『脱出ゲーム 香川県からの脱出』に登場する、歴史上の人物ゆかりの場所を巡る旅。
川崎大師の大本堂にお参りを済ませましたが、このお寺にはまだまだ見どころがいっぱいあるのです。
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- 16年ぶりに川崎大師に参拝
- 横綱北の湖、川崎大師に立つ!!
- 久寿餅とハンブルグステーキとミックスジュース。ドレミファインバータとワンダースワンの思い出
川崎大師('23.9.26)
大本堂、大山門とともによく目立つ、八角五重塔(中興塔)。
1984年(昭和59年)に落慶。
この年は西暦の末尾4の年で、10年に一度の吉例大開帳奉修の年でしたが、それとともに弘法大師1150年御遠忌という、特別な年でもありました。
大本堂の前から向かって左(南)へ移動。
正面に鳥居が建つ、福徳稲荷堂があります。
小さな建物ですが、ここはこの川崎大師の中で、戦時中の空襲をまぬかれた唯一の建物だそうです。
そのお稲荷さんの隣に、不動堂があります。
大本堂と同じく、戦後初の吉例大開帳奉修が行なわれた1964年(昭和39年)に落慶。
御本尊の不動明王は、成田山新勝寺から勧請されました。
成田山新勝寺の不動明王といえば、平将門の乱を平定するため房総に持ち込まれた、弘法大師作のお不動さん。
『香川県からの脱出』では、平将門が「秋葉原の神」として味方になるので、ここにお参りしていいのかどうか一瞬ためらいました。
でも今の将門さんは江戸総鎮守・神田明神の御祭神であり、縁結びの大黒さん(大己貴命=大国主命)も一緒なので、もう空海さんとは敵対しないでしょう。
しかも成田山といえば、「不動明王の前では鬼も改心する」という理由で、節分の豆まきで「鬼は外」と言わず、「福は内」とだけ唱えることもよく知られています。
もしかしたら平将門さんも、この不動明王の影響を受けて、江戸の街を護る鎮守様になったのかもしれません。
不動堂の左奥に、裏門にあたる西解脱門があります。
遍路大師尊像。
1973年(昭和48年)、弘法大師御誕生1200年を記念して建てられました。
(後から知ったのですが、私が訪れた2023年は、弘法大師御誕生1250年でした)
像の下には四国八十八カ所のお砂が埋められていて、お砂踏み霊場となっています。
境内の至る所に、数多くの碑が建てられています。
碑は戦前から残っているものも多く、川崎大師の歴史を感じさせます。
川崎大師の公式サイトでは「境内碑蹟めぐり」と題して、それぞれの碑の意味や、建てられた経緯が詳しく紹介されています。
凄くリアルな、横綱・北の湖敏満氏の銅像が、ひときわ存在感を放っていました。
幕内最高優勝24回。21歳2ヶ月での横綱昇進は現在でも最年少記録。
通算951勝、幕内で804勝、うち横綱として670勝。年間最多勝7回。(横綱での勝星数と年間最多勝の回数は、白鵬翔(現・宮城野親方)に次ぐ歴代2位)
北の湖さんは川崎大師の檀家で、お墓も境内の墓所にあるそうです。この銅像は、三回忌となる2017年(平成29年)に建てられました。
私が子供の頃は、輪島、北の湖の2横綱の全盛期で、また大関・貴ノ花に人気があった時代でした。後に2代目若乃花と三重ノ海が横綱になり、4横綱となります。
特に私の印象に残っているのが、現役時代最後の幕内最高優勝(1984年夏場所)。
この時期になると、千代の富士を筆頭に若手力士が台頭し、北の湖は怪我で休場することが多くなっていました。そんな中での、この1回の優勝は、長年トップで活躍してきた横綱の強さと意地を示したように感じられました。
不動堂の正面にある不動門は、今の大山門ができる前の山門でした。
空襲で川崎大師が壊滅的な被害を受けた後、ほかの土地から譲り受けた門だそうです。
