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  • もう一つのロックの日 ~グラムについて考える~

    今日1月8日は「ロックの日」。6月9日と並ぶ、もう一つのロックの日となっています。というわけで、ここ数年は、この日付にロック関連の記事を書いてきました。この日がロックの日とされているのは、エルヴィス・プレスリーとデヴィッド・ボウイという二人のロックスターの誕生日であることから、ということなんですが……そのうちの一人デヴィッド・ボウイは、70年代初頭頃には、グラムロックのミュージシャンとみなされていました。今回は、そのグラムという要素をちょっと掘り下げ、グラムメタルというものについて考えてみようと思います。ヘヴィメタルのはじまりがどこかというのは意見が分かれるところでしょうが、まあ、だいたい1970年ぐらいと考えていいでしょう。そこから少しずつポピュラリティを獲得していき、80年代ごろにヘヴィメタルというは...もう一つのロックの日~グラムについて考える~

  • 2025年スタート

    2025年、あけましておめでとうございます。今年は、アメリカでトランプ政権が発足。日本では参院選と、政治の世界でなにか大きな変動が起きる予感も……現在進行形の問題もいろいろとありますが、いい年になるよう願いたいところです。今年も、よろしくお願いします。2025年スタート

  • 動画で振り返る2024年

    いよいよ2024年も、残りわずかとなりました。このブログも、今年最後の記事。ということで……Youtube動画で音楽界を振り返ってみたいと思います。必ずしも今年の話題でないものも混じってますが……今年、何度かこのブログで登場したエルトン・ジョン。近況として、夏ごろ感染症にかかって右目の視力を失ったという話がありました。左目のほうも視力が低下していて、ほとんど何も見えない状態で治療中とか……どの程度回復できるものなのかはわかりませんが、目は見えなくても音楽はできるということで、本人はそこまで打ちのめされているわけではないようです。そんなエルトンがジョン・レノンとコラボしたWhateverGetsYouThrutheNightのライブバージョン音源が最近Youtubeで公開されています。EltonJohn-W...動画で振り返る2024年

  • クリスマス2024

    今日は12月25日。クリスマスです。というわけで……毎年恒例となっている、クリスマスソング特集をやりたいと思います。今回は、カバー曲特集といった感じ。最初からそうしようと思ってたわけじゃないんですが、動画を集めていたらなんとなくそんな感じになってました。スタンダードナンバーや、有名なクリスマスソングのカバーが中心となってます。DoTheyKnowIt'sChristmas?のっけからカバーといえるか微妙なものになりますが……1984年に発表されたチャリティソングです。その後10年ごとに新たなバージョンが作られてきいて、今年は40周年ということで新たなミックスバージョンが公開されています。過去3回の音源をミックスして、一つのバージョンに仕上げたもの。ライブエイドの発起人でもあったボブ・ゲルドフ、ミッジ・ユー...クリスマス2024

  • 中山美穂 /「世界中の誰よりきっと」

    今月に入ってこのブログでは、「死んだ男の残したものは」ということで今年世を去った方々についていくつかの記事を書きました。死んだ男の……ということで男性についての記事でしたが、つい最近になって、女性アーティストの衝撃的な訃報がありました。もちろん、中山美穂さんのことです。これは、大変なショックでした。私は結構リアルタイム世代であり……思い出す曲がいろいろついります。代表曲といっても候補がいくつか考えられますが、Youtubeの公式チャンネルにあったこの曲を。中山美穂/「世界中の誰よりきっと」MIHONAKAYAMACONCERTTOUR'93OnMyMindおよそ30年ほど前に、WANDSとのコラボで大ヒットした曲。懐かしいかぎりです。同期には、南野陽子、本田美奈子、斉藤由貴、森口博子、浅香唯、石野陽子、井...中山美穂/「世界中の誰よりきっと」

  • 楳図かずお『漂流教室』

    先日、「死んだ男の残したものは」という記事を書きました。そこでは、今年亡くなった偉大なフォークシンガーと詩人について書いたわけですが……ちょうど谷川俊太郎さんが亡くなったのと同じころ、漫画の世界においても訃報がありました。楳図かずお先生です。88歳ということで、大往生といえるでしょう。実に個性的で、偉大な漫画家でした。ホラー漫画というフォーマットで深い文学性を感じさせる作風には、唯一無二のものがあったと思います。「深い文学性」という点で、私がまず思い浮かべる楳図作品は、『漂流教室』です。ヴェルヌの『十五少年漂流記』をモチーフにしているというところがポイント。そしておそらくは、その『十五少年漂流記』のパロディとして描かれたゴールディング『蝿の王』も意識していたものと想像されます。映画版『蝿の王』のDVDジャ...楳図かずお『漂流教室』

  • 国家総動員法

    今日は、12月8日。真珠湾攻撃によって、太平洋戦争がはじまった日です。ということで、毎年恒例となっている、近現代史シリーズ記事です。前回このジャンルでは、昭和12年の盧溝橋事件をとりあげました。時系列に沿って、今回は昭和13年に進みましょう。昭和13年という年は、前年にはじまった日中戦争が泥沼化の様相を見せ始めた時期でそんななかで出てきたのが、悪名高き国家総動員法です。その名のとおり、戦争の長期化を見据えて、国家の総力を戦争に振り向けるための法制度。ちょうど、いまロシアがウクライナに侵攻し、泥沼化の末に戦時体制に舵を切ったというふうに考えると、理解しやすいでしょう。人や物資の調達だけでなく、価格の統制といった経済的側面や、言論の統制もそこには含まれており、まさに国民生活全般に影響するものでした。戦争なのだ...国家総動員法

  • 死んだ男の残したものは

    2024年も、いよいよ12月を迎えました。ちょっと気が早いようですが、今年一年を振り返ってみると……日本のフォーク界における巨人が相次いで世を去るということがありました。一人は、高石ともやさん。そして、もう一人は、谷川俊太郎さんです。ちょうど、ピート・シンフィールド死去という記事を書いたのと同じころのことです。谷川さんは、ピート・シンフィールドとはまた違った意味で、偉大な詩人でした。フォークソングなどの歌詞でも知られていて、このブログで何度かそれらの歌をとりあげてきました。とりわけ有名なのは、「死んだ男の残したものは」でしょうか。この歌は、いろんなアーティストに歌われていますが、高石ともやさんも歌っていました。死んだ男の残したものはフォークのレジェンドといえば、小室等さんもこの歌をとりあげています。小室等...死んだ男の残したものは

  • 兵庫県知事選挙に思う

    もう一週間前のことになりますが、兵庫県知事選挙で出直し立候補した斎藤元彦氏が再選されるということがありました。いろいろあってタイミングを逸したので、この件について本ブログでは何も書きませんでしたが……一週間が経過しても、まだこの話題をめぐっていろいろざわついているようです。そういうことなので、ここでちょっと私も思うところを書いておこうと思います。振り返ってみると、今年は、選挙という制度について考えさせられることがいろいろとありました。沖縄県議選。東京都知事選。衆院選。アメリカ大統領選挙、そして兵庫県知事選……とくに、直近のものとして、アメリカ大統領選挙や兵庫県知事選は、非常にカオスな感じがありました。これは都知事選にもいえるかもしれませんが、ウェブ上の無秩序空間がいよいよ現実の選挙に無視できない影響を及ぼ...兵庫県知事選挙に思う

  • ピート・シンフィールド死去

    ピート・シンフィールドが死去したというニュースがありました。キング・クリムゾンで作詞を担当し、プログレ世界の構築に大きく寄与してきた人物です。普通、楽器演奏者ではない人をバンドのメンバーにはカウントしないと思いますが、この人はキング・クリムゾンの主要なメンバーという位置づけでした。バンドメンバーの出入りが激しいことを考えれば、ロバート・フリップと並ぶ初期クリムゾンのツートップとさえいえるかもしれません。クリムゾンを離れてからも、ELPやロキシー・ミュージックといった先進的なアーティストと関わってきました。享年80歳ということなので、天寿をまっとうしたといえるでしょう。おそらく、同じ引用をしている記事がほかにもたくさんあると思いますが……やはり、この訃報で思い出すのはEpitaphです。KingCrimso...ピート・シンフィールド死去

  • ベースの日2024 ヴィンテージⅪ

    今日11月11日は、「ベースの日」。毎年この日は、ベース関連の記事を書いています。で、今年は「ドラムの日」と同様、ヴィンテージシリーズでいきましょう。Youtubeで保存していた動画を蔵出しする企画……11月11日で、ちょうど11回目ということになります。ジーン・シモンズ。今年ブラジルでのフェスでモーターヘッドのAceofSpadesをカバーする動画がありました。GeneSimmonsBand-AceOfSpades(SummerBreezeFestival-SãoPaulo-26/04/2024)本家モーターヘッド。セックスピストルズのカバーで、GodSavetheQueenです。これは一度どこかで載せたかもしれませんが……Motörhead–GodSaveTheQueen(OfficialVideo)...ベースの日2024ヴィンテージⅪ

  • アメリカ大統領選、トランプ返り咲きか…

    アメリカ大統領選が、いよいよ投開票を迎えました。結果、トランプ氏の当選確実ということです……一応まだ確定ではないかもしれませんが、複数の現地メディアが当確を出しているということなので、ほぼ決定なのでしょう。まあ、ハリスさんが民主党の新たな候補に決まった時点で、この結果はある程度覚悟していました。最後の最後で、いわゆる“ガラスの天井”が立ちはだかるだろうということで、下馬評で10ポイントぐらいの大差がつく感じでもなければ勝てないだろう……と。選挙直前の調査で接戦となっているようでは厳しいとみていました。私にいわせればトランプなどという人は論外で、大統領どころか一政治家にすらなるべきではない人物ですが、残念ながらそれが支持されてしまう……この現実に向き合うための心の準備といったらなんですが、一期目の様子を見て...アメリカ大統領選、トランプ返り咲きか…

  • ゴジラ新作制作へ

    本日11月3日は、文化の日……ですが、ゴジラの日でもあります。毎年この日はゴジラフェスというものが行われており、今年も開催されました。毎回、新作のショートフィルムがあって、これがゴジラファンにとっては嬉しいものとなっております。去年は、『ゴジラ対メガロ』50周年ということで、メガロとジェットジャガーが登場。ジェットジャガーのほうは、次回に続くというような形になっていて、今年その続編が公開されました。下は、その予告編動画です。例年だと、本編の動画も東宝のチャンネルにアップされるんですが、今年は今のところまだ出ていないので……『フェス・ゴジラ5怪獣大決戦』予告編本編のほうは、ゴジラフェス全体の配信映像で見ることができます。今年はメカゴジラ50周年ということで、メカゴジラが出て来るんじゃないかと思ってたんですが...ゴジラ新作制作へ

