24年度帰国入試もフィナーレというところかと思います。
このマイナーブログをありがたくも見ていただいている方々、時々コミュニケーションさせていただいている方々から結果についてのご連絡をいくつかいただきました。
帰国生入試という特殊な環境の中、日本・海外両方でがんばってきた帰国生小学生のみなさん、情報を集めて見守ったご両親、本当にお疲れさまでした。
結果は諸々でしょうが、結果だけではなく、皆様にとって良い経験であったことが重要だと思っています!
さて、本日は海外居住型模試について書いてみたいと思います。
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小6のとある日。模試を受験するしないでひと悶着あったのを思い出します。
「enaの第二回頌栄模試が今週末だが、相当通常学習が詰まってきているな。」
(模試受けていたら時間が無くて過去問もできん・・・。英文法もやばいし、算数だって小5上下と小6上の苦手単元だけでももう一回やりたいのに。漢字と知識問題も・・・。)
「enaの頌栄模試面倒だから受けたくない。」
「第一回の成績悪かったし。」
「おいおい、成績悪いから受けないというのは、太ってきているから体重を測らないのと同じだぞ。」
「頌栄模試難しいからやだ。」
「・・・。まあ、実を言うとパパも気が進まない。さすがに四谷の週テスト・合不合に加えてena頌栄模試やJOBA模試といった英語の模試まで受けようとすると、模試だらけで通常の勉強ができないよな。どうやってみんな時間をひねり出してるんだ。」
「とはいえ、学校別の帰国生向け模試で海外居住者が受験できるのはenaの頌栄模試ぐらいしかない。みんな日本では開成オープンとか桜蔭オープン?とか受けているんだろ。学校別模試ってかっこよくないか?オープンってのがつく名前とかかっこいいな。しかし、何でオープンがつくんだ??みんなにオープンな模試だから?まあどうでもいいか。」
「うん、どうでもいい」
「ところで、頌栄以外の学校の模試はあるの?」
「帰国生向けの学校別模試というのは頌栄しかパパにはみつけられなかった。」
「いずれにせよ、今回はやめておいて通常学習に集中するか。過去問や英文法やらないとさすがにやばいだろ。」
「そうだね!」
「そもそも海外居住だとあまり模試の選択肢もないと思っていたが、受けられるものを全てを受けるのは時間的に不可能なぐらいの選択肢はある、ということか・・・。」
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娘は第一回の頌栄模試が出来が悪く、第二回を受験するのを嫌がりました。
考えた末に無理強いするのはやめました。自信を失わせたくなかったのと、そもそも通常学習の時間を優先したかったからです。
後述しますが、これが正しかったのかは微妙なところで、英語にフォーカスと言う意味では未受験は誤り、通常学習優先という視点は正しい、と言う話でした。「国算の四谷模試を一部削り、頌栄模試は受けておくべきであった」、というのが私の振り返っての正解です。
なお、海外居住者のための代表的な模試は以下の通りです。
①四谷大塚海外NET
全四谷大塚の模試の自宅受験が可能。週テストだけでなく合不合も自宅受験可。
②JOBAの模試
自宅受験が可能。英語だけ利用しました。毎月あります。
③enaの帰国生模試
自宅受験可能。帰国生向け頌栄模試を擁する。英語をメインで活用しました。
海外居住でも模試は上記3つを適切に駆使すればOKです。
ただし、志望校に合わせて、模試も英国算のバランスに気を付けることが大切だと実感しています。時間は有限。私は正直模試も配分に失敗したと思っており、そのせいで娘には苦労をかけてしまったと思っています。模試の受験も貴重な時間を消費するわけで、リターンが大きいものに時間を投入しなくてはならないはずです。
我々は
国算は①メインで週テストも合不合もほぼ全て受験しました。(帰国入試の開始が早いため、小6後半の週テストは除く)①の週テスト、そして合不合は毎回の偏差値に一喜一憂でした。国算を一般入試レベルで鍛えたかった。
しかし、
英語は②③をたまに少し受けたぐらいでした。英語はほとんど英検と過去問しかやっておらず模試はあまり受けませんでした。今思い返すともっと英語の模試には力をいれておけばよかったとは思っています。何と言っても、改めてですが、帰国生は英語メイン。算国は適度に間引かないと。
結果、帰国生入試本番での娘のコメントでよく聞いたのは、
「国算は合不合よりは簡単だった!!」
「で、英語は?」
「まあ、大丈夫でしょ。」
(ほ、ほんとにだいじょうぶなのかよ・・・。)
というパターンが多かったのは今までご紹介した通りです。(超難関除く)
ある意味、四谷模試受験と復習の繰り返しの激戦を乗り越え、国算は本番では楽々戦えるほどの力がいつの間にかついていた、ということかと思います。ですから、国算模試の徹底受験による良い面も間違いなくありました。
しかし、私に二回目の娘との中受があるならば、四谷の国算模試受験は適切に間引きますね。終わってみてわかることも多いです。
週テスト・組分けはペースメーカーなので、単元別の週テスト、基本4単元が範囲となる組分けテストは必ず毎回受けるでしょうが、合不合のような総合的なものは6回中3回しか受けない、講習会判定テストは受けない等、色々国算模試の間引き方を考えると思います。そもそも過去問という最も志望校に適応した総合的な模試を時間測ってやるのに、英語メイン校を志望する帰国生に一般入試レベルの総合的な国算の模試がいるのか?ということです。
そして、代わりにena/JOBAの英語の試験を代わりに組み込んで復習まですると思います。
模試でも、志望校に合わせて重要ポイントを押さえにいく割り切りが効率化につながります。
例えば、SFCや洗足Bといった一般受験レベルの国算入試を含む総合型の学校を第一志望とする場合は、合不合を受けていくのは有益でしょう。最終的には志望校次第かと思っています。
全火力で集中攻撃!!帰国生 vs 四谷大塚合不合判定テスト!!
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単語だけでなく、シャドウイングにも繰り返し使っていました。用途が多く、おすすめです。
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