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1960年代、1970年代は、欧米SF映画の黄金期である。そこには、以前書いた「猿の惑星」シリーズも勿論含まれるわけであるが、他にも注目すべき作品が幾つかある。今回はその流れから2作品ほど印象を述べてみたい。 荒廃した陸上ではもはや穀物生産や畜産はできず、管理されたごく限られた空間で生産されたものが、一部の特権階級に供給されるのみで、それ以外の民衆は、ソイレント社から支給される、ソイレント・イエローという海洋性プランクトンから製造されたクラッカーのようなものを食して命を繋いでいた。そのような状況下、ソイレント社の幹部が殺害される事件が発生する。そして、世間ではイエローの配給が終了し、新たにソイ…