  • 衆院選2024

    先日、衆院選が行われました。結果、与党は大幅に議席減……やはり、直接的にはカネの問題が大きく響いたわけでしょう。新総裁のご祝儀支持率で選挙を乗り切るという自民党の伝統芸も、今回は不発に。ここは、大きな誤算だったと思われます。石破茂という人は、自民党内では受けが悪いけど、国民の間では人気がある――という話だったわけですが、自民党の上層部はその“石破人気”の本質を見誤っていたんじゃないでしょうか。ここで示されているのは、「批判勢力として権力を批判することで人気を得ていた人が、権力をもつ側についたときにどうなるか」という問題です。これまでは政権と距離を置いて批判的なこともいっていたのに、権力の側に立ったら、これまでいっていたのと違うことを言い出したりする。そうなると、批判勢力としての人気はがた落ちする。そこが剥...衆院選2024

  • Samson, Rinding with the Angels

    本ブログの前回記事で、Ravenというバンドをとりあげました。いわゆるニューウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル(NWOBHM)のバンド……そういう話が出てきたので、このブログではおなじみの流れで、NWOBHMの他のバンドについても、ちょっと書いてみようと思いました。で、書いていたところ……たまたま、ポール・ディアノが死去したという訃報が入ってきました。ポール・ディアノは、このブログにたびたび出てくるアイアン・メイデンで初期のボーカルをつとめていた人。後に脱退してブルース・ディキンソンに交代するわけですが、そのディキンソンがメイデン加入の前にやっていたSamsonというバンドがあります。ということで……今回とりあげるのは、そのSamsonです。サムソンは、1976年にデビューしたヘヴィ・メタルバン...Samson,RindingwiththeAngels

  • Raven "Born to be Wild"

    オアシス再結成の話が、まだ巷を騒がせています。先日は、アメリカのテレビ番組でギャラガー兄弟に扮したコメディアンによるコントが放送され、プチ炎上するなどということがありました。それだけオアシスというバンドと、その中心であるギャラガー兄弟が注目されているということなんでしょう。ところで……ギャラガー兄弟といえば誰もがまずオアシスを思い浮かべるでしょうが、英国ロック史には、もう一組の“ギャラガー兄弟”が存在しています。今回のテーマは、そちらのギャラガー兄弟。ジョン・ギャラガーと、マーク・ギャラガー……この二人を中心に結成されたバンド、Ravenです。Ravenは、いわゆるニューウェイヴ・オヴ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル(NWOBHM)のバンド。1974年にデビューし、今年で50周年を迎えるレジェンドです。アニ...Raven"BorntobeWild"

  • ドラムの日 ヴィンテージⅩ

    今日10月10日は、「ドラムの日」です。毎年この日はドラマーに関する記事を書いていますが……今年はやはり、ヴィンテージシリーズに合わせていこうと思います。タイトルの「Ⅹ」は、「エックス」ではなく、ローマ数字の「10」です。10月10日でシリーズ10回目。というわけで、私がYoutubeでキープしていた動画の中からドラマー関連のものを紹介していきます。コージー・パウエル。ジャック・ブルースとともに演奏する動画がありました。キーボードには、ドン・エイリーの姿もあります。CozyPowellfeat.JackBruce-TheLoner(OldGreyWhistleTest,8thJan1980)今年セパルトゥラを脱退してスリップノットに加入したエロイ・カサグランデ。続報によれば、ツアーのリハ開始直前の脱退とな...ドラムの日ヴィンテージⅩ

  • 宇宙戦艦ヤマト50周年

    『宇宙戦艦ヤマト』が、50周年を迎えました。この伝説的アニメの放送が開始されたのは、1974年の10月6日。それから、今日でちょうど50年となるのです。松本零士先生については、これまでに本ブログで何度か記事を書いてきました。しかしながら、意外と宇宙戦艦ヤマトについてはあまり言及してこなかったと思います。そこで今回は、50周年を機に、ヤマトについてちょっと書いておこうと思いました。ヤマトについて書くとなったら、私としてはどうしても触れなければならないテーマがあります。それは、劇場版第二作『さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち』……『さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち』4Kリマスター/2024年1月5日公開予告[4KUHD]この作品のラストについてです。まあ、かなり有名なエンディングなので、これはネタバレにはならな...宇宙戦艦ヤマト50周年

  • 国際音楽の日 ビンテージⅨ

    今日10月1日は、「国際音楽の日」です。今年はこのブログでヴィンテージシリーズというのをやってきましたが、「国際音楽の日」にあわせて、その第9回目をやろうと思いました。最近このブログではブリットポップの話がよく出てきました。その関連動画がたくさんあったので、前半はブリットポップ特集で。レディオヘッドともよく比較されるMUSE。AC/DCのブライアン・ジョンソンと共演する動画がありました。曲は、BackinBlack。MUSEも結構難解系なところがあって、AC/DCというのは意外な組み合わせのようにも思えますが……憧れのミュージシャンと同じステージに立った興奮みたいなものが伝わってきます。やはり、難解系の音楽をやっていても、ロックンロールの原点にも立脚しているということでしょう。MUSE&BrianJohn...国際音楽の日ビンテージⅨ

  • Radiohead - Fake Plastic Trees

    レディオヘッドが再始動にむけて動いているといいます。オアシス再結成に触発されてということなのか……それはわかりませんが、ひさびさに新譜を発表するのではないかという噂がささやかれています。ちょうど、最近このブログでは90年代UKロックの話をしていたところでもあるので、今回のテーマはレディオヘッドです。レディオヘッドは、ポスト―ブリットポップのバンドともみなされる、という話を以前書きました。その心は、ブリットポップ最盛期にはそれほどヒットせず、ブリットポップが終息したころになって頭角をあらわしはじめた、ということだったんですが……その基準でいうと、レディオヘッドは微妙なところかもしれません。デビューしたての90年代前半も、鳴かず飛ばずというわけではなく、むしろそこそこ売れていたといっていいでしょう。わけても、...Radiohead-FakePlasticTrees

  • DEEP PURPLE, "Burn"

    先日、クーラ・シェイカーの記事でHushという曲が出てきました。これがディープ・パープルのデビュー曲でもあったということなんですが……ふと、そういえばこのブログでディープ・パープルについて書いたことがなかったなということに気がつきました。だいたいこのブログの音楽記事ではロック史上に名を残した超大物アーティストをとりあげていて、主要なところはかなり抑えてるんじゃないかと思ってたんですが……意外にも、ディープ・パープルについての記事を書いたことは(おそらく)なかったのです。ディープ・パープルといえば、今年はいろいろと話題もありました。ということで、この機に記事を一つ書いておこうかと思います。今さら説明するまでもないでしょうが、ディープ・パープルは英国のハードロックバンド。1960年代に活動を開始した当初はオル...DEEPPURPLE,"Burn"

  • 9.11とブリットポップ

    今日は、9月11日です。2001年、アメリカ同時多発テロが起きた日ということで、このブログでは毎年その関連記事を書いてきました。で、今年はどういうテーマで書こうかと考えていたんですが……最近このブログでは、オアシス再結成ということで直近の記事でブリットポップの話をしてました。そこからのつながりで、ブリットポップ系アーティストと9.11以降のアメリカとの関係ということで書いてみようかと思います。大西洋を隔ててはいるものの、英米の文化的つながりは深く、同時多発テロ以降戦争へむかっていくアメリカに対して意見を表明したアーティストの中には、英国の人たちも多く含まれているのです。まず思い出されるのは、ブラーです。ブラーといえば、ブリットポップのはじまりと終わりにいるバンド。ライバルであるオアシスとともにブリットポッ...9.11とブリットポップ

  • Kula Shaker - Rational Man

    前回記事で、オアシスについて書きました。オアシス再結成の余波は、まだ業界をざわつかせているようですが……ブリットポップ系のバンドの再結成ということで、ふと、KulaShakerというバンドのことを思い出しました。そんなわけで、今回のテーマはクーラ・シェイカーです。細かく区分すると、クーラ・シェイカーはポスト―ブリットポップというふうに分類されることもあるようです。前回書いたように、オアシスのBeHereNowがバブル崩壊の引き金になったということで、90年代後半にブリットポップは失速。そして、それ以降に台頭してきたアーティストをポスト―ブリットポップと呼んで区別する見方もあります。このへんの線引きは難しいところですが……たとえばトラヴィスやキーンといったバンドがそこに含まれます。また、もっと前からやっては...KulaShaker-RationalMan

  • Oasis - Whatever

    オアシスが再結成を発表しました。ギャラガー兄弟の仲の悪さから、絶対にないだろうといわれていた再結成……しかしこれが、デビュー30周年、解散から15年という節目に実現しそうなのです。オアシスといえば、いわゆるブリットポップを代表するバンド。その前にマンチェスター・ムーブメントというのがあって、そのマッドチェスターの熱狂が去り、荒廃したマンチェスターから登場したバンド……というふうにいわれます。ノエル・ギャラガーは、マッドチェスターを代表するバンドの一つ、インスパイラル・カーペッツのローディをやっていたことがあて、マッドチェスターとは直に接続している部分もあります。代表曲というといくつか候補が浮かびますが、まあたいてい挙げられるのは、Don'tLookBackinAngerか、Whateverでしょう。ここで...Oasis-Whatever

  • オーディオブックの可能性

    このブログでは、過去に、何度かアマゾンオーディブルというものについて書きました。“本を聴く”ことができる、オーディオブック……アマゾンが提供する定額制サービスが、アマゾンオーディブルです。もうオーディブルというものを使い始めてだいぶ長くなりますが……最近その新たな用法を見出しました。まあ、そんな大げさなことではりませんが……オーディオブックで聴くのは、小説でないものがいいんじゃないかということがあります。これまでずっと小説のみを聴いてたんですが、オーディブルのラインナップには、小説でない本もあります。一冊試してみると、どうもそっちのほうがよいのではないかという気がしてきました。小説だと、どうしても朗読者のキャラづくりとか演出にイメージを左右される部分が出てきてしまいます。そしてこれは、しばしばマイナスに働...オーディオブックの可能性

