記念すべきサイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第一弾は Tourbillon すら経ないヘロド系、および現在の主流といえる Clarion を除いたトウルビヨン系です。主流と言ってもサラブレッド全体の1%にも満たないシェアしかありませんが、それでも何とか Clarion は重賞に産
マイナー種牡馬や父系の話題を中心に、競馬について書き連ねていきたいと思います。
ヘロド系/トウルビヨン系 - サイアーラインで辿る世界競馬2024
記念すべきサイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第一弾は Tourbillon すら経ないヘロド系、および現在の主流といえる Clarion を除いたトウルビヨン系です。主流と言ってもサラブレッド全体の1%にも満たないシェアしかありませんが、それでも何とか Clarion は重賞に産
休む間もなく2025年の競馬が始まりましたが、京都金杯は8歳馬サクラトゥジュールが馬群を割って突き抜け、重賞2勝目をあげました。新春一発目の重賞がネオユニヴァース産駒とは、というところですが、それ以上にキングJの手腕が光ったレースだったでしょうか。今年も3月初旬
新種牡馬辞典、第二弾はクリソベリル。デビューから無傷の6連勝でジャパンCダートを制し、最優秀ダートホースはもちろんのこと、芝には一切出走していないにもかかわらず最優秀3歳牡馬投票においてもそれなりに票を集めたほどの逸材でした。故障もあって古馬になってからは3
新種牡馬事典と並行してまたしてもサイアーラインシリーズですが、日本馬についてはほぼコンプリートできたので、今度は世界の情勢について調べていきたいと思います。今回はメジャー国はもちろんのこと、ロシアや中国といったすべてが謎に包まれた国、さらにはインドネシア
それでは今年も始めていきましょう。ということで新種牡馬辞典、第一弾はコントレイル。父ディープインパクトが国内で残した牡馬の最高傑作で、父と同じ無敗でのクラシック三冠を達成し、顕彰馬にも選ばれた名馬でした。古馬との対戦で黒星が先行したことで年度代表馬に選ば
2024年を数字でも振り返ってみたいと思います。いつものように中央+地方の総合リーディングの順位をベースとして、 JRA : 中央リーディング(平地+障害) NAR : 地方リーディング(芝+ダート) Drt : 中央ダートリーディング(平地) Jmp : 障害リーディング 2yo
皆様明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。まずは昨年の日本競馬で、個人的に印象に残った種牡馬10頭をピックアップして1年間を振り返りたいと思います。一番印象的だったのは*ハービンジャーの復活ですね。すでに社台SSでは半隠居のような状況に
ホープフルSは圧倒的支持を受けたクロワデュノールがあっさりと抜け出し、無敗のままGI勝利となりました。キタサンブラック産駒はイクイノックスのジャパンC以来1年ぶりのJRAGI勝利ですが、種付け料が500万に上がったのが来年の2歳世代からで、まだ谷間を抜けきらないうちに
シリーズ最後はお隣韓国。2016年にパートII入りし、2022年にはコリアCとコリアスプリントに国際グレードが付与されるなど、着実に競馬国として成長を続けていますね。かつてはコーネルランサーやカツトップエースといったダービー馬が輸出され、2000年代には多数の内国産種牡
続いてはウルグアイ。パートII国に陥落してからずいぶん経ちますが、生産規模でいえば同じ南米のパートI国であるペルーよりは圧倒的に格上で、ブラジルやチリとも全く遜色なく、現在も多くの重賞レースが国際格付けを得ています。実際パートI国昇格の動きがあるという情報も
続いてはブラジル。前年度の種付け数が不明で、増減を記載していない種牡馬が何頭かいます。南米での生産頭数はアルゼンチンが圧倒的に抜けていて、ブラジル・チリ・ウルグアイがどんぐりの背比べといったところで、だいたい1500頭前後でしょうか。ここ5年間のリーディングサ
続いてはアルゼンチン。南米最大の馬産国ですが、生産頭数はすでに日本が上回っており、2022年時点ではアメリカ、オーストラリア、アイルランド、そして日本に次ぐ世界第5位の生産国ということになります。ただ、アルゼンチンは大半の競馬主要国のように優秀な種牡馬を複数繋
続いてはニュージーランド。同じオセアニアでもオーストラリアとは少し趣が違いますね。2歳戦や短距離戦の地位が非常に高いオーストラリアと違ってニュージーランドはスプリントGIの割合がそれほど大きくなく、3歳以降のマイルから中距離がメインという印象です。これは我ら
暮れの大一番、有馬記念はレガレイラが追い比べをわずかに制し、実に1960年のスターロッチ以来64年ぶりとなる3歳牝馬による勝利を決めました。スワーヴリチャードは200万円で供用された初年度産駒から菊花賞馬・有馬記念馬を輩出したということで、1500万円の価値が十分にあ
続いてはオーストラリア。南半球は繁殖シーズンが半年ずれるので、2023年の種付け数を記載しています。すべての種牡馬の種付け数は判明しておらず、主だった所のみの記載となりますが、それでも全体的なトレンドをつかむことはできると思います。オーストラリアと言えば何と
続いてはドイツ。最近でも凱旋門賞を制した Torquator Tasso を出すなど、特に2400m戦においては今なお欧州でトップクラスの産駒を出せる実力を持った国ですが、国内での種付け数はどんどん減り続けており、今年の種付け総数はわずか600頭ほどでした。ただこれがそのまま生産
続いてはフランス。サラブレッド種牡馬だけでなく、サラブレッドを父に持つAQPS、アングロアラブ、セルフランセもリストに入れてあります。フランスは昨年の欧州年度代表馬 Ace Impact 、3年前の St Mark's Basilica などときおり現役最強クラスを出しつつ、系統は主流から傍
続いてはイギリス・アイルランド。英国はご存知近代競馬発祥の地で、その代表的なレースである「ダービー」はもはや一般名詞化されるほど世の中に浸透しましたが、皮肉なことに今や英ダービーは繁殖馬選定競走としては機能しておらず、勝ち馬が平地種牡馬になれれば儲けもの