八角五重塔の下に建つ、「祈りと平和」の像。五重塔と同じ1984年(昭和59年)に造られました。
作者は圓鍔勝三氏。池上本門寺の本殿にある仁王像(もとは仁王門にあった)の作者でもあります。
川崎大師は真言宗、池上本門寺は日蓮宗ですが、宗派を越えて企画された御朱印巡りの「京浜四大本山巡り」に、浄土宗の増上寺、曹洞宗の總持寺とともに参加しており、友好関係にあるようです。
(築地本願寺も、地理的・寺格的に、この企画に参加して不思議はない寺院ですが、そもそも浄土真宗には御朱印がないので参加できなかったのでしょう)
そろそろトイレに行きたくなってきました。
あと、けっこう歩いたので、ちょっと休みたいです。
9月も残り少ないというのに、まだ夏場並みに暑いのです。
ちょうどいい所に、新しめの休憩所がありました。
トイレあります。ベンチもあります。飲み物の自販機もあります。助かります。
しばらく休んで、再び外へ。
改修工事が行なわれているエリアの先に、極楽のような風景が広がっていました。
鶴の形の噴水がある「つるの池」です。
私が16年前に川崎大師を訪れたときも、この池は見ているのですが、真ん中の赤い「やすらぎ橋」はなかったような気がします。(2014年(平成26年)の大開帳奉修を記念して架けられたそうです)
緑の中の赤い橋が、いいアクセントになっていて、景色を引き締めている感じがします。
橋を渡った所には、金色に輝く、降魔成道(ごうまじょうどう)釈迦如来像。
こちらは1977年(昭和52年)に、開創850年を記念して造られたので、16年前にもおわしました。
お釈迦様が魔を退けて悟りを開いたときのお姿です。
胎内に仏舎利が納められているそうです。
お釈迦様の後ろには、「日本百観音霊場お砂踏み参拝所」。
西国三十三観音、坂東三十三観音、秩父三十四観音のレリーフが壁にずらっと並び、各霊場のお砂が納められています。
この参拝所は2017年(平成29年)に、川崎大師開創890年を記念して造られましたが、この向こうには1903年(明治36年)に造立された聖観音銅像が建っています。
2017年に890周年ということは、あと4年くらいで、川崎大師は開創900周年という大きな節目の年を迎えることになりますね。
川崎大師のいちばん奥に、堂々たるインド風建築の、薬師殿が建っています。
薬師瑠璃光如来尊像と、十二神将がまつられています。
薬師殿としては2008年(平成20年)に開設されましたが、もともとここは自動車交通安全祈祷殿でした。
建物が大きいのと、その正面に広場があるのと、近くの至真門が広いのはその名残です。
2006年(平成18年)、東門前駅の北側に新しい自動車交通安全祈祷殿が建立され、駐車場もそちらに設けられました。
大本堂に戻り、お札場でお守りをお受けしました。
弘法大師様のお姿が描かれた「合掌佛御守」。
(※温度によって地の色が変化するということを、このブログを書いている今知りました)
(「久寿餅とハンブルグステーキとミックスジュース。ドレミファインバータとワンダースワンの思い出」に続く)
※『脱出ゲーム 香川県からの脱出』のヒット祈願で、ゲームの登場人物ゆかりの地を巡る旅は、以前にも何度か行なっています。よろしければこちらも御覧下さい。
大津・建部大社と堺・大鳥大社(日本武尊)、神戸・須磨寺(尾崎放哉) 岡山・吉備津神社と吉備津彦神社(桃太郎) 安倍晴明神社と、あべのハルカス、道頓堀、特急ひのとり
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※これまでの「日本縦断紀行」はこちら。
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・周りの人に知ってもらいたいこと
(「高齢者と同居しています」「基礎疾患を持っています」等)