  • ブログ7周年

    本日をもって、このブログは7周年を迎えることとなりました。よく7年もやってきたものだと思います。最近はちょっと更新頻度が落ちてますが……まあ、マイペースな感じでやっていこうかと。そういうわけで、今後ともよろしくお願いします。ブログ7周年

  • 高石ともやさん死去

    高石ともやさんが亡くなったというニュースがありました。日本フォーク草創期の巨匠……RCサクセションがカバーした「明日なき世界」の訳詞は高石さんによるものをベースにしているという話をこのブログで先日書いたばかりでした。その高石さんのバージョン。明日なき世界RCバージョンは、基本的にこの歌詞ほぼそのままです。高石ともやという人は、忌野清志郎にこうしてとりあげられる存在でもあったわけです。高石さんは、日本フォークの黎明期を代表するレーベルであるURCレコードの創設にも大きな役割を果たしました。URCがその後の日本音楽に与えた影響というのは評価が難しいところではありますが……しかし、この国の大衆音楽史にURCというものが存在したことは、誇ってよいでしょう。もう一曲、ボブ・ディランの曲に訳詞をつけた「時代は変わる」...高石ともやさん死去

  • 盧溝橋事件

    今日は8月15日。終戦記念日です。この日にあわせて、本ブログでは毎年近現代史記事を書いており、今回もそのシリーズで近現代史です。前回の近現代史記事では、昭和11年の2.26事件を取り上げました。今回取り上げるのは、その翌年昭和12年に起きた盧溝橋事件です。ちょっとした軍事衝突から、日中戦争という泥沼に足を踏み入れていくきっかけとなった事件……そこから対米英戦争にまで発展していくわけで、大日本帝国崩壊の序曲といえるかもしれません。ことの発端は、天津に駐屯していた日本軍が盧溝橋で演習を行っている際に、銃声が響いたというもの。あわてて点呼をとると、兵士の数が足りない。これは一大事ということで、捜索がはじまります。よく知られているように、不明とされた兵士は小用を足しにいっていただけですぐに戻ってきていたわけですが...盧溝橋事件

  • RCサクセション、COVERSの世界

    先日の記事で、RCサクセション「明日なき世界」のオーディオ動画を載せました。そこでもちょっと書いたんですが、清志郎関連の動画は、Youtubeで随時アップされているらしいです。アルバムCOVERSに関しても、全曲がYoutubeにアップされているようで、これは感涙もの。COVERS期のRCは、古くからのファンにとってはちょっととっつきにくいところがあるかもしれませんが……私にとっては、ここからタイマーズの活動に入っていくあたりが、清志郎の世界に入っていく入り口でした。そして、清志郎のキャリア全体からみれば、COVERSでやっていることはむしろ原点回帰といえるでしょう。そんなわけで、この時期のRCを知ってほしい、再評価してほしい。ということで、今回はRCのYoutubeチャンネルからCOVERS収録曲のいく...RCサクセション、COVERSの世界

  • 長崎原爆忌

    今日8月9日は、長崎原爆忌です。例年どおり、関連記事を書こうと思うんですが……今年の長崎平和祈念式典では、ちょっとしたトラブルがありました。イスラエルの大使を招待しなかったことで、欧米6か国が自国の駐日大使を式典に参列させないという措置をとったのです。長崎市としては、「不測の事態が発生するリスクを避けるため」としていますが、その真意がどうあれ、結果としてある種の政治問題になってしまいました。米欧側は「イスラエルをロシアやベラルーシと同列に見ていることになる」というふうに反発しているわけですが……少なくとも、ガザ侵攻に関するかぎり、そこはもう同列とみられても仕方ないんじゃないのかという気はします。ここに至るまでの歴史的経緯を考えれば、イスラエルを単純に被害者とみることはできません。報復攻撃の権利を仮に認める...長崎原爆忌

  • 広島原爆忌 2024

    今日8月6日は、広島原爆忌です。毎年このブログでは、関連記事を書いてるんですが……今年はどういったことを書こうかと思っていたら、Youtubeでこんな動画を見つけました。LongTimeAgo忌野清志郎がやっていたバンド、タイマーズの曲。広島の原爆投下について歌った歌ですが、そこから反原発というテーマにもつながっています。今なお先の見えない福島第一原発のことを考えると、やはり清志郎の慧眼には感服させられます。これまで忌野清志郎あるいはその関連バンドについては何度も取り上げてきましたが、どうやらYoutube上では清志郎関連作が時折新たにアップされているようで、以前はなかったと思われる動画がいくつか見つかりました。ついでなので、そのなかからRCサクセションでやった「明日なき世界」を。EveOfDestruc...広島原爆忌2024

  • 7周年

    今日は、8月4日。拙著『ホテル・カリフォルニアさの殺人』発売から7周年となります。もう7年も経つのか……という感想です。その間、こうやってブログをやったりといろいろやってきたわけですが……その甲斐あってというか、最近ちょっと新しい動きをいろいろと考えられるようにもなってきました。具体的なアクションがある場合には、またお知らせできればと思っているところです。……というわけで、今後ともよろしくお願いします。7周年

  • 映画『エルヴィス』

    映画『エルヴィス』を観ました。エルヴィス(字幕版)オースティン・バトラー先日の映画記事はエルトン・ジョンを描いた『ロケットマン』をとりあげましたが、こちらはエルヴィス・プレスリーを描いたドキュメンタリーとなっています。これもアマプラに入っていたので、視聴してみました。公開は、2022年。『ボヘミアン・ラプソディ』が売れたから2匹目のどじょうを狙って作られた作品か……と私は思ってたんですが、どうやらそういうことではないようです。ウィキ情報によれば、作品の構想は2014年頃からあったんだとか。その予告動画です。映画『エルヴィス』US版予告2022年7月1日(金)公開この映画は、エルヴィスのマネージャーであったパーカー大佐の視点で描かれます。エルヴィスを食い物にした悪徳マネージャーというようなイメージで見られる...映画『エルヴィス』

  • 映画『ロケットマン』

    映画『ロケットマン』を観ました。エルトン・ジョンを描く映画。最近公開されたボブ・マーリィの映画が、二匹め三匹目のどじょうを狙っている感があると書きましたが、どじょうの一匹は、エルトン・ジョンでしょう。この映画がアマプラに入っていたので、視聴してみました。映画『ロケットマン』本予告この映画、ただのドキュメンタリーではなく、ミュージカル仕立てになっています。突然登場人物たちが歌ったり踊ったりしはじめるというやつですね。エルトン・ジョンという人物には、こういう趣向があっているようにも感じられます。使われる歌は、もちろんエルトン・ジョンの曲が多くを占めています。盟友バーニー・トーピンとの出会いから「僕の歌は君の歌」、エルトン・ジョンを一躍ロックスターにした「クロコダイル・ロック」、フーの『トミー』から「ピンボール...映画『ロケットマン』

  • サイボーグ009 60周年

    サイボーグ009が60周年を迎えました。今日7月19日が「サイボーグ009の日」だというのはだいぶ前に一度書きましたが、今年は特別です。1964年の7月19日に『週刊少年キング』誌上で連載が始まってから、ちょうど60年。サイボーグ009が還暦を迎えたということになります。そんな特別な記念日ということで、このブログで009について何か書こうかと思い……シリーズ中でもクライマックスといえる「地下帝国ヨミ編」を読んでみました。これは、仮面ライダーでいうショッカーにあたる悪の組織「黒い幽霊団」(ブラックゴースト)と一応の決着をつけるエピソード。その最終話のラストシーンは見たような記憶がうっすらあるんですが、なにしろ009を読んでいたのは子供のころのことなので、あまりはっきりとは憶えていないのです。そこで、今回あら...サイボーグ00960周年

  • ストーンズ記念日 ヴィンテージ Ⅷ

    今日7月12日は、「ローリングストーンズ記念日」。というわけで、例年どおりストーンズ記事で行こうと思います。今年はYoutubeでキープしておいた動画を放出するヴィンテージシリーズというのをやっていますが、今回は、そこにあわせてストーンズ関連動画を集めたヴィンテージⅧです。はじめに、レア共演を2つ。一つ目は、パール・ジャムのエディ・ヴェダーと共演するWildHorses。TheRollingStones&EddieVedder-WildHorses-LiveOFFICIAL2つ目に、昨年発表の新作に収録されていたSweetSoundsofHeaven。そのライブ映像が公開されています。オリジナル音源に参加していたレディ・ガガもステージに登場。TheRollingStones,LadyGaga-SweetS...ストーンズ記念日ヴィンテージⅧ

  • ゆかたの日 2024

    前回に続いて、3DCG記事です。7月7日は「ゆかたの日」ということで、浴衣姿の人物フィギュアです。モデルは、このブログでときどき登場する自キャラの「山田聖美」です。まあ、ぶっちゃけフィギュア自体は去年載せたものとほぼ変わっていません。浴衣の柄や手のパーツも、昨年同様フリー素材を使用しています。変わったところといえば、カメラの設定とかそういうところなんですが……まあ、この画像ではそれもあまり伝わらないかもしれません。動画にしようとも思ったんですが……これを動画にしようとすると、浴衣の袖の部分をどう動かすかといったことが難しくなってきます。今回はそこまでできませんでしたが、いずれはそういったことも挑戦してみようかと思ってます。ゆかたの日2024

  • blenderで人物モデリング 2024年「ビキニの日」編

    今回は、ひさびさに3DCG記事です。最近あまりブログに載せてはいませんでしたが、blenderはときどきいじっており、ときどき新たな技術を習得しています。そうした技術をとりいれつつ、このブログで何度か登場した「真理奈」の3DCGフィギュアです。今日7月5日は「ビキニの日」ということで、ビキニスタイルで。動画も作ってみました。blenderで人物モデリング2024年「ビキニの日」編blenderも結構やりこんできたので、近頃は、「新しい技術を取り入れる」といってもなかなかマニアックなものが多く……どのへんが変わったかというのはちょっとわかりづらいんですが、照明の当て方みたいなところで、以前はできなかった表現ができているんじゃないかと思います。今回は、時間の関係であまり細かいところまで作りこめていませんが……...blenderで人物モデリング2024年「ビキニの日」編