海外の種付け情報もまとめておきましょう。ということでまずは北米から。アメリカおよびカナダ、プエルトリコの種付け数を含みます。日本ではここ10年ほどずっと種付け総数は増加傾向にありますが、北米ではこの20年程ずっと減少の一途をたどっており、今やピーク時から半数
主だった種馬場は紹介できましたので、最後に今年の日本のすべての種付け数をまとめておきたいと思います。以前紹介したように2024年に最も牝馬を集めた種牡馬はダーレージャパンの*パレスマリスだったのですが、ここのところずっと種付け数トップは内国産馬が占めており、外
朝日杯FSはモーリス産駒のアドマイヤズームが力強い伸びを見せ、GI初勝利をあげました。これまでモーリス産駒と言えばピクシーナイトのようなスプリンターやジャックドールやジェラルディーナといった中距離馬はそれなりに出していましたが、自身のような一流マイラーはこれ
続いてはレックススタッド。今年種牡馬入りしたタイトルホルダーがいきなり150頭以上の牝馬を集めてトップに立ちました。惨敗も多く長距離偏重のタイプだったとはいえ、貴重なドゥラメンテの牡馬の最高傑作ということを考えれば社台入りも考えられるほどの逸材でしたが、あく
続いてはイーストスタッド。ヒムヤー系の*ダノンレジェンドがこれまでのキャリアハイを100頭以上も上回る250頭近い牝馬を集めることに成功しました。さらに今年はミッキーヌチバナ、ハッピーマンと念願のグレードレース勝ち馬も送り出し、50万円から始まった種付け料も来年は
続いてはビッグレッドファーム。種付け数トップは昨年に引き続きゴールドシップで、今年度唯一100頭を超えました。前年度のマイネルグロンの障害での活躍に加え、今年に入ってメイショウタバルが毎日杯を圧勝し、いよいよ牡馬クラシックホースの誕生かと期待を持たせたのも大
続いてはアロースタッド。種付け数トップは American Pharoah 産駒でフェブラリーS連覇などダートGI3勝をあげた*カフェファラオで、いきなり200頭近い牝馬を集めることに成功しました。数多く導入されている American Pharoah 後継の大将格ともいえる馬で、早くも産駒のデビ
続いては日本軽種馬協会。種付け数トップは今年度初供用の*シャープアステカでした。父は Giant's Causeway の全弟ながら重賞未勝利の Freud という日本にはほとんどなじみのない血統で、競走馬としてもGI勝ちはシガーマイルH1勝のみと際立って優秀というわけではありません
続いては優駿スタリオンステーション。とにかくいいダート種牡馬をそろえているという印象が強いですね。種付け数トップは初年度産駒が地方で勝ちまくった*モーニンで、キャリアハイ更新とはなりませんでしたが多くの牝馬を集めることに成功しました。来年は初年度の5倍とな
史上初の2歳戦に外国馬が出走(というより、日本の世代限定戦に外国馬が出走すること自体が初めてでしょうか?)することで話題となった阪神JFはアルマヴェローチェが制し、鞍上の岩田望来JとともにGI初勝利を飾りました。しかし*ハービンジャー産駒はこれで今年GI3勝目。種牡
本来は来年度から始めようと思っていたシリーズなのですが、パールシークレット輸入記念ということで先行公開します。2024年(まだ終わっていませんが)にリステッド以上のレースを制した馬と、種牡馬として現役であった馬たちをまとめてみました。トウルビヨン以前の分岐でこ
種付け情報2024 - ブリーダーズスタリオンステーション編
続いてはブリーダーズスタリオンステーション。種付け数トップはリアルスティールの187頭でした。リアルスティールは元々社台SSにて種牡馬入りしましたが、初年度から複数の重賞馬を出すことに成功したものの、数多いるディープインパクト後継としてはそこまで光るものを見せ
続いてはダーレージャパン。何といっても大ヒットは*パレスマリスの導入でしょう。昨年は米国でわずか6頭しか種付けがなかった同馬でしたが、持込馬のジャンタルマンタルがデイリー杯2歳Sを勝ったと見るや、即座に輸入を決断。その後同馬が朝日杯FSやNHKマイルCを勝つ大活躍
気が付けば2024年の種付け数も発表になっていたので、主要スタッドごとにまとめて紹介していきたいと思います。ということでまずは天下の社台スタリオンステーションからですが、種付け数トップは今年度リーディングサイアー獲得濃厚のキズナでした。250万円から始まった種付
海外の新種牡馬も、主だった種牡馬をまとめてみました。欧州では3歳時に仏2000ギニー、仏ダービー、エクリプスS、そして愛チャンピオンSと4戦全勝の成績を残して年度代表馬にも選ばれた St Mark's Basilica 、ジャックルマロワ賞連覇やセントジェームズパレスSなどマイルGI5
去年までの日本競馬をようやくまとめ終わったと思ったら12月になっていました。ということで毎年恒例の新種牡馬リストです。2025年に産駒がデビューする種牡馬は35頭ということで、例年並みの数ということになりますね。ただ2024年には3頭いた200頭超えの種牡馬は1頭もおらず
チャンピオンズCはこれがラストランとなる*レモンポップが持ち味を発揮し、ダートGI6勝目をあげて有終の美を飾りました。2戦目のカトレアSで良馬場ながら日本レコードまでコンマ2秒(当時)という走りを披露し、今後の日本ダート路線を一変させる馬になるのではないかと期待し
ということで「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ完結です。コンプリートまでほぼ丸一年かかってしまいましたが、前回と違って今回はグレード制導入以降の重賞勝ち馬がいる系統に絞ってデータを更新したところ、掲載する馬を多くしたことでかえって前回よりも系統
その他の純血アラブ父系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二百十七弾はその他のアラブ父系をまとめて紹介して完全にこのシリーズ終了となります。ここに紹介する以外にも数えきれないほどの純血アラブを祖とする種牡馬が輸入されてきたのですが、そのほとんどの直系が途絶えており、2
