昨今のベンチャーキャピタルはお金だけ出すのでは差別化できないのでプラスアルファで何かを提供することがある。今回特大の「何か」なのがNvidiaのチップ。
NvidiaのチップはAIには欠かせないものでAIバブルの今は争奪戦になっている。そんな中、C2 InvestmentsというVCが2512個のNvidia H100チップを入手、投資先のAIベンチャーに提供する代わりに株をもらうらしい(資金ももちろん出す)。チップは市価にして約1億ドル、140億円。C2 Investmentsは元GitHubのCEOのNat FriedmanとY CombinatorのパートナーだったDaniel Grossが始めたVCで、一番最近のファンドサイズは$1.1B、約1500億円。
OpenAIの競合のAnthropicに投資しているSpark Capitalも$50M(70億円)分のAIハードウェアを買うことを検討したらしい。GoogleやMicrosoftのようにクラウドを持っている大企業はそれをレバレッジにして大規模なAIベンチャー投資をしているが、そのVCバージョンとでも言いますか。
一方、超老舗VC、Sequoiaがプラスアルファの「何か」の一つとしてこの度ローンチしたのはヨーロッパのどの都市にどんなエンジニアがいるかのインタラクティブマップ。GItHubレーティング付き。投資先のベンチャーのために作られたが一般にも公開されているのでご一覧あれ。