  • ビートルズ記念日 ~Beatles for Sale~

    今日6月29日は、「ビートルズ記念日」です。ビートルズが初来日を果たした記念日ということで、毎年このブログではビートルズ関連記事を書いています。2月4日に「ビートルズの日」というのが別にあるわけですが……今年はそこで、60年前、1964年にビートルズがリリースした2枚のアルバムのうちAHardDay'sNightについて書きました。そこで今回は、もう一枚のほうBeatlesforSaleについて書こうと思います。人気絶頂の中で、ヒットするべくしてヒットした作品……しかしながら、この作品あたりから、ビートルズは少しずつ変化を見せ始めているようでもあります。前作ではまだその片鱗しか見せていなかった要素が、おぼろげに形をとりはじめたというか……それがもっとも端的に表れているのが、I'maLoser。ボブ・ディラ...ビートルズ記念日~BeatlesforSale~

  • 沖縄慰霊の日 2024

    今日6月23日は、沖縄慰霊の日です。太平洋戦争末期、沖縄での戦闘が終結した日……ということで、このブログでは毎年沖縄関連の記事を書いています。沖縄に関する最近の話題といえば、やはり先週の県議選でしょう。玉城知事を支持する与党が過半数を獲得できず、自民党をはじめとする反知事派が過半数をとることとなりました。この結果を受けて、自民党沖縄県連のウェブサイトでは、「この結果はまさに玉城県政に対して県民からNOが突き付けられたもの」と評価しています。再三にわたって示されてきた民意を無視し続けておいて、自分たちが勝ったらそれですか――というのはありますが、選挙の結果は結果として、ひとまず受け入れなければならないでしょう。辺野古に関しては、ある意味もう「既成事実化」が完了してしまっていて、争点になりづらかったという部分...沖縄慰霊の日2024

  • メイデンの名曲を振り返る

    IronMaiden-HolySmoke今日は、前回に引き続き、音楽記事です。一昨日のスコーピオンズの記事では、メタルバンドにちなんで新種のクモに名前がつけられたという話を紹介しましたが……そこに登場した4つのバン......>続きを読む過去記事です。アイアン・メイデンについて書いています。最近の記事で、メイデンがちょくちょく出てきていたので……こんな記事を振り返ってみようかなと。もはや旧聞に属する話ではありますが、当該記事を書いた後にアイアン・メイデンは新譜を発表しています。タイトルは、『戦術』。原題も、日本語を使ったSenjutsuとなっています。収録曲に、Strategoというのがありました。おそらく、英語のstrategyにあたるラテン語みたいなことなんでしょう。とすると、準タイトル曲ともいえます...メイデンの名曲を振り返る

  • ロックの日2024 ヴィンテージⅦ

    今日6月9日は……「ロックの日」です。というわけで、今回もヴィンテージをやろうと思います。つい先日「ロックンロールの日」というのをやったばかりではありますが、ロックな動画は尽きることがありません。今回も、出し惜しみなしでいきましょう。リック・デリンジャーのRockNRollHoochieKoo。リンゴ・スターとエドガー・ウィンターがゲスト参加しています。RickDerringerEdgarWinterRingoStarrRockNRollHoochieKoo前回、フーのBabaO'Rileyの動画を紹介しましたが、そこに参加していたエディ・ヴェダー、自身のバンドであるパール・ジャムでもこの曲をカバーしていました。BabaO'Riley(TheWhoCover)-LiveatMadisonSquareGar...ロックの日2024ヴィンテージⅦ

  • ロックンロールの日 ヴィンテージⅥ

    今日は6月6日。語呂合わせの記念日として、「ロムの日」とか「人事労務の日」とかいうのがあるんだそうです。しかし、このブログでは……「ロックンロールの日」としたいと思います。ロックの日とされている日はほかにもあるわけですが、6と6でロックンロールというのは、見た感じもR&Rっぽくていいんじゃないでしょうか。というわけで、前回に引き続き、ヴィンテージシリーズをやろうと思います。これが6回目。狙ったわけではありませんが、ここでも6が出てきます。666……ということで、実に縁起がよいです。一発目は、まさにこの日にふさわしい、レッド・ツェッペリンのカバー、RockandRollです。RockandRoll-RogerDaltrey&TheFullMetalRacketsロジャー・ダルトリーをメインボーカルとしていま...ロックンロールの日ヴィンテージⅥ

  • ギタリストの日 ヴィンテージⅤ

    今日6月1日は、「ソロギターの日」です。毎年この日付には、ギタリスト列伝という企画をやっていましたが……今年、本ブログでは、ヴィンテージシリーズというものをやっています。Youtubeでキープしておいた動画を蔵出しするということで……これまでに4回やってきましたが、いっこうに在庫がなくなる気配がありません。というかむしろ、増えている気すらします。というわけで、今回も蔵出し。名うてのギタリストたちにフォーカスした動画を載せていきたいと思います。キース・リチャーズ。今年、ルー・リードの誕生日に(ベルベット・アンダーグラウンドのI'mWaitingForTheManをカバー動画を公開していました。KeithRichards-I'mWaitingForTheMan(LouReedCover)(OfficialVi...ギタリストの日ヴィンテージⅤ

  • 映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

    映画『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』を観ました。昨年公開の新作アニメ映画。最近アマプラに追加されたということなので、視聴してみました。正直、最近よくあるいじりすぎリメイクみたいなやつかと思ってあまり期待はしておらず、それで劇場にもいかなかったんですが……その予想はいい意味で裏切られました。これは、ものすごい作品です。6期鬼太郎の美麗ビジュアルをベースにしつつ、戦後間もない日本を舞台として、切なくも美しい物語が展開します。そこで描かれるテーマは、戦後日本史を俯瞰するようなものにもなっています。奇しくも昨年はゴジラの新作があったわけですが、そこに通ずるものがあるでしょう。ゴジラ同様、戦後日本とともに歩んできた鬼太郎だからこそといえます。冒頭部分の映像がYoutubeで公開されているので、載せておきましょう。映画『鬼太...映画『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』

  • ディランの誕生日 ヴィンテージⅣ

    今日5月24日は、ボブ・ディランの誕生日です。本ブログでは、この日付に合わせてこれまで何度か記事を書いてきました。そして今年も、ということなんですが……今年はヴィンテージシリーズというのをやっていて、そちらの流れに乗っていこうと思います。日ごろYoutubeを見ていて見つけた動画を蔵出しするというシリーズ。ディラン関連の動画というところにしぼってみても、結構面白い動画がいろいろありました。そこはさすがのディラン先生というところでしょう。長いキャリアの末に、いまやノーベル賞作家となったボブ・ディラン。彼がいかにリスペクトされているかを感じられる動画集になったと思います。ジョニー・ウィンターによる「追憶のハイウェイ61」。弟のエドガー・ウィンターも参加しています。Highway61Revisited前にボブ・...ディランの誕生日ヴィンテージⅣ

  • ジュンスカの日 2024

    今日5月21日は、「JUNSKYWALKER(S)の日」。ということで、例年どおりジュンスカ記事です。まず、去年発表された新曲。JUNSKYWALKER(S)-そばにいるから去年はジュンスカ関連アーティストという記事だったのでジュンスカ自身の曲は載せてなかったんですが……この曲は35周年記念という意味合いもあって、特別な曲でしょう。最近の話として、ジュンスカの曲がNHKの「みんなのうた」で使われるということがありました。「ヒカレ」。Hikare歌の中に「雨上がりの夜空」という言葉が出てきたりして、ロックンロールのグレートスピリッツということを感じさせる曲となっています。ロックンロールというジャンル自体が大きな曲がり角を迎えている状況にあって、ロックンロールの歴史を彩ってきたヒーローたちの業績を踏まえつつ、...ジュンスカの日2024

  • デッケネの名曲を振り返る

    DeadKennedys-"CaliforniaÜberAlles"今回は、音楽記事です。なぜだか、最近の記事は死去した人物ということを軸にして書くことが多くなっていますが……今回も、その流れは続きます。登場するのは、DeadKennedy......>続きを読む過去記事です。先日セパルトゥラの記事で、ジェロ・ビアフラの名前が出てきました。そういえば、デッド・ケネディーズの記事を書いたのは去年だったなあ…ということで、デッケネの記事です。セパルトゥラのBiotechIsGodzillaという曲が、デッド・ケネディーズのボーカルであるジェロ・ビアフラとの共作だという話だったんですが……Youtubeを見ていると、セパルトゥラがデッケネの代表曲HolidayinCambodiaをライブでカバーしている音源があ...デッケネの名曲を振り返る

  • Sepultura, Guardians of Earth

    今回は、ひさびさに音楽記事です。前回、過去記事ということで、スリップノットについて書きました。ジェイ・ワインバーグ脱退後にスリップノットに新ドラマーとして加入したのが、セパルトゥラのエロイ・カサグランデだったということなんですが……そこで名前が出てきたついでということで、今回のテーマは、セパルトゥラです。セパルトゥラは、ブラジルのメタルバンドです。前回の記事で書いたとおり、活動終了を決定し、フェアウェルツアーに臨むところです。近年、大物アーティストでそういう話がよくあるわけなんですが……しかし、セパルトゥラの場合、そんなに高齢のバンドというわけではありません。結成は1984年。メンバーチェンジで若返ったりもしていて、現ボーカルのデリック・グリーンはまだ50歳ぐらい。年齢的な問題で引退ということではないでし...Sepultura,GuardiansofEarth

  • スリップノットの名曲を振り返る

    Slipknot-MyPlague先日、BLACKLIVESMATTER運動についての記事を書きました。その記事で、今回の問題について発言しているアーティストたちの名前を揚げましたが、そのなかにスリップノ......>続きを読む過去記事です。スリップノットについて書いています。スリップノットのドラマーであるジェイ・ワインバーグの父親マックス・ワインバーグは、ブルース・スプリングスティーンのバックでドラムを叩いている人だ、ということを書きました。そのジェイ・ワインバーグなんですが、最近スリップノットを脱退したという話がありました。なにかもめたのかと思うところですが……どうやらそういうことではなく、円満な脱退だったようです。そもそもジェイは、子供のころからスリップノットのファンだったということで、ほかのメンバ...スリップノットの名曲を振り返る

  • 憲法記念日2024

    今日5月3日は、憲法記念日です。本ブログでは、毎年この日にあわせて、憲法に関する記事をあれこれ書いています。改憲云々というのはもうずっと前からいわれていて、改憲派の政治家がその気になればとりかかれる状況が近年あるわけですが……先日の補選の結果なんかからすると、今はそれどころじゃないということにもなってきたんではないかと思えます。そして、そう遠くないうちに行われるであろう総選挙の結果次第では、改憲勢力が3分の2を失うことも考えられるでしょう。そうすると、“改憲の機運”というやつも、一気にしぼんでいくことになります。そんな転換点にある現状は、いうなれば改憲論議の真空状態……ということで、ここでひとつ、憲法というものに関してそもそものところから考えてみたいと思います。そもそも、憲法とは何か。いろんな定義の仕方が...憲法記念日2024