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二百十六弾はテルメーズ系。サラブレッド父系はコンプリート出来ましたが、まだ純血アラブを祖とする系統が残っていますので、あと少しだけお付き合いください。Telmese は "Desert Bred" つまりアラビア半島や北アフリカの砂
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二百十五弾はロードカナロア系。長かったメジャー父系も、ようやくこれがラストです。ロードカナロアはスプリンターズSや香港スプリントを連覇するなどマイル以下のGIを6勝した歴史的スプリンターで、種牡馬としても短距離は
キングカメハメハ系 No.2 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二百十四弾はキングカメハメハ系の続き。数々の後継種牡馬を送り出したキングカメハメハでしたが、その中でも圧倒的な瞬間最大風速を誇ったのがドゥラメンテで、菊花賞や天皇賞(春)などGI3勝をあげたタイトルホルダー、三冠牝
キングカメハメハ系 No.1 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二百十三弾はキングカメハメハ系。かつてミスプロ系といえばダート・短距離専門で中距離以上の大レースには無縁の存在とされていた時代がありましたが、同父の*エルコンドルパサーがそうしたイメージを払拭する活躍を見せると
ここまでGI6勝、ディープインパクトのラストクロップにして牡馬のGI最多勝利数を誇る Auguste Rodin を筆頭に、今年のキングジョージで凱旋門賞馬 Bluestocking を下した Goliath 、バーデン大賞など独GI2勝をあげている Fantastic Moon となかなかの好メンバーがそろったジ
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二百十二弾はキングマンボ系。ミスプロ系最後の系統ということで、いよいよこのシリーズも大詰めです。Kingmambo は仏2000ギニーなどマイルGI3勝をあげた活躍馬で、父はミスプロ、母はマイルGI10勝の Miesque と考え得る限り
エンドスウィープ系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二百十一弾はエンドスウィープ系。*エンドスウィープはGIIIまでの勝ち星しかありませんでしたが、わずか3世代の産駒から宝塚記念などGI3勝をあげたスイープトウショウ、桜花賞・NHKマイルCを制したラインクラフト、そしてジャ
フォーティナイナー系 No.2 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二百十弾はフォーティナイナー系の続き。*フォーティナイナー産駒はミスプロ系らしく芝の中長距離には向いていないという弱点はありましたが、ユートピアやマイネルセレクトといったGI馬をはじめ、ダートや短距離で多数の活躍
フォーティナイナー系 No.1 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二百九弾はフォーティナイナー系。*フォーティナイナーはトラヴァーズSなどGI4勝をあげた活躍馬で、種牡馬としても成功し、北米リーディングにも輝きました。もちろんこれは日本に輸出後のことであり、本来ならば日本に来るレ
アンブライドルズソング系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二百八弾はアンブライドルズソング系。Unbridled's Song はBCジュヴェナイルなどGIを2勝した活躍馬で、種牡馬としても多数のGIウイナーを送り出すことに成功し、北米リーディングに輝きました。ただどちらかというと小粒な産
アンブライドルド系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二百七弾はアンブライドルド系。Unbridled はBCクラシックやケンタッキーダービーを制した一流馬で、種牡馬としても多数のGI馬を送り出して成功しました。種牡馬の父としても成功しましたが、特に結果を残したのが北米リーデ
マイルChSは昨年の覇者ナミュール、一昨年の覇者セリフォス、さらに中距離路線から参戦のブレイディヴェーグが欧州マイル王のチャリンをどう迎え撃つかという構図でしたが、終わってみればここまでGIで6戦して掲示板4回というソウルラッシュが鞍上が早々とガッツポーズして過
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二百六弾はファピアノ系。Fappiano は Mr. Prospector 初期の産駒で、メトロポリタンHなどを勝ち、種牡馬としても多数のGIウイナーを送り出したことで父の名を一躍高めることに成功しました。歴史上において、大種牡馬の初期
ゴーンウェスト系 No.2 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二百五弾はゴーンウェスト系の続き。Speightstown はBCスプリントの勝ち馬で、種牡馬としては単発のGIウイナーが数十頭と見事に超大物産駒は出さないものの、とにかく高い遺伝力でスピードを伝える優良種牡馬として勢力を広げ
ゴーンウェスト系 No.1 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二百四弾はゴーンウェスト系。Gone West はドワイヤーSを12馬身差で圧勝したのが唯一のGI勝ちという馬で、種牡馬としては英2000ギニーなどGI4勝をあげた Zafonic こそ出しましたが、全体的には小粒な産駒が多い印象で、アベレ
スマートストライク系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二百三弾はスマートストライク系。Smart Strike は故障のためGIを1勝するにとどまりましたが、種牡馬としては次々にチャンピオンホースを送り出すことに成功し、北米リーディングに輝きました。さらにその息子の Curlin も種
