも、バーベルを下すときは少なくとも「肩の高さまではバーベルを握っていなくてはならない」とあるし、歴史を見れば昔は落としちゃ駄目だったんですよ。
さすがにやはり身体への健康面を考えて落としても良いことにはなったけど、それは「OK」が前提ではなく「やむを得ず」という方向性だという事は理解しておいた方が良いと思います。
間違えた知識が広まりませんように。