  • 『フウムーン』

    映画『フウムーン』を観ました。手塚治虫先生の漫画『来るべき世界』を長編アニメにしたもので、1980年の作。アマプラに入っていたので、視聴してみました。“映画”として書いていますが……厳密には、本作は劇場で公開された作品ではありません。24時間テレビで放映するために作られたスペシャルアニメです。この頃の24時間テレビでは手塚治虫原作アニメを毎年やっていて、そのうちの一作となります。その冒頭部分がYoutubeの手塚プロ公式チャンネルにあがっているので、載せておきましょう。フウムーン南太平洋に浮かぶ馬蹄島で、生物学者・山田野博士は新人類フウムーンと遭遇。彼らは高度な科学技術を持ち、遠い宇宙から迫りくる暗黒ガス雲の存在を察知し、このままでは地球は滅びるということで、宇宙への脱出を計画していた。一方、人類は暗黒ガ...『フウムーン』

  • ボブ・マーリィの名曲を振り返る

    BobMarley&TheWailers,HighTideOrLowTide今回は、音楽記事です。先日、「クイーンの日」で、クイーンが今年でデビュー50周年だという話をしました。50周年ということでいうと、エアロスミスやKISSなんかもそうですが……......>続きを読む過去記事です。ちょうど去年の今頃に書いた、ボブ・マーリィの記事。この記事を書いたときには情報がありませんでしたが、ボブ・マーリィを描く映画が今年公開されています。BobMarley:OneLove-OfficialTrailer(2024Movie)海外ではすでに公開されていて、好調なようです。本邦でも来月公開ということで、これは劇場に観に行こうかなと思ってます。元記事では、ボブ・マーリィの曲をほかのアーティストがカバーした動画を載せて...ボブ・マーリィの名曲を振り返る

  • クイーンの日 2024 『絆』

    今日4月17日は、「クイーンの日」。毎年この日はクイーンに関する記事を書いていますが……今年はちょっと特別です。そもそもこの日付がクイーンの日とされているのは、1975年にクイーンが初来日を果たした日付ということなんですが、それからおよそ半世紀となる今年クイーンの来日公演があり、それにあわせてライブアルバムが発表されているのです。絆(Kizuna)(初回生産限定盤)(SHM-CD)SHM-CDクイーンUniversalMusic前にちょっと触れましたが、日本のリスナーによる人気投票で収録曲を決めるという趣向。その投票で一位になったのは、「愛にすべてを」でした。これは、やや意外の感もあります。代表曲の一つであるのは間違いないところですが、一位というのは……映画『ボヘミアン・ラプソディ』の冒頭で使われことで、...クイーンの日2024『絆』

  • 西鉄天神大牟田線、開業100周年

    地元の鉄道、西鉄天神大牟田線が、今日で開通100周年を迎えたそうです。西鉄天神大牟田線開業100周年でラッピング電車私としては、最近あまり利用してませんが……中高生の頃は通学で毎日乗っていました。100周年というのは、感慨深いものがあります。西鉄といえば、先月は新たな駅が作られるなんていうこともありました。近年は利用者が減少傾向にあるといいますが、かつては野球チームも持っていた鉄道会社……今後とも、末永い発展を期待したいと思います。西鉄天神大牟田線、開業100周年

  • フォークの日 2024

    今日4月9日は、「フォークの日」です。毎年この日には、フォークソング特集をやっています。今年もそれでいこうと思うんですが……しかしこのブログは、ロックを看板に掲げています。基本的には、ロックを扱うブログのはず――ということで、今回は、フォークとロックの結節点にある音楽、アーティストについて書いていきます。はじめに、フォーク界の大物トム・パクストンが参加するThisTrain。ピーター、ポール&マリーのポール・ストゥーキーも共演しています。TimO'Brien,TomPaxton,MarkSchatz,NoelPaulStookey-MillenniumStage(October14,2012)同じ曲を、ロック寄りのメンツによるパフォーマンスで。ロイ・オービスン、ジョニー・キャッシュ、カール・パーキンス、ジ...フォークの日2024

  • 清水一行『兜町物語』

    清水一行さんの『兜町物語』という小説を読みました。兜町(かぶとちょう)物語(光文社文庫)清水一行光文社清水一行といえば……経済小説というジャンルの草分け的存在。いまだと、池井戸潤さんとか、そういう系譜の元祖といえる作家でしょう。『兜町物語』は、そんな清水一行自身の自伝的要素も含めた作品となっています。兜町といったら、証券業の中心地。今ではあまりそういうイメージもないと思われますが……銀行とはまた違う、勝負師的な気風をもつ世界でしょう。こういうと語弊があるかもしれませんが、堅実を旨とする銀行に対して、どこか博打のような要素があり、山っ気のある個性的な人物が集まっている感じです。その証券業界において、4大証券の一角に数えられる「興業証券」が作品の舞台。昭和40年、証券危機のなかで難しいかじ取りを任され、見事に...清水一行『兜町物語』

  • ゴーストバスターズを振り返る

    映画『ゴーストバスターズ/アフターライフ』映画『ゴーストバスターズ/アフターライフ』を観ました。ゴーストバスターズシリーズの続編。去年暮れの記事で、かつての『ゴーストバスターズ』でメガホンをとったアイヴァン・ライトマ......>続きを読む過去記事です。映画『ゴーストバスターズ/アフターライフ』について書いています。この記事を書いた時には想像もしていませんでしたが、続編が制作されており……そのシリーズ最新作が、今日、日本公開となりました。『ゴーストバスターズ/フローズンサマー』。その予告動画です。【史上最強ゴースト襲来!真夏の極寒対決!】映画『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』手に汗握る最新予告解禁!<3月29日(金)全国の映画館にて公開>予告3本国アメリカでは一週間早く公開されていて、初登場全米一...ゴーストバスターズを振り返る

  • ミュージックの日 ヴィンテージⅢ

    今日3月19日は、「ミュージックの日」。このブログでは、毎年一つのテーマを設定して、動画特集をやっております。今年は、年初から蔵出し動画というのをやってきたので……この日にあわせて、その第三弾をやっていこうと思います。スコーピオンズが東京公演で披露した「荒城の月」。ヘヴィメタルとして聴いても違和感のないメロディです。Scorpions-KojoNoTsuki(LiveatSunPlazaHall,1979)最近松本零士先生の話をしていて、こんな動画が目に留まりました。ダフト・パンクのOneMoreTime。松本零士先生が手掛けたアルバムジャケットで有名なDiscoveryですが、アルバム全体を通して一編のアニメ作品のようなMVも制作されています。DaftPunk-OneMoreTime(OfficialV...ミュージックの日ヴィンテージⅢ

  • 『松本零士の世界』

    松本零士の世界CDアニメ主題歌日本コロムビアこんなアルバムを手に入れました。ここ数年、このブログで松本零士先生についての記事を何度か書きましたが……そうしているうちに、松本零士先生や水木一郎アニキがこの世を去るということもあって……ハーロックの歌をライブラリに入れておきたくなったのです。それ自体は前から思ってたことなんですが、ここになかなか悩ましい問題があります。一番簡単な方法としてはハーロックのサントラというものがあるんですが、このサントラには、OP,EDとも、TVバージョンしか収録されていないようなのです。つまりは、1分30秒に縮められたバージョンということになります。アニソンオムニバスの類もやはり同様。水木一郎ベストアルバムみたいなものもあって、いくつかにはハーロックの歌がフルバージョンで入っている...『松本零士の世界』

  • 東日本大震災から13年

    今日は3月11日です。東日本大震災から13年ということになりました。13年というと、もう一昔前ですが……いまなお3万人近くが避難生活をしているといいます。福島第一原発も、廃炉の道筋がまったく見通せない状態が続いており、いまなおあの震災の影響は続いているというのが現状でしょう。今年は、年明けに能登半島地震というものもありました。南海トラフ地震の危機もささやかれ……そんななかで、最近COMPLEXが再結成するというニュースがありました。COMPLEXについては、以前一度このブログで書きました。布袋寅泰、吉川晃司という二大スターによる伝説のスーパーユニット。短期間の活動で解散した後、2011年の東日本大震災を受けて一時的に再結成したわけですが……今年の能登半島地震を受けて、やはり震災復興のためのチャリティという...東日本大震災から13年

  • 鳥山明先生、死去

    漫画家の鳥山明先生が亡くなったというニュースがありました。いうまでもなく、ドラゴンボールの生みの親。ドラゴンボールといえば、これはもう世界的なヒットで、日本の漫画・アニメを代表する作品といっていいでしょう。近年にいたるまで、数十年にわたって新たな作品が発表され続けてきました。現代のコードからすれば危ういところも多々ありますが……そういった部分も含めて、漫画・アニメ史における巨大な存在であり、作者である鳥山明先生の残した足跡はとてつもなく大きいといえるでしょう。謹んで、冥福をお祈りしたいと思います。鳥山明先生、死去

  • スレイヤーの名曲を振り返る

    Slayer-AngelOfDeath今回は、音楽記事です。音楽カテゴリーでは、前回アンスラックスについて書きました。そこからのつながりで、今回は同じくスラッシュメタルBIG4の一角であるSlayerについて書き......>続きを読む過去記事振り返りです。Slayerについて書いています。この記事でも書いたように、スレイヤーは活動終了していましたが……最近、活動再開を発表しています。9月にアメリカで開催される2つのフェスに参加するということです。ただ、そういうイベント参加のための再結成ということで、今後継続的に活動するかどうかは不明のようですが……せっかくなので、動画を。SLAYER-Repentless(LiveAtTheForuminInglewood,CA)もう一つ、伝説の深夜番組『ROCKFUJ...スレイヤーの名曲を振り返る

  • 2.26事件

    今回は、近現代史記事です。このシリーズは時代を追うかたちでやってきて、前回は昭和10年の相沢事件でした。そして今日取り上げるのは……今日の日付からもおわかりのとおり、2.26事件。戦前昭和史最大の事件ともいえる、クーデターです。関与した人や、事件にまつわるエピソードは数あり、ブログの記事程度で書いてしまえるものではとうていありませんが……私なりに重要と思える部分を、かいつまんで書いてみたいと思います。2.26事件は、昭和11年2月26日にはじまったクーデターです。クーデターというのはそれ以前にも何度かあったわけですが、これほどの規模のものはかつてありませんでした。首謀者として名が挙がるのは、磯部浅一や村中孝次といった人たちですが、この二人は士官学校事件というものにかかわっていたという話を以前書きました。こ...2.26事件