マキャヴェリアン系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二百二弾はマキャヴェリアン系。Machiavellian はモルニ賞など仏2歳GIを2勝した馬で、種牡馬としてはどちらかというと小粒な産駒も多かったですが、ドバイワールドCを勝った Street Cry が Winx 、Zenyatta と歴史上五指に入
シーキングザゴールド系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二百一弾はシーキングザゴールド系。Seeking the Gold はスーパーダービーなどの勝ち馬で、種牡馬としては快速で鳴らしました。その代表産駒がドバイワールドCなどGI4勝をあげた Dubai Millennium でしたが、同馬はわずか1世
エリザベス女王杯は2年前の秋華賞馬スタニングローズが復活の勝利をあげました。この2年間は全くといっていいほどいいところがなく、それにしても3番人気というのはメンバーに恵まれたということもあったのでしょうが、それ以上に同馬のポテンシャルに期待した人が多かったの
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ、記念すべき第二百弾はウッドマン系。Woodman は2歳時のGIII勝ちしかありませんでしたが、種牡馬としては英1000ギニーなどGI3勝をあげた Bosra Sham 、プリークネスSなどGI3勝をあげた*ティンバーカントリーらを出すなど仕上が
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百九十九弾はアフリート系。*アフリートはGIジェロームHの勝ち馬で、持込馬としてオークスでも2着に入ったゴールデンジャックなどが出たこともあり、11歳にして日本で種牡馬入り。桜花賞馬プリモディーネのほか、多数の一流ダ
カーソンシティ系/ジェイドロバリー系/フサイチペガサス系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百九十八弾はカーソンシティ系、ジェイドロバリー系、およびフサイチペガサス系をまとめて紹介します。Carson City はGIIまでの勝ち星しかなかったのですが、種牡馬としては複数のGI馬を出しており、それほど大きな広がりは見
クラフティプロスペクター系/ガルチ系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百九十七弾はクラフティプロスペクター系とガルチ系。Crafty Prospector は10戦7勝複勝率100%という成績を残しながら最後まで重賞を勝つことはできませんでしたが、種牡馬としては多数の重賞馬を送り出すことに成功しました
ミスワキ系/コンキスタドールシエロ系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百九十六弾はミスワキ系とコンキスタドールシエロ系。Miswaki は仏2歳GIサラマンドル賞を勝ったものの、3歳以降は勝ち星をあげられなかったような馬でしたが、種牡馬としては凱旋門賞の Urban Sea やジャパンCのマーベラスク
ミスタープロスペクター系 No.3 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百九十五弾はミスタープロスペクター系の続き。*ウォーエンブレムはケンタッキーダービー・プリークネスSの二冠を達成した馬で、父が重賞未勝利馬 Our Emblem と血統的にやや弱く、さらにオーナーの急逝も重なったことで運よ
まずは国内から。アルゼンチン共和国杯は白毛馬ハヤヤッコが3度目となる重賞勝ちを収めました。もちろん白毛馬ですから加齢とともに毛色が変わることはありませんが、それにしても何という働き者。種牡馬としての需要はなくとも、何とかプライベート種牡馬にしてやることはで
ミスタープロスペクター系 No.2 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百九十四弾はミスタープロスペクター系の続き。名障害馬ポレールやダート重賞8勝をあげたビーマイナカヤマを出した*エブロス、ダービーグランプリのテイエムメガトンや小倉三冠を達成したメイショウカイドウを出した*スキャン
ミスタープロスペクター系 No.1 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百九十三弾はミスタープロスペクター系。いよいよ実質最後のメジャー父系に突入ですね。Mr. Prospector はレコード勝ちはあるものの重賞は最後まで勝てなかったような馬でしたが、とにかくスピードの遺伝力が桁違いで、瞬く間
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百九十二弾はアリダー系。Alydar はトラヴァーズSやフロリダダービーなどGI6勝を含む重賞10勝をあげた馬で、十分名馬と呼べるレベルの存在でしたが、同期の Affirmed に対してクラシック三冠すべてで2着に敗れるなど対戦成績
レイズアネイティヴ系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百九十一弾はレイズアネイティヴ系。Raise a Native は2歳2月にデビューし、4戦全勝のまま骨折のため2歳7月に現役を終えたという馬でしたが、種牡馬として米二冠の Majestic Prince 、GI6勝の名馬 Alydar などを送り出したこ
シャーペンアップ系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第第百九十弾はシャーペンアップ系。Sharpen Up は日本でも供用された*エタンが欧州時代に残した産駒で、GIミドルパークSなど2歳時5戦無敗の成績を残しました。さらに種牡馬としても複数のGIウイナーを輩出したほか、サセックス
天皇賞(秋)はドウデュースが制し、見事4つ目のGIタイトルを手にしました。負けも多いタイプで現役最強というにはちょっとイメージが違うかもしれませんが、ここ一番の破壊力は父ハーツクライ譲りですね。そもそも2歳から5歳までトップクラスであり続けること自体がすごいこと
