柱の行者聖シメオンSt.SimeonStylites記念日1月5日聖会の初代には厳しい苦行に従う山修士や修道者が沢山あった。それは自分の罪を償う為である場合も勿論あったが、大抵は若い時から正しい生活を送り、さほどの罪もない人々であったから、天主への聖愛より罪人や異教人を改心させる為の方が多かったのである。柱の行者聖シメオンもやはりそういう一人であった。この聖人は西暦390年頃シリアのシサンという所に生まれた。両親は農を業としていたので、シメオンも年少の頃はその手助けをしていたが、ある日父母と教会に行き、そこで「幸いなるかな泣く人、彼等は慰められるべければなり」及び「幸いなるかな心の清き人、彼等は神を見奉るべければなり」という聖福音の聖言を聞いて感動し、傍らなる一老人に「そういう幸福はどうしたら得られましょ...柱の行者聖シメオンSt.SimeonStylites