令和7年・2025年正月、元日から寄席の高座を務めた筆者。 出番は浅草演芸ホール第4部17時20分頃の上がり、一門の兄弟弟子3人で10日間を受け持つ交替出演です。 この日は「化ける」という縁起を担ぎおめでたい噺とされる『狸の札』を、短くまとめて申し上げました。ツボで笑ってくださる良いお客様に恵まれ、年明けから「うん、仕事したぞ!」という達成感を胸に寄席を後にします。 帰宅して着物から楽な恰好に着替えいそいそと夕食の席に向かうと、新春らしいデザイン缶のプレミアムモルツを支度した黒猫こまちが「早く乾杯しようよー」と出迎えてくれました。 あらためて家族と新年の挨拶を交わしつつ、簡易おせちでつましくも楽しい正月の宴の始まり。こまちも私たちと一緒に食卓につき、松竹梅のかまぼこと伊達巻をお相伴(ただし、匂いだけ)。 人間たちがひと通りおせちをいただいて落ち..