ネイティヴダンサー系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百八十九弾はネイティヴダンサー系。それでは最後のメジャー父系に入っていきたいと思います。Native Dancer はケンタッキーダービーで Dark Star なる馬にアタマ差の2着に負けたのが生涯唯一の敗戦という米国史上最高の名馬
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百八十八弾はガリレオ系。2か月近く続いたノーザンダンサー系もようやくこれでラストです。Galileo は英愛ダービーやキングジョージの勝ち馬で、父がかなりの高齢になってから種牡馬入りしたという幸運はあったとはいえ、欧州
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百八十七弾はエルプラド系。El Prado は愛GIナショナルSの勝ち馬ですが、3歳以降は勝ち星がなく、Sadler's Wells 産駒としては珍しい早熟タイプでした。アメリカで種牡馬となるも当初は米国競馬には合わない存在と見られてい
モンジュー系/ハイシャパラル系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百八十六弾はモンジュー系とハイシャパラル系をまとめて紹介します。Montjeu は凱旋門賞やキングジョージなどGI6勝をあげた名馬で、種牡馬としても多数の活躍馬を送り出し、Galileo とともにサドラーズウェルズ系の発展に貢献
インザウィングズ系/オペラハウス系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百八十五弾はインザウィングズ系とオペラハウス系をまとめて紹介します。In the Wings はBCターフなど12ハロンのGIを3勝した馬で、種牡馬としてもドイツやイタリアなどで大レース勝ち馬を複数送り出しました。日本ではカク外
サドラーズウェルズ系 No.2 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百八十四弾はサドラーズウェルズ系の続き。サドラーズウェルズ直仔種牡馬としてはまず1990年代の初頭から中ごろにかけて多数輸入されたものの、これがことごとく失敗していったんはその波が途絶えていたのですが、その中で唯
菊花賞はアーバンシックが抜け出し、見事クラシック最後の一冠を手にしました。スワーヴリチャード産駒はレガレイラに続くGIウイナーで、種付け料200万円の世代でこれなら大当たり確定といったところでしょうか。ちなみにこの2頭はどちらも母父*ハービンジャーで、全産駒3頭
サドラーズウェルズ系 No.1 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百八十三弾はサドラーズウェルズ系。それではノーザンダンサー系最後の主流系統に入っていきたいと思います。Sadler's Wells は愛2000ギニーなど10ハロン以下のGIを3勝した活躍馬でしたが、種牡馬としては欧州のクラシックデ
ケープクロス系/インヴィンシブルスピリット系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百八十二弾はケープクロス系とインヴィンシブルスピリット系をまとめて紹介します。Cape Cross はマイルのロッキンジSが唯一のGI勝ちという馬でしたが、種牡馬としては Sea the Stars などクラシックディスタンスがベストとい
グリーンデザート系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百八十一弾はグリーンデザート系。Green Desert はジュライCなど6ハロン以下の重賞を4勝したスプリンターで、種牡馬としても実績通りに数々の快速馬を輩出しており、ダンジグ系における本格派スピード血統として名をはせまし
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百八十弾はダンシリ系。Dansili はGII勝ちが最高という馬でしたが、その母 Hasili が歴史的な名繁殖牝馬で、きょうだいから実に5頭ものGIウイナーが出ており、その血統的な期待通り多数のGI馬を輩出して仏リーディングにも輝
デインヒルダンサー系/リダウツチョイス系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百七十九弾はデインヒルダンサー系とリダウツチョイス系をまとめて紹介します。Danehill Dancer は2歳GIを連勝したものの、3歳以降はさっぱり勝てなくなった馬で、種牡馬としてもさほど評価は高くありませんでしたが、次々に
秋華賞はオークス馬チェルヴィニアが力強く抜け出し、牝馬二冠を達成しました。父は*ハービンジャーで、日本におけるデインヒル系種牡馬唯一の成功例と言ってもいいでしょう。サンデーの血を全くひかずにこれだけの末脚を発揮できるのは非常に大きな魅力なのですが、活躍馬の
デインヒル系 No.2 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百七十八弾はデインヒル系の続き。種牡馬として英愛・仏・豪とパートI国だけで3地区でリーディングに輝くなど世界的な大成功を収めた*デインヒルですが、種牡馬の父としても優秀で、直仔だけで英愛の Danehill Dancer 、フラ
デインヒル系 No.1 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百七十七弾はデインヒル系。*デインヒル自身はスプリントCが唯一のGI勝ちと競走馬としては超一流というほどではなかったのですが、種牡馬としては自身のような短距離馬はもちろんのこと、クラシックディスタンスが得意な馬や
チーフズクラウン系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百七十六弾はチーフズクラウン系。Chief's Crown は Danzig の初年度産駒で、BCジュヴェナイルやトラヴァーズSなどGI7勝の大活躍を見せ、まだ無名に近かった父の名を一躍有名にしました。種牡馬としても英ダービー馬*エルハー