  • ウクライナ戦争開始から2年

    ウクライナ戦争がはじまって、今日で2年が経ちました。ウクライナ側の反転攻勢もうまくいったとはいいがたく、戦線は膠着。厭戦ムードは漂っているものの、今のところ、両者とも矛をおさめる様子はなさそうです。国際社会から支援を受けているかぎり、長期化すればウクライナが有利――とこのブログではいってきました。それは、基本的に変わりません。しかし、このところ、国際社会からの支援という前提条件が、だいぶゆらいできています。おもにアメリカの国内事情が原因ですが……トランプさんが再び大統領になれば、これは決定的な一打となりえます。アメリカからの支援が途絶えてウクライナがほぼ自力で戦うとなれば、じりじりと押し込まれていくのは自明です。そういう意味では、今年あたりが、いよいよ正念場ではないでしょうか。私の個人的な見解としては……...ウクライナ戦争開始から2年

  • 松本零士『蜃気楼フェリー アイランダー0』

    先日、松本零士50周年プロジェクトについての記事を書きました。思えば、松本零士先生に関しては、これまでにいくつも関連記事を書いてきましたが……たいていはアニメであって、漫画作品について書いたことはなかったと思います。そこで今回は、漫画記事。松本零士先生の作品として『蜃気楼フェリーアイランダー0』という漫画を取り上げようと思います。このブログでは、AIの話題が最近よく出てきますが……このテーマについて、非常に考えさせられる作品でもあるのです。舞台となるのは遠い未来、労働が禁じられた世界です。登場人物の一人によれば今の世の中は人間は何もしちゃいかんのだコンピューターがなにもかもやってくれる…人間は楽しく暮らして一生を終えればよいというのです。そんな世界で、惑星ミラージュに住む主人公・有紀嶺は、漫画家を目指して...松本零士『蜃気楼フェリーアイランダー0』

  • 松本零士50周年プロジェクト

    松本零士先生、死去松本零士先生が亡くなったというニュースがありました。85歳。大往生といっていいでしょう。以前から、体調の問題というのは何度か聞こえてきていたので、まあ驚きということはありませ......>続きを読む昨年の今日、このブログでこんな記事をアップしていました。松本零士先生が亡くなって、一年あまり経ちますが……どうやら、50周年プロジェクトというものが動き出しているようです。AIでよみがえった松本零士が登場する告知動画が公開されています。故・松本零士、AI技術で『999』星野鉄郎役・野沢雅子と会話/「松本零士50周年プロジェクト」AI松本零士メッセージ1977年に銀河鉄道999とキャプテンハーロックが登場して、2027年で50周年。それにあわせたプロジェクトが進行中ということです。具体的な内容は...松本零士50周年プロジェクト

  • ストーンズの日2024 レアコラボ特集

    今日2月14には、「ローリングストーンズの日」です。このブログでは、それにあわせて例年ストーンズ特集をやっております。ということで、今年もストーンズ特集。今回は、レアなコラボというテーマで動画を載せていきましょう。レディー・ガガとともに、GimmeShelter。レディー・ガガといえば、昨年発表されたストーンズのニューアルバムにも参加していましたが、結構前からからみがあったということです。RollingStones-withLadyGaga"GimmeShelter"@Newark,N.J.15/12/12ジョン・メイヤー、ゲイリー・クラークJrをゲストに迎えて、GoingDown。二人のゲストと、ストーンズのキース・リチャーズとロン・ウッド……名うてのギタリスト4人が、それぞれにギターソロを披露してくれ...ストーンズの日2024レアコラボ特集

  • フー・ファイターズの名曲を振り返る

    FooFighters-A320今回も、音楽記事です。1998年の映画GODZILLAで使われている音楽が豪華だという話をしてきましたが、エンドロールに並ぶ名前を見て、もう一つこれは捨て置けないというバンド......>続きを読む過去記事です。前回レイジ・アゲンスト・ザ・マシーンがMC5のKickOuttheJamsをやってる動画を紹介しましたが……RATMの派生バンドともいえるProphetsofRageがフー・ファイターズのデイヴ・グロールを迎えてこの曲をやっている動画がありました。ProphetsofRage&DaveGrohl-KickOutTheJams(MC5CoverToronto2016)ProphetsofRageは、RATMのメンバーに加えて、パブリック・エネミーやサイプレス・ヒルのメ...フー・ファイターズの名曲を振り返る

  • RATMの名曲を振り返る

    RageAgainstTheMachine-NoShelter今回は、音楽記事です。前回は、映画Godzillaのエンディング曲としてデヴィッド・ボウイの名前が出てきましたが……あらためて確認してみると、この映画は劇中で使用されている......>続きを読むおよそ一年前に、レイジ・アゲンスト・ザ・マシーンについて書いた記事です。いったん解散した後に、再結成して活動していたRATMですが……最近、また解散したらしいという話がありました。詳しい情報がなく、よくわからないんですが……まあ、気性の荒い人たちの集まりなので、そういうこともあるでしょう。さて、そのレイジ・アゲンスト・ザ・マシーン、先日の記事でも名前が出てきました。ウェイン・クレイマー死去の記事で、MC5のKickOuttheJamsをカバーしていると...RATMの名曲を振り返る

  • ウェイン・クレイマー死去

    MC5のギタリストであるウェイン・クレイマーが死去したというニュースがありました。このブログで、MC5の名前はときおり出てきます。アメリカにおけるガレージパンクの祖のようなバンドで、後のミュージシャンたちにも大きな影響を与えました。たとえば、頭脳警察もそのラディカリズムに影響を受けたといいます。代表曲であるKickOuttheJamsは、レイジ・アゲンスト・ザ・マシーンがカバーしていました。頭脳警察とRATMが出て来るだけでも、ロック史においていかに大きな存在かがわかるというものです。この二者の顔ぶれからもわかるとおり、MC5はラディカルな反体制的姿勢でも知られるバンドです。マネージャーをつとめていったジョン・シンクレアは反戦活動家でもあり、ベトナム戦争に抗議して逮捕投獄。ジョン・レノンが彼を支援する目的...ウェイン・クレイマー死去

  • ビートルズの日 2024

    今日2月4日は、「ビートルズの日」。ということで、例年どおりビートルズ記事です。昨年は、ビートルズのファースト、セカンドアルバムが60周年だという話をしました。その流れで行くと、今年は3、4枚目のアルバムがリリースされて60周年ということに。そこで、サードアルバムAHardDay'sNightを取り上げようと思います。ハード・デイズ・ナイトザ・ビートルズUniversalMusicこのアルバムは、ビートルズにとって一つの転換点といえるでしょう。これまでのアルバムになかった大きな要素の一つは、自分たちが主演する映画をモチーフにしたアルバムであるということ……それだけビッグな存在になったということです。発表当時の邦題は、映画とセットで『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』。タイトル曲の邦題もそれにあわせ...ビートルズの日2024

  • ブロードサイド・フォーの名曲を振り返る

    ザ・ブロードサイド・フォー「若者たち」今回は、音楽記事です。前回、五つの赤い風船「遠い世界に」を紹介しましたが……このあたりは、もう日本フォークの草創期といってもいい時期です。その時期を代表するフォークグループと......>続きを読む過去記事です。ブロードサイド・フォーの「若者たち」について書いています。先日『変身忍者嵐』というドラマのことをちょっと書きましたが……そこにヒロインとして登場するくノ一、カスミを演じているのが林寛子さんという方で、この方の結婚相手がブロードサイド・フォーの中心人物である黒澤久雄さんだということを最近知りました。後に離婚されているということですが、娘さんが一人いて、その結婚相手がSOPHIAのボーカルとして知られる松岡充さんという……意外なつながりがあるものだなと思わされます...ブロードサイド・フォーの名曲を振り返る

  • 映画『シン・仮面ライダー』

    映画『シン・仮面ライダー』を観ました。今日1月25日は、石ノ森章太郎生誕記念日。ということもあって、今回はこの映画について書こうと思います。いまさら説明するまでもないでしょうが、『シン・仮面ライダー』は、庵野秀明さんが指揮する「シン」シリーズの第三弾で、昨年公開された作品です。その予告動画を貼っておきましょう。『シン・仮面ライダー』予告前半は、正直ちょっと方向性が見えない感じがしました。過去のヒーローもの特撮やアニメをリメイクするときによくある、設定のいじりすぎ、現代風にアレンジしすぎ……という感じでしょうか。同じ石ノ森作品でいうと、『009ノ1』(『サイボーグ009』のセルフパロディみたいな作品。過去にドラマ化、アニメ化され、2013年に映画化されている)の映画版のような……その手の作品はしばしば厳しい...映画『シン・仮面ライダー』

  • 文芸の世界にも忍び寄るAIの影……

    先日芥川賞が発表されましたが、九段理江さんの受賞作「東京都同情塔」が、AIの生成した文章を使っているということでも話題になっています。もっとも、作中で「AIの生成した文章」として出てくるのであって、小説としての文章自体をAIで書いたわけではないということですが……しかしやはり、小説の執筆にAIが使われ、それが芥川賞を受賞したということには、さまざまな議論が持ち上がっているようです。この種の話は、ここ数年よく聞くようになりました。昨年は、手塚治虫『ブラックジャック』の新作や、ビートルズの新曲がAIを援用して制作されるという話があり、このブログでも取り上げました。実際のところ、AIはどうなのか……最近、興味深い記事を読みました。それは絵画に関する話なんですが、人間は、AIの描いた絵画を人間が描いたものよりも低...文芸の世界にも忍び寄るAIの影……

  • 松本人志さん性加害問題について

    松本人志さんの性加害報道の余波が広がっています。松本さんや吉本興業サイドは事実無根としていますが、その「事実」がどこからどこまでを指すのかが曖昧であり、この二、三週間で、早くもその点でほころびが見えはじめているのが実態でしょう。もちろん現時点で断定的なことはいえませんが、女性を集めての飲み会が行われていたこと自体は事実のようです。そして、密室で何が行われていたかは第三者にはわからないということであれば、事務所側が「当該事実は一切ない」と言い切れる根拠がどこにあるのかという話になってきます。そして、問題は松本人志さん一人にとどまらず、その後も文春砲が立て続けに火を吹き、芸人たちの「自粛ドミノ」が広がっていくのではないかと懸念されているということです。ことここにいたってくると、どうしてもジャニーズ問題とオーバ...松本人志さん性加害問題について

