関西らんフェスタin神戸(2024)に行ってきました。
蘭展報告は最近パフィオ中心にご紹介しています、今回もパフィオでいきます。
今回の特徴として、この冬は暖冬であったせいか、高温性のパフィオ、多花性の生育が良かったようで、本蘭展の出品もやたらと多花性パフィオが目立ちました。
写真撮影も全部の花をフレームに入れようということで、気が付けば縦長写真の連続でした。
それでは入賞コーナーから行きます。
まずは、王道rothschildianum~。
全部の花が大きい!それも荒々しく黒い!
納得のグランプリでした。
ロスというと、昔は結構良い車と同じくらいの価格で取引されたなんて伝説を聞いたことがありますが、このロスはどうなのかな?
かの東京オーキッドさんの出品でした。
Paph.Johanna Burkhardt。
ロスとアダクタムの交配です。
力強い多花性どうしの交配ですね。
Paph.Robert Barry。
ロスとローウィー系の交配です。
ロスの交配というのは、相手側の花を巨大化するようなイメージがあるのですが、これもローウィーが巨大化したような感じがあります。
入賞コーナー以外も多花性が続きます。
Paph.Berenis。
フィリピネンセとローウィーの交配でどちらも普通種は茶色系なのですが、この色はどうしたことでしょう?
多分薄い色同士を掛け合わせたということなのだけれど、ここまで色が抜けるのはビックリでした。
Paph.Saint Swithin。
ロスとフィリピネンセの交配です。
フィリピネンセの縦縞がよく出ています。
涼し気で、綺麗でこの縦縞大好きなんだよなー。
実は多花性の中でボクが一番好きなのはこの縦縞のフィリピネンセなんです。
ウチにも一鉢あり、今大切に育ててます。
Paph.richardianum。
ん?こりゃ、初めて見る原種ですね。
割りと最近発見されたようなことがネットにありました。
貴重な勉強になりました。
Paph. Yang-Ji Hawk。
サンデリアナムとアダクタムの交配です。
多花性としては小さい株でしたが、もっとデカくなる?
蘭展で見るのは大きな株もよいのですが、ウチで育てるならスペースの関係上小さい株がよい、それが多花性、しかもサンデリアナム系なら最高なんだけどなー、と思いながら見ていました。
フラグミの多花性もありました。
Phrag caudatum。
ちょっと不気味な感じを出してますね。
あの世で咲いている蘭のような…。
ここらで多花性もお腹いっぱいになってきたので、素晴らしいパービ系交配を二ついきます。
Paph.Miracle Ranfan。
Paph.Wossner China Moon。
どちらも有名な方の出品です。
この方、以前にもすごいパービ系を出品されていました。
ちなみに自分はパービはどうも苦手です。
さてさて、今回は気象異常の影響か?多花性をメインに紹介しました。
例年とは出品傾向が異なり、これはこれで楽しむことできました。
蘭展自身も生き物なんですね。
それと気象異常と言えば、もう一つ気づいたことがありました。
今年は関西も桜が遅れ、本日は週末でちょうど満開となりました。
ただ困ったことに、桜の方に人を取られたのか、蘭展の人手はいつもよりちょっと寂しかったような…。
桜君よ、来年は少し気を使って例年どおりの時期に咲くのだよ。
【ショッピングのコーナー】
パフィオとフラグミの多花性をのっけておきます。