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こんにちは、絵本好きな主婦
なおたん  です

今回は、クネクネさんシリーズでおなじみの樋勝朋巳さんの別シリーズを読んでみましたので、ご紹介します

私は、こちらのシリーズの方が個人的には好みだなぁと思いました




ペロのおしごと

樋勝 朋巳/作
小学館
32p、26.5×22.9cm


おすすめ年齢  3~5歳




あらすじ

犬のペロは、お母さんが大好きです
好きで好きでたまりません


ペロには夢がありました
それは、お母さんに素敵なネックレスを買ってあげることです


ペロは、どうしたらネックレスが買えるか、一生懸命考えました


ある日、決心したペロはスッと二本足で立ち上がり、
青い首輪を外して、代わりに赤いベルトを腰にしめてお仕事探しへ出かけます


一生懸命考えたペロにできそうな職場を訪ねてまわりますが…………


果たしてペロは、お母さんにネックレスをプレゼントできるのかな?





心温まるストーリー、優しさが繋ぐ世界

大好きな人のため、大切な人のために何かしてあげたいと思う気持ちは、とても尊い感情ですね


この絵本のペロは、大好きお母さんが散歩の時に立ち止まって、アクセサリー屋さんを眺めていることを知っています


そして、いつかお母さんに素敵なネックレスをプレゼントしたいと思っています


毎日毎日、お昼寝しながら一生懸命考えて、ついにお仕事探しへ出かけます


それまで、普通の犬として描かれているペロ

4本足で歩き、首輪をしてお母さんと散歩に行く、エサはお母さんに用意してもらうし、ブラッシングもお母さんがしてくれる
ごく普通の犬なのです


ところが、ある時スッと2本足で立ち、
首輪では無くてベルトを腰に着けて、
手提げカバンを持って出かけます



何この急展開!!



大人は、まずこの世界観の転換に驚かされます
しかし、これが許されるのが「絵本」の世界の良さなんですよね

多分子ども達は、あまり驚くことも無く、
すんなり受け入れてお話に入り込むのだろうなぁ



猿からネアンデルタール人くらいの一大進化?を遂げたペロは、
お仕事をするためあちこちへ出かけます


が………、
ことごとく失敗する
とにかく失敗する

読んでて辛くなってきちゃうくらいに失敗しまくる
もう心が折れちゃうのがよく分かります



傷心のペロは、一体どうなるのか?
気が気じゃないのだけれども、ここで心優しいおばちゃんが登場!


あぁ~、絵本の世界が優しい世界で本当に良かったと
心底ホッとして胸を撫で下ろしました



現実の世界でも、大人になって社会に出れば色々ある
子どもの世界だって色々ある



だけど、誰かと向き合う時
私たちはその人の背後にどんなストーリーがあるのかを知らずに接しています


目の前の人が、
もしかしたら幼い時の家庭環境が過酷だったかも知れないとか
今離婚の危機を迎えているかも知れないとか
実は重い病気の宣告をされたばかりかも知れないとか

そんなことは1ミリも考えずに接している訳です



でも、もしかしたら今辛い状況にあるかも知れないと想像するだけで、
人に対する接し方って変わるような気がします



また自分が辛い状況だった場合、
たった一言の優しい言葉や態度で救われることだってあるかも知れない



情けは人ためならずって諺もあるけれども、他人には親切にしておくものだよなぁ
それが自分に返ってくることもあるんだからさ~
なんてことを読みながら考えました



目の前の人のストーリーや事情を少しだけ想像してみる事が出来たら、
世界はもっと優しさが溢れるかも知れませんね




ではまた次回
なおたん でした(・ω・)ノシ



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