MLB公式サイトのライターが「新年を迎え、フリーエージェント市場を調査」というタイトルで、移籍市場に残っているプレーヤーたちを紹介している。
MLB移籍情報
「Sizing up free-agent market as new year begins」というタイトルの記事では、才能ある選手層は大幅に薄くなったが、インパクトのある先発投手、パワーバッター、素晴らしいリリーフ投手など、春季トレーニング開始前の各チームのニーズに応えることのできる魅力的な選択肢がまだ残っているとして最初に佐々木朗希を紹介している。
佐々木を「世界で最も才能のある若手投手の一人」としてNPB千葉ロッテマリーンズで4シーズンを過ごし、414.2イニングで防御率2.02、524奪三振、91与四球を記録している成績を紹介。
その上で、この右投手はポスティングシステムを通じてMLB入りを狙っているが、彼は国際アマチュア選手に分類される「25歳ルール」の規定があるため、国際ボーナスプールの制限を受ける。そのため、「金銭面が彼の決断の主要因になるとは考えられない」としている。
現時点で、佐々木と代理人は、メッツ、ヤンキース、ドジャース、カブス、レンジャーズ、ジャイアンツの6チームと直接面談したと報じられ、パドレスも佐々木との契約有力候補とみられているが、面談が予定されているかどうかは不明としている。
▼残っているスターポジションプレーヤー
市場に残るポジションプレーヤーとしては、ピート・アロンソ、アレックス・ブレグマン、アンソニー・サンタンデール、ジュリクソン・プロファーを紹介。
打線の強化を目指すチームにとって、まだ数人の大物打者がいる。ピート・アロンソは、2019年のデビュー以来、アロンソはアーロン・ジャッジ(232本塁打)を除くすべての選手よりも多くのホームラン(226本塁打)を記録。
サンタンデールは、2024年のブレイクシーズンで44本塁打を放ち、ジャッジ(58本)と大谷翔平(54本)に次いでMLB3位にランクされた。
ブレグマンは2024年にゴールドグラブ賞を受賞し、3年連続で20本以上のホームランと115 OPS+を記録している。
30歳の三塁手はアストロズで9シーズンを過ごし、その間ワールドシリーズ優勝2回、オールスター選出2回、シルバースラッガー賞1回、ゴールドグラブ賞1回を獲得するなど輝かしい成績を残した。
しかし、アストロズがクリスチャン・ウォーカーと契約し、カイル・タッカーとのトレードでカブスからもう一人のコーナー内野手アイザック(イサーク)・パレデスを獲得したため、ヒューストンでの彼の時間は終わりを迎える可能性が高いとした。
一方、プロファーは、10年間のほとんど平凡な成績の後、2024年にホームラン(24)、打点(85)、打率(.280)、OPS(.839)で自己ベストを記録し、パドレスでキャリア最高の年を過ごした。
▼残っているMLBのベストスターター
MLBのエリート先発投手であるコービン・バーンズ(ダイヤモンドバックス)、ブレイク・スネル(ドジャース)、マックス・フリード(ヤンキース)はメンバーから外れた。
ネイサン・イオバルディ(レンジャーズ)、菊池雄星(エンゼルス)、ショーン・マナイア(メッツ)、ウォーカー・ビューラー(レッドソックス)、ルイス・セベリーノ(アスレチックス)など、中堅クラスの有力候補も市場から消えた。
残っている先発投手は限られているが、残っている投手の中ではジャック・フラハティとニック・ピベッタが最有力候補となっている。
▼最高級のリリーフ陣
デビン・ウィリアムズがブリュワーズからヤンキースへのトレードで新天地を見つけたが、フリーエージェントのリリーフ投手市場は今のところ極めて静かだ。
たなー・スコットがここでの最有力候補になるかもしれないとしているが、ケンリー・ジャンセン、カービー・イエーツ、デビット・ロバートソンは、年齢を重ねているが終盤でも活躍できるリリーフ投手陣の一人だ。
37歳のジャンセンは、MLB史上400セーブ以上を記録した8人の投手のうちの一人。37歳のイエーツは、2024年にレンジャーズで復活を遂げ、33セーブと防御率1.17を記録した。彼は、40歳のシーズンを迎えるロバートソンとチームメイトだった。
ロバートソンは、16年のキャリアを持つベテラン。テキサスで72イニングを投げ、9イニング換算の奪三振12.4 と防御率3.00を記録した。