  • いいロックの日 ヴィンテージⅡ

    今日は、1月16日です。これは、語呂合わせで「いいロックの日」……といえるんじゃないでしょうか。いや、いえると思います。というわけで、当方で勝手に記念日として制定することにしました。そういうわけで、前に「ロックの日」でやった蔵出し企画の第二弾をやりたいと思います。ケネディセンターにおけるレッド・ツェッペリン・トリビュート。ケネディセンターというところが功績のあるアーティストに賞を授与していて、本人や米大統領などの居並ぶ中でほかのアーティストたちがその楽曲をカバーして栄誉を称える……みたいなイベントです。この動画では、フーファイターズによる「ロックンロール」、キッド・ロックによるRambleOn、レニー・クラヴィッツが「胸いっぱいの愛を」を披露しています。2012年の回で、観客席には当時のオバマ大統領の姿も...いいロックの日ヴィンテージⅡ

  • 自民党が政治刷新本部立ち上げ……

    昨日、自民党が政治刷新本部を立ち上げるというニュースがありました。昨年持ち上がった裏金問題、逮捕者まで出る事態に、さすがに何かやらないとまずいというところでしょうか。しかし、今さら感はぬぐえません。そして、その顔ぶれ……これで政治刷新などといわれても、何も期待できないというのが正直なところです。その一方で、国内においてはさまざまな課題がもちあがっています。大阪万博、辺野古の基地建設、震災対応……これらに対するいまの政府の動きを見ていると、何を優先するべきで、何をするべきでないのか、その判断がまったくトンチンカンといわざるをえません。優先すべきことを後回しにして、どうでもいいこと、むしろやらないほうがいいんじゃないかということばかりを強引に推し進めるという……辺野古に関しては、これまでこのブログで何度か書い...自民党が政治刷新本部立ち上げ……

  • もう一つのロックの日2024

    今日1月8日は、「ロックの日」です。ロックの日といえば、6月9日というわかりやすい日付もありますが……それとは別で、1月8日もあるのです。というわけで、こういう日付によくやっているロック関連動画特集をやろうと思います。今回のテーマは、ヴィンテージ...…“蔵出し”です。Youtubeで音楽関連動画を見ていると、こんなレアなコラボが、こんな意外なカバーが、という動画に遭遇出することがあり、そういったものをストックして適宜ブログの記事に貼り付けてるわけなんですが、それらの動画をすべて載せられるわけでもなく、いつかブログに貼ろうと思いつつ機会を逃している動画がたくさんありました。それらを一挙に蔵出ししようというわけです。主に、昨年書いた記事の関連で載せようと思いつつも割愛した動画を中心に紹介していきたいと思いま...もう一つのロックの日2024

  • ビッグエコーのテレワークプラン

    ビッグエコーのテレワークプランというものを使ってみました。あのカラオケのビッグエコーに、そういうサービスがあるのです。カラオケルームだけれど、歌うのではなく、そこでテレワークをするという……そういうものがあるといのうを知り、たまたま割引クーポンを拾ったので、ものは試しと利用してみました。ただし、私の場合はテレワークではなく、PC作業。勉強とかそういうことに使ってもいいという規定になっており、必ずしもテレワークしなければならないわけではないのです。で、使ってみた感想としては……まあ悪くないと思います。Wifi使い放題、フリードリンク飲み放題というのもあって、まずまず快適といえるんじゃないでしょうか。電源をとれるのでバッテリーの心配をしなくていい、個室なので周囲の目を気にしなくてもいい、というのもあります。た...ビッグエコーのテレワークプラン

  • 2024年スタート

    2024年がはじまりました。例年通り、とりえあず年初の謹賀新年といったような記事を書こうとしてたんですが……元日から、いきなり大地震のニュースが飛び込んできました。大きな地震が相次いで起こり、大津波警報まで出ています。あの2011年のことが脳裏をよぎり、なんとなく心がざわつく元日となりました。今年は、国内外ともいろいろ大きな動きが予想されており……これは激動の予兆ということになるんでしょうか。2024年スタート

  • 50周年記念名盤特集

    今年このブログでは、50周年を迎える名盤というシリーズをやってきました。しかし、紹介しきれなかったものも多数あります。今回は、それらのアルバムをまとめてご紹介。ただ、あくまでも私の独断なので、あれが入ってないとかはご容赦を……ポール・マッカートニー&ウィングス『バンド・オン・ザ・ラン』PaulMcCartney&Wings,BandontheRunBANDONTHERUN[LP](180GRAM)[12inchAnalog]PAULMCCARTNEYANDWINGSCAPITOLRECORDSビートルズが解散となりソロ活動では手探り状態が続いていたポール・マッカートニーが大きな飛躍を遂げたアルバムが『バンド・オン・ザ・ラン』。先日ギタリストのデニー・レインが亡くなったというニュースがありましたが、ウィング...50周年記念名盤特集

  • 2023年を振り返る パレスチナ紛争

    今年のできごとを振り返る記事です。2023年のできごとを振り返るとなれば……パレスチナ紛争のことを考えないわけにはいかないでしょう。ハマスによる攻撃が行われ、それに対してイスラエル側が反撃し、大きな紛争に発展しました。今なお、この紛争は続いています。パレスチナ紛争には、もう数十年にもわたる経緯があります。そのなかにおいて、報復の連鎖が続いてきました。もう、どちらが先に手を出したというような話ではなくなっているのです。そのなかで、そもそもの発端と、両者の圧倒的に非対称な関係を考えれば、現状イスラエル側の行動が度を越しているといわざるをえないんじゃないでしょうか。そして重要なのは、このパレスチナ紛争の件を、安易に反ユダヤ主義と結びつけないことでしょう。そこを混同すると、話がややこしくなってしまいます。反ユダヤ...2023年を振り返るパレスチナ紛争

  • クリスマスソング 邦楽アーティスト特集

    今日12月25日はクリスマス。毎年この日はクリスマス関連記事を書いています。おもに音楽関連の記事となりますが……今年もその例にならって、クリスマスソング特集をやろうと思います。数年前にも一度やりましが、そのときは洋楽中心だったので、今回は邦楽編で。JUNSKYWALKER(S)の「白いクリスマス」。ジュンスカがオリコン一位を獲得した曲で、バンドにとって最大のヒットということになるでしょう。JUNSKYWALKER(S)-白いクリスマスこの歌、当初は「黒いクリスマス」だっという話を今年聞きました。悪人や罪人であっても、そうなるにいたった事情があり、彼らにもゆるしがある……そんな内容だったとか。ギターの森純太さんにダメ出しを受けてクリスマスの失恋ソングに変更されたということなんですが、私としてはもとの「黒いク...クリスマスソング邦楽アーティスト特集

  • 2023年を振り返る ジャニーズ問題②メディアの沈黙

    2023年を振り返る記事として、前回ジャニーズ問題について書きました。この問題でもう一つ考え去られるのが、ジャーナリズムのあり方。前回予告したとおり、今回はこの件について書こうと思います。ジャニーズ問題では、「メディアの沈黙」ということが指摘されました。一度は裁判沙汰になったにもかかわらず、多くのメディアはこの問題に触れてこなかった。そのことが、さらに被害者を増やすことになった、と。「メディアの沈黙」という問題は、ジャニーズの問題にとどまらないかもしれません。たとえば、かつて薬害エイズの問題が起きたとき、当時の厚生省記者クラブにいた記者たちは「そんなことは知っていた」と嘯いたといいます。知っていたのなら、なぜ報道しなかったのかという話になります。あるいは、立花隆氏の有名な著書『田中角栄研究』。あの本は、メ...2023年を振り返るジャニーズ問題②メディアの沈黙

  • 2023年を振り返る ジャニーズ問題①日本型組織のカルト化傾向

    2023年も、いよいよ残りわずかとなってきました。去年のこの頃は、一年にあったできごとを振り返るという記事をいくつか書きました。今年もその例にならって、この一年のさまざまなできごとについて考えるというのをやっていきたいと思います。で、今年の大きなニュースといったら何かといったら……ひとつはジャニーズ問題があります。これまで陰でささやかれながら大っぴらには語れなかった問題が、ついに火を噴き、ジャニーズという看板が消滅する事態に発展しました。正直ジャニーズそのものに私はさほど関心がありませんが……ただ、この騒動は単に一アイドル事務所の闇というのを超えて、日本という国の闇を垣間見せているようにも思えます。その一つは、日本型の集団が抱えるカルト化傾向。これは、統一教会の問題や、最近の宝塚問題なんかにもつながってい...2023年を振り返るジャニーズ問題①日本型組織のカルト化傾向

  • 薩摩剣八郎さん、死去

    薩摩剣八郎さんが死去したというニュースがありました。薩摩さんは、ゴジラの「中の人」。平成ゴジラシリーズのスーツアクターとして知られています。第一シリーズでも出演はありましたが、そこではゴジラではなく敵怪獣役として。あの『ゴジラ対ヘドラ』のヘドラ役をつとめ、それ以降の第一期作品で敵怪獣として活躍。84年版『ゴジラ』からはゴジラのスーツアクターとなり、『ゴジラVSデストロイア』にいたるまでの第二シリーズ全作でゴジラ役をつとめました。第二シリーズというのは私にとってリアルタイムであり、私のなかにあるゴジラ像は薩摩剣八郎さんのアクションに負っていることになります。ミスター・ゴジラとして知られる初代の中島春雄さんとはまた一味違って、人間っぽくない重厚な動き……ゴジラにとって第二の黄金期といえる時代を築いた功労者の一...薩摩剣八郎さん、死去

  • 銀河鉄道デザインWAONカード

    こんなカードを手に入れました。WAONカードです。WAONをいずれ使ってみようかなと思っていたんですが、そのWAONデビューに際して、このカードを入手しました。ご当地カードというものがあり、北九州のカードとして、このデザインがあるのです。このブログでは松本零士先生の話がちょくちょく出てきますが、今年は先生の訃報もあり……しかしこうして、WAONのカードにもなっているように、松本零士作品は深く愛されています。ご当地カードのバリエーションをざっとみても、漫画のキャラがデザインされているカードはほとんどないようです。それだけ、松本零士という漫画家の存在感が大きいということでしょう。また、これらのご当地カードは、単にデザインがご当地というだけでなく、カードで支払われた金額の一部を当該地域の社会事業に寄付するという...銀河鉄道デザインWAONカード