ダンジグ系 No.2 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百七十五弾はダンジグ系の続き。日本でも直仔が重賞を次々に制し、そのスピードをまざまざと見せつけましたが、むしろスピード一辺倒で器用な競馬が苦手なイメージもあり、GIを勝ったのは阪神3歳牝馬Sの*ヤマニンパラダイスだ
ダンジグ系 No.1 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百七十四弾はダンジグ系。ここからノーザンダンサー系の主流三大系統の2つ目に入っていきます。Danzig 自身は圧勝続きだったとはいえ、故障のため重賞には出走すらできずに引退しましたが、種牡馬入り当時は無名に近い存在も
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百七十三弾はヘネシー系。日本におけるストームキャット系の本流と言えばこのラインですね。*ヘネシー自身も単年リース供用されてフェブラリーSのサンライズバッカスを出したものの、この時はまだその優秀さに気づかずあっさ
ジャイアンツコーズウェイ系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百七十二弾はジャイアンツコーズウェイ系。Storm Cat の最高傑作である Giant's Causeway は英愛ギニーは2着に終わりましたが、その後マイルから10ハロンのGIを5連勝し、欧州年度代表馬にも選ばれました。ただし最優秀3歳牡馬
東西で秋のGI戦線に向けた重要な前哨戦が行われましたが、まず京都大賞典はディープインパクト産駒の伏兵シュヴァリエローズが勝利。6歳で重賞初勝利とはかなりの遅咲きですが、そもそもクラシックディスタンスに使われ出したのがごく最近のことで、キャリアは十分ですがまだ
ハーラン系/テイルオブザキャット系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百七十一弾はハーラン系とテイルオブザキャット系をまとめて紹介します。Harlan はヴォスバーグSを勝った程度の馬で、種牡馬としてもほぼ Harlan's Holiday だけの一子相伝というような形でしたが、その産駒でやはり2歳GIを勝
ストームキャット系 No.2 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百七十弾はストームキャット系の続き。*シーキングザダイヤは日本における Storm Cat の代表産駒で、重賞5勝の活躍を見せましたが、GIでは最後まで勝ち星をあげることができず、ある意味日本における Storm Cat 産駒の象徴と
ストームキャット系 No.1 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百六十九弾はストームキャット系。いよいよここからノーザンダンサー系三大系統のひとつに入っていきますが、これでようやくノーザンダンサー系の半分が終わったというところなので、もうしばらくお付き合いください。Storm C
シアトリカル系/ポーラーファルコン系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百六十八弾はシアトリカル系とポーラーファルコン系をまとめて紹介します。Theatrical はBCターフなど芝GI6勝をあげた名馬で、ヌレイエフ系初期の後継種牡馬として結果を残しましたが、最近はさっぱり名前を聞かなくなりまし
ヌレイエフ系 No.2 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百六十七弾はヌレイエフ系の続き。世界的なヌレイエフ系の成功を受けて、愛2000ギニーやBCマイルなどマイルGI5勝をあげた*スピニングワールド、凱旋門賞などGI3勝をあげた*パントレセレブル、ジュライCやナンソープSを制した*
ヌレイエフ系 No.1 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百六十六弾はヌレイエフ系。Nureyev はデビュー戦のGIIIを圧勝すると、無敗のまま英2000ギニーも先頭でゴールを駆け抜けましたが、後の輸入種牡馬*ポッセの進路を妨害したとして失格になった馬で、そのまま引退したため実質無
スプリンターズSは伏兵ルガルが押し切り、GI初勝利をあげました。ドゥラメンテ産駒は今年初のJRAGI勝利ですが、それが菊花賞のドゥレッツァ以来ですからなかなかのオールマイティぶりですね。今回は骨折明けで伏兵的存在となっていましたが、ミエスクの牝系で同馬のクロスが
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百六十五弾はカーリアン系。日本におけるニジンスキー系の主流と言えば何といってもこの系統ですね。Cearleon 自身は仏ダービー馬で、種牡馬として英愛ダービーの*ジェネラスなどを出して英愛リーディングに輝きましたが、特
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百六十四弾はマルゼンスキー系。マルゼンスキーは持込馬として日本に輸入されましたが、当時は持込馬に外国産馬並の制限がかけられていたため出られる大レースが非常に限られており、勝ったレースの格だけ見ればそれほど目立
グリーンダンサー系/ニニスキ系 - サイアーラインで辿る日本競馬2023
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第百六十三弾はグリーンダンサー系とニニスキ系をまとめて紹介します。Green Dancer は仏2000ギニーなどGI3勝の活躍馬で、凱旋門賞の Suave Dancer などを出して仏リーディングにも輝きました。日本では名ステイヤーであるスー
