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- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750518282
作品紹介・あらすじ
詩人、騎士、政治家、外交使節、流浪の食客……。
──ダンテとは、いったい何者だったのか?
イタリアを代表する歴史家が、中世という激動の時代を生きたダンテの人生を徹底的に分析した一級評伝。
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イタリア最大の詩人ダンテ。
地獄篇、煉獄篇、天国篇の三部構成から成る叙事詩『神曲』は世界の文学史に燦然と輝く不滅の傑作だ。
本書はイタリアを代表する歴史家が、フィレンツェに保存された文献を丹念に読み解き、これまで言及されてこなかったダンテの人生をつまびらかにしていく。
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──もし、あの日の朝、ダンテが騎士として出兵していたなら、彼の運命は変わっていただろうし、私たちもおそらく『神曲』という作品を持つことはなかっただろう。
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中世という激動の時代の社会や文化を背景に、権力、金、戦争、復讐、家族、友情、そして愛の観点から初めて分析し、〈人間・ダンテ〉を浮かび上がらせた本格評伝。
感想・レビュー・書評
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ダンテ・アリギエーリという人物のその著作の高名さに比して不明な生涯を何とか浮き彫りにするために、多くはないものの遺されているダンテとその係累が関与した行政文書、それ自体も古典となっているボッカッチョなどの歴史上の人物によるダンテ伝、『神曲』などの著作に登場するダンテが関わった実在の人物の描写、そして当時のフィレンツェをはじめとするイタリア諸都市の歴史を縦横に用いて多角的にトレースしようと試みられている。ダンテのたどれる先祖からその家業、社会情勢とのかかわり、流寓の身の年代ごとの特定に重きが置かれている。
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