  • 今年の漢字は「税」

    今年の漢字は「税」ということです。増税が話題になったからということでしょう。「増税メガネ」と揶揄される総理のほうは定額減税を強調しているようですが……問題なのは、税金を減らすかどうかということではなく、むしろ税として集めた金をどう使うかということでしょう。そこが納得できれば、あまり文句は出ないはず。防衛増税は賛否がわかれるかもしれませんが、万博の費用は膨らみ続け、政治資金パーティーで裏金がどうこうなどといっていたら、そりゃあ納得はいかないという話になります。また最低を更新したという支持率を上げたかったら、ケアしなければならないのはそういうところでしょう。ここで名曲を一曲。ビートルズのTaxmanです。前にちょっと紹介したトリビュートアルバムのバージョンで。今年このブログでよく出てきたトニー・レヴィンがベー...今年の漢字は「税」

  • 国体明徴声明

    今日は12月8日。太平洋戦争開戦の日です。というわけで、今年もまた、近現代史記事を書こうと思います。今回とりあげるのは、昭和10年、天皇機関説排撃、そしてその先にある「国体明徴声明」です。これは、一言でいえば「天皇機関説」という法学思想が軍部や右翼によって攻撃にさらされ、憲法解釈が無理矢理に変更された……という一件です。「天皇機関説」とは、天皇の大権は天皇個人に属するのではなく、憲法下における制限された機能に過ぎない、とする考え方。立憲君主制という政体においてはごく標準的な発想であり、大正デモクラシーの時代には広く認められた学説だったといいます。しかし、その「通説」だった天皇機関説が、激しい攻撃にさらされます。天皇機関説は国体に対する反逆であると貴族院議員が主張し、主唱者である美濃部達吉を攻撃。さらに美濃...国体明徴声明

  • Tom Waits, Ol'55

    今回は音楽記事です。最近大物バンドのフェアウェルツアーという話がたくさんあって、そのなかで「爺さんたちのポンコツ道中」なんてことをいいましたが……そんなことを書いていて、トム・ウェイツのOl'55という曲を思い起こしました。実はトム・ウェイツも今年でデビュー50周年であり、Ol'55が収録されているデビュー・アルバム『クロージング・タイム』は今年で50周年を迎える名盤ということになります。そのシリーズの流れにも乗っているということで、今回はトム・ウェイツについて書こうと思います。フェアウェルツアーをやっている、あるいはやっていたバンドというのがいくつかあるわけですが、なかでもとりわけ、イーグルスがかかわってきます。というのも、このOl’55はイーグルスがカバーしていて、彼らの代表曲の一つともなっているので...TomWaits,Ol'55

  • PANTAのギターが盗まれた

    PANTAのギターが盗まれた。そんなニュースがありました。頭脳警察のPANTAさんが今年亡くなりましたが、その遺品の中から3本のギターが盗まれていたというのです。犯人は逮捕されているものの、ギターはすでに中古屋に売られ、一般の顧客に売ってしまった後……中古屋は客の情報を提供せず、頭脳警察の公式Xが返却を呼びかける事態となっています。買い取った人は「運命のギター」ということで手放したくないといっているそうです。(件の中古屋を通じての返答?)しかしこれは、返却してもらいたいところです。頭脳警察のXは、「ギターを愛する方、その気持ちを信じます」といっています。そういうことでしょう。法的には返還義務はないらしいですが、これは法律がどうこうとかいう問題ではありません。信義――もっといえば、仁義の問題です。それがPA...PANTAのギターが盗まれた

  • ゲゲゲ忌

    今日11月30日は、ゲゲゲ忌。水木しげる先生の命日です。水木先生といえば生誕100周年記念ということでその前後も含めた3年間でさまざまなアニバーサリー企画が展開されており、このブログでも何度かそれらについて書いてきました。たとえば今月は『悪魔くん』新作アニメの配信が始まったという話がありました。そして、水木先生のもう一つの代表作である『ゲゲゲの鬼太郎』のほうも、新作映画が公開されています。映画『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』本編映像(鬼太郎の父たちの運命の出会い)最近の記事では、松本零士先生が大刀洗平和記念館で展示されている戦闘機の復元に協力したという話がありましたが……同館にはこの経緯を語る新聞記事の写しが展示されており、そこに水木先生の名前も出てきていました。水木先生もまた戦争経験者であり、戦争の悲劇を語り継...ゲゲゲ忌

  • 尾崎豊デビュー40周年

    今日11月29日は、尾崎豊の誕生日です。実は尾崎豊、今年でデビュー40周年だとか。尾崎については過去に一度記事を書きましたが、せっかくのアニバーサリーイヤーということで、ちょっと尾崎豊について書こうと思います。先日ブルース・スプリングスティーンが50周年という記事を書きましたが、尾崎はそのスプリングスティーンから強い影響を受けています。もっと大幅に年代が違うように私は思ってたんですが……50周年と40周年ということなので、今の時点から見れば案外そんなに離れていないといえるのかもしれません。ブルース・スプリングスティーンやジャクソン・ブラウンを聴いて影響を受けたということは尾崎本人が語っていますが、青臭いメッセージ性はジャクソン・ブラウンの影響、音楽的にはブルース・スプリングスティーンの影響が顕著であるよう...尾崎豊デビュー40周年

  • ブラックジャック50周年……そして、新作発表

    TEZUKA2023プロジェクトによる、『ブラックジャック』の新作が発表されました。手塚先生の作風を学習させたAIによる新作。前々から話題になっていましたが、今週の週刊少年チャンピオンにおいてついにお披露目となりました。今年は『ブラックジャック』の連載開始50周年にあたるということで……こんなところでも50周年があるわけです。今回の作品は、AIを使っているとはいうものの、そこまでがっつりAIの作ということでもないようです。いまのAIだったら、ストーリーを作るだけでなく作画も全部こなせるんじゃないかと思いますが、そこまではしていません。ストーリーは人間とAIがやりとりしながら練っていき、作画はAIの提示した絵を参考にしつつ、最終的には人の手で行っているということです。内容は、たしかに手塚先生の問題意識を反映...ブラックジャック50周年……そして、新作発表

  • 震電を見に行く

    大刀洗平和記念館にいってきました。大刀洗は、私の住む小郡市の隣町。かつて陸軍の飛行場があった場所で、その関連で平和記念館があります。いつかいってみようと思っていたんですが、今回ちょっとしたきっかけがあって、それが実現しました。そのきっかけとは、十八試局地戦闘機“震電”。このあいだ紹介した映画『ゴジラ-0.1』に登場するあの震電……そのレプリカが大刀洗平和記念館に展示されています。そして、この実物大模型こそが、『ゴジラ-0.1』の撮影に使用されたものなのです。これについてはちょっと前にウェブ記事で見ていたんですが、そのときは情報解禁前で、いつ製作されたのかは不明みたいなことが書かれていました。しかし、最近情報解禁となり、これが『ゴジラ-01』の撮影に使用されたものであることがあきらかにされています。隣町にそ...震電を見に行く

  • 映画『ゴジラ-1.0』

    『ゴジラ-0.1』、観てきました。これは、なかなかすごかったと思います。あんまりヨイショするようなことは書きたくないんですが……しかし、シリーズ屈指の傑作といってもよい作品ではないかと思います。私の中ではゴジラシリーズでは第一作が別格の最高傑作というのは揺るがないというのがあるんですが、『-0.1』は、その第一作の存在に正面から向き合い、それに恥じない作品となったのではないでしょうか。「第一作に向き合う」というのがどういうことか、少し詳しく書きましょう。以前どこかで書いたと思いますが、第一作『ゴジラ』が別格の存在という感覚は東宝の制作陣にもあったようで、以後シリーズ作品が多数作られていくなかで、第一作に触れるのはタブーのようになっていたといわれます。そんななかにあって、果敢に第一作と向き合った作品が、たと...映画『ゴジラ-1.0』

  • エアロスミス50周年

    先日、KISSが50周年でフェアウェルツアーをやっているという記事を書きました。クイーンも50周年ということだったわけですが、50周年といえば……私が1973年デビューの3大バンドと呼んでいるなかのもう一つ、エアロスミスについても触れないわけにはいかないでしょう。実はエアロスミスも、今年フェアウェルツアーをやることになっていました。しかし、スティーヴン・タイラーの喉の不調により、一時中断……これについては前にちょっと書いたと思いますが、その後の情報によれば、声帯の損傷だけでなく喉頭を骨折しているんだとか……喉を骨折するというのがどういう状態なのかよくわかりませんが、治療にはかなりの時間を要するようで、年内のツアー再開は難しいようです。まあ、あの声を聴いていると喉にかなり負担がかかっているというのはわかる気...エアロスミス50周年

  • Kiss50周年…そして、最後の舞台へ

    先日、ブルース・スプリングスティーンがデビュー50周年という記事を書きました。ほかにも今年はいろいろな50周年があるという話だったんですが……1973年デビューの大物アーティストといえば、KISSもはずすことはできないでしょう。で、そのKISSなんですが、現在フェアウェルツアーを行っています。THEENDOFTHEROADTOURと銘打ったツアーです。フェアウェルツアーというのも、このブログではたびたび出てくる話。悪魔といえども、やはり寄る年波には勝てずということでしょうか……思えば、最近の動画なんかでは厚塗りしたメイクの奥にしわやたるみが見え隠れてしていました。それでもまだ続けられないわけではないでしょうが、ジーン・シモンズは「トップにいるうちに辞める」というふうに語っています。それはそれで、一つの判断...Kiss50周年…そして、最後の舞台へ

  • ベースの日 ベーシスト列伝プログレ編

    今日11月11日は、「ベースの日」。1111をベースの4弦に見立てて……ということで、毎年恒例のベーシスト列伝をやります。今年はプログレの話をずっとしてきたので、ベーシスト列伝もプログレ編で。やはり、ギタリスト、ドラマー列伝とほぼ同じバンドとなっていますが、まあそこはご容赦を。グレッグ・レイクまず、プログレの王宮キング・クリムゾンに在籍したベーシストを続けて3人。その一人目が、グレッグ・レイク。キング・クリムゾン最初期にベースを弾いていた人。その後、キース・エマソン、カール・パーマーとともにエマソン、レイク&パーマーを結成。これがプログレを代表するバンドの一つとなった。後にエイジアからジョン・ウェットンが一時脱退した際には、その後任としてエイジアにも参加した。これはほんの短期間のことでスタジオアルバムの制...ベースの日ベーシスト列伝プログレ編

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