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記念すべきサイアーラインで辿る世界競馬2024シリーズ第一弾は Tourbillon すら経ないヘロド系、および現在の主流といえる Clarion を除いたトウルビヨン系です。主流と言ってもサラブレッド全体の1%にも満たないシェアしかありませんが、それでも何とか Clarion は重賞に産
休む間もなく2025年の競馬が始まりましたが、京都金杯は8歳馬サクラトゥジュールが馬群を割って突き抜け、重賞2勝目をあげました。新春一発目の重賞がネオユニヴァース産駒とは、というところですが、それ以上にキングJの手腕が光ったレースだったでしょうか。今年も3月初旬
新種牡馬辞典、第二弾はクリソベリル。デビューから無傷の6連勝でジャパンCダートを制し、最優秀ダートホースはもちろんのこと、芝には一切出走していないにもかかわらず最優秀3歳牡馬投票においてもそれなりに票を集めたほどの逸材でした。故障もあって古馬になってからは3
新種牡馬事典と並行してまたしてもサイアーラインシリーズですが、日本馬についてはほぼコンプリートできたので、今度は世界の情勢について調べていきたいと思います。今回はメジャー国はもちろんのこと、ロシアや中国といったすべてが謎に包まれた国、さらにはインドネシア
それでは今年も始めていきましょう。ということで新種牡馬辞典、第一弾はコントレイル。父ディープインパクトが国内で残した牡馬の最高傑作で、父と同じ無敗でのクラシック三冠を達成し、顕彰馬にも選ばれた名馬でした。古馬との対戦で黒星が先行したことで年度代表馬に選ば
2024年を数字でも振り返ってみたいと思います。いつものように中央+地方の総合リーディングの順位をベースとして、 JRA : 中央リーディング(平地+障害) NAR : 地方リーディング(芝+ダート) Drt : 中央ダートリーディング(平地) Jmp : 障害リーディング 2yo
皆様明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。まずは昨年の日本競馬で、個人的に印象に残った種牡馬10頭をピックアップして1年間を振り返りたいと思います。一番印象的だったのは*ハービンジャーの復活ですね。すでに社台SSでは半隠居のような状況に
ホープフルSは圧倒的支持を受けたクロワデュノールがあっさりと抜け出し、無敗のままGI勝利となりました。キタサンブラック産駒はイクイノックスのジャパンC以来1年ぶりのJRAGI勝利ですが、種付け料が500万に上がったのが来年の2歳世代からで、まだ谷間を抜けきらないうちに
シリーズ最後はお隣韓国。2016年にパートII入りし、2022年にはコリアCとコリアスプリントに国際グレードが付与されるなど、着実に競馬国として成長を続けていますね。かつてはコーネルランサーやカツトップエースといったダービー馬が輸出され、2000年代には多数の内国産種牡
続いてはウルグアイ。パートII国に陥落してからずいぶん経ちますが、生産規模でいえば同じ南米のパートI国であるペルーよりは圧倒的に格上で、ブラジルやチリとも全く遜色なく、現在も多くの重賞レースが国際格付けを得ています。実際パートI国昇格の動きがあるという情報も
続いてはブラジル。前年度の種付け数が不明で、増減を記載していない種牡馬が何頭かいます。南米での生産頭数はアルゼンチンが圧倒的に抜けていて、ブラジル・チリ・ウルグアイがどんぐりの背比べといったところで、だいたい1500頭前後でしょうか。ここ5年間のリーディングサ
続いてはアルゼンチン。南米最大の馬産国ですが、生産頭数はすでに日本が上回っており、2022年時点ではアメリカ、オーストラリア、アイルランド、そして日本に次ぐ世界第5位の生産国ということになります。ただ、アルゼンチンは大半の競馬主要国のように優秀な種牡馬を複数繋
続いてはニュージーランド。同じオセアニアでもオーストラリアとは少し趣が違いますね。2歳戦や短距離戦の地位が非常に高いオーストラリアと違ってニュージーランドはスプリントGIの割合がそれほど大きくなく、3歳以降のマイルから中距離がメインという印象です。これは我ら
暮れの大一番、有馬記念はレガレイラが追い比べをわずかに制し、実に1960年のスターロッチ以来64年ぶりとなる3歳牝馬による勝利を決めました。スワーヴリチャードは200万円で供用された初年度産駒から菊花賞馬・有馬記念馬を輩出したということで、1500万円の価値が十分にあ
続いてはオーストラリア。南半球は繁殖シーズンが半年ずれるので、2023年の種付け数を記載しています。すべての種牡馬の種付け数は判明しておらず、主だった所のみの記載となりますが、それでも全体的なトレンドをつかむことはできると思います。オーストラリアと言えば何と
続いてはドイツ。最近でも凱旋門賞を制した Torquator Tasso を出すなど、特に2400m戦においては今なお欧州でトップクラスの産駒を出せる実力を持った国ですが、国内での種付け数はどんどん減り続けており、今年の種付け総数はわずか600頭ほどでした。ただこれがそのまま生産
続いてはフランス。サラブレッド種牡馬だけでなく、サラブレッドを父に持つAQPS、アングロアラブ、セルフランセもリストに入れてあります。フランスは昨年の欧州年度代表馬 Ace Impact 、3年前の St Mark's Basilica などときおり現役最強クラスを出しつつ、系統は主流から傍
続いてはイギリス・アイルランド。英国はご存知近代競馬発祥の地で、その代表的なレースである「ダービー」はもはや一般名詞化されるほど世の中に浸透しましたが、皮肉なことに今や英ダービーは繁殖馬選定競走としては機能しておらず、勝ち馬が平地種牡馬になれれば儲けもの
海外の種付け情報もまとめておきましょう。ということでまずは北米から。アメリカおよびカナダ、プエルトリコの種付け数を含みます。日本ではここ10年ほどずっと種付け総数は増加傾向にありますが、北米ではこの20年程ずっと減少の一途をたどっており、今やピーク時から半数
主だった種馬場は紹介できましたので、最後に今年の日本のすべての種付け数をまとめておきたいと思います。以前紹介したように2024年に最も牝馬を集めた種牡馬はダーレージャパンの*パレスマリスだったのですが、ここのところずっと種付け数トップは内国産馬が占めており、外
今年最初の福笑い、東西の金杯は中山がシルバーステート産駒のリカンカブール、京都がジャスタウェイ産駒のコレペティトールがそれぞれ勝利し、昨年リーディング20位前後の中堅どころの種牡馬の産駒がいきなり重賞勝ちとなりました。昨年はついにディープインパクト一強の時
新種牡馬辞典、第三弾はゴールドドリーム。フェブラリーSやチャンピオンズCなどダートGI5勝をあげた活躍馬で、2歳から7歳までしぶとい活躍を見せました。芝では代を経てもスピードや大物感を維持できるようになったのに対し、ダートだとまだまだ内国産2代目、3代目になるにつ
「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第二弾はジェベル系。Djebel は凱旋門賞や英2000ギニーを制すなど父 Tourbillon の最高傑作の1頭にして、種牡馬としても多数の活躍馬を送り出して仏リーディングに輝いており、さらに種牡馬の父としても優秀で現代にもヘロド系
新種牡馬辞典、第二弾はサートゥルナーリア。どちらかというと短距離やダート向きが目立つ今年の新種牡馬において、王道クラシック路線における真打登場というところでしょうか。父は昨年あと一歩でリーディングを逃すも日本有数の種牡馬としての地位を確立したロードカナロ
記念すべき「サイアーラインで辿る日本競馬2023」シリーズ第一弾はヘロド系のトウルビヨン系から。さすがに Tourbillon 以前の馬は対象馬(グレード制以降の重賞勝ち馬、または2000年以降の出走馬)はいませんでした。また前回はその息子 Djebel の系統も一緒に紹介していたの
サイアーラインと並行して、毎年恒例の新種牡馬辞典シリーズもやっていきます。ということで第一弾はルヴァンスレーヴ。いつも通り産駒数の多い順に紹介していきます。今年の新種牡馬は特に短距離やダートの活躍馬が目立つ印象ですが、その中でも大将格がこのルヴァンスレー
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。例年通り、年明け一発目は2023年のリーディングの考察から入りたいと思います。いつものように中央+地方の総合リーディングの順位をベースとして JRA : 中央リーディング(平地+障害) NAR : 地方リーデ
ホープフルSは牝馬のレガレイラが驚異的な切れ味を見せて見事GI初勝利をあげました。そしてスワーヴリチャードはいきなり初年度からGIウイナーを出すことに成功。正直1500万円は一気に値上げしすぎに思えましたが、そんなことはなかったですね。これで気になるのは最優秀2歳
それでは海外編ラストとしてお隣韓国の種付け事情を見ていきたいと思います。かつてはコーネルランサー、ラッキールーラ、カツトップエースといったダービー馬たちが寄贈され、さらに2000年代に入るとメイセイオペラやイングランディーレ、トロットスターといった活躍馬が次
続いてはニュージーランドの種付け事情です。お隣オーストラリアとは血統的な交流も盛んにありますが、オーストラリアとはまた違った傾向が好まれていますね。種付け数トップが同じサドラー系の流れをくむ Tarzino だったという点は共通していますが、ニュージーランドを代表
年末の総決算、有馬記念はドウデュースが復活の勝利でGI3勝目をあげました。フランス遠征の不調や乗り替わりによる取りこぼしもありましたが、武豊Jとのコンビ復活でダービー以来のGI勝利となりました。国内に限ればこのコンビではまだ底を見せておらず、何より世界一のイク
続いては南米代表でアルゼンチンの種付け事情です。南米最大の馬産国ですが、他の馬産国によくある優秀な種牡馬を集めたスタッドというのがあまりないらしく、基本自牧場の牝馬に種付けする種牡馬は自前で用意することになるということで、600頭ほどいる種牡馬のうち半数以上
続いてはオーストラリアの種付け事情です。オーストラリアの種付け数はスタッドブックの有料情報になるのですべての種牡馬の種付け数を網羅できているわけではありませんが、Breednetに150頭以上に種付けした種牡馬、高額種付け料(5万5000豪ドル以上)を誇る種牡馬、そして新
続いてはドイツの種付け事情です。アイルランドあたりと比べるとその生産規模は1/10にも満たないドイツですが、時折 Torquator Tasso のような欧州のトップクラスを送り出しているように、特に欧州の2400m戦に関しては英・愛・仏に勝るとも劣らないポテンシャルの高さを発揮
続いてはフランスの種付け事情です。英愛と同じく多くの牝馬を集めているのは障害用種牡馬ですが、英愛がクラシックディスタンス以上の長めの距離で実績を残した平地の活躍馬が主に障害用として供用されるのに対し、フランスもそういった馬の需要もあるものの、どちらかと言
続いてはイギリス・アイルランドの種付け事情です。ソースはスタリオンブック2024から。相変わらず数字が安定していなくて、メディアによって数字が異なり、中には同じメディアであっても年度版によって異なる数字が書いてあるなんてのも日常茶飯事なのですが、ひとまずこの
朝日杯フューチュリティSは先日輸入が発表されたばかりの Palace Malice 産駒ジャンタルマンタルが力強く抜け出し、3連勝でGI初勝利をあげました。しかしこれほどジャストタイミングな種牡馬の導入が過去あったでしょうか。ジャンタルマンタル自身もこれだけ内国産系統が順調
日本だけでなく、海外の種付け事情も見ていきましょう。ということでまずは米国の種付け情報から。言わずと知れた世界最大の馬産国ですが、昨年は925頭の種牡馬で27163頭の牝馬に種付けを行ったのに対し、今年は867頭で26597頭ということで、全く下げ止まる気配がありません
主だった種馬場は紹介できましたので、最後に今年度の全種牡馬による種付け数をまとめておきます。12月4日にJAIRSで公開された種付け頭数にはアレスバローズら九州の本田土寿氏所有の種牡馬など一部のデータが不足していましたが、現在はスタッドブックのサイトではこれらの
続いては優駿スタリオンステーション。ここでもやはりダート種牡馬が人気で、今年から種牡馬入りしたチュウワウィザードがいきなり200頭近い牝馬を集めることに成功しました。ホッコータルマエの成功を受けてキングカメハメハ産駒の王道ダート種牡馬の需要が高まっていること