今までなんでもののけ姫の感想をまとめてこなかったのか。
私はジブリで一番好きな映画が「もののけ姫」です。
どれくらい好きかっていうと、VHSは持っているし、DVDも買いました。
このページでは、ただひたすらに私が「もののけ姫」を観て思ったこと(伝えたいこととか)を適当にまとめる内容となっています。
伝えたいことってさ…ジブリ映画「もののけ姫」について思うこと。ネタバレ感想。
その前に、もののけ姫の超簡単なあらすじを一言でいうと、神々が住む森を人間が破壊して神々が怒って人間と対峙し、そして再生する話。
ジブリ映画「もののけ姫」で私が感じ取ったこと
※私の勝手な解釈と個人的な感想です。
尊重と愛
私は、もののけ姫を観て、まず「尊重」ってのを感じ取りました。(尊重は愛から生まれると思ってます)
「人間が一番偉いと思うなよ、すべての存在を尊重せよ、本来地球上にいるすべての存在は、共に生きることができるはず。人間のエゴで行きすぎた行為をするのなら、こっちもムッキー怒るで!」的な。
祟り神が出たのも、人間が己のエゴで森を破壊したからです。だから森の生き物たちがブチ切れたんです。
人間が森の生き物たちを尊重していたら、絶対にできない行為。
そして、もののけ姫はアシタカ目線で物語が進んでいくのですが、アシタカは全ての存在を尊重していて、強さと愛がある。
優しいとか丁寧とか、誠実とか、そういう次元ではなく、あちこちに生息する人間も、人間でないものも、全てを尊重しているなと。強く感じるのです。
ヤックルと同じものを食べて、人間ではない精霊にも敬意を払う。
森を抜ける時に、こだまにちゃんと挨拶しましたしね。森が彼らの住処だと理解しているからです。
おそらくアシタカは地球上で人間が一番上、とか思っていないからそれが当たり前にできる。みんな同じ存在として扱う。
アシタカは、エボシがした森の破壊活動を非難していました。森にも森の世界があり、生物が生息し、暮らしている存在たちがいる。だからエボシがしたことを理解できないし、本気で怒ったんですよね。
自分が呪いを受けたから、という理由もあると思いますが。
エボシのしたことを許せないという負の気持ちが、自分が受けた呪いにエネルギーとして注ぎ込まれていたかのようにも見えました。
人間が一番偉いわけじゃない。超えてはいけないライン、共存するということ
これは先ほど言った尊重と愛に通ずると思います。
人間が超えてはいけないラインを超えたから森の神々はブチ切れたので、破壊だったり強奪だったり、占領だったり、そういうのは絶対してはいけない。
動物たちが生きる世界に無闇矢鱈に踏み込まない。
森に行く時も、礼儀を忘れない、それが互いに共存するということ。
みたいな!!そんなことを感じました。
最後、アシタカがサンに言った「共に生きよう」って、別にアシタカとサンだけのことを指しているわけじゃないよなって観てて思いました。
全ての存在が、それらの世界において生きていこう、的な!!
あ、ちなみに私は無宗教です。神社も行かない。
が、八百万の神って考え方は好きです。なぜならそういう考えは “尊重” って考えにつながると思うから。
神でなくても、何かしらが宿っているかもしれない。そう思えば、無下に扱うこともなくなりそうな気がして。
こんなイキったこと言っておいて、私は全くそれができていないのだけど!笑(苦手な虫とかいるし)
何かと叩かれるアシタカの行為。でも時代が違うから・・・
ついでにこのことも思ったので言及してみたい。
アシタカって、カヤという許嫁がいるのにサンに気持ちが傾いてしまうなんてけしからん!
とか、
カヤからもらった小刀をサンにあげてしまうなんてどういうこと!?けしからん!
とか、
いろいろ言われていますよね。
私も以前までそう思ってた。アシタカよ・・・むむむ・・・!!(イケメンだからってそレビューはちょっと!w)とは思っていた。
けど「いや待てよ。そもそも時代が違う・・・恋愛とかそういう価値観とか固定観念とか慣習とか風習とか何もかも今と全く違うよな!?だってもののけ姫の時代って室町とかそこらだったよね?」
と、冷静に考えてみたんです。
「今みたいに結婚制度というかあった時代なのか・・?」とか、「ひとりの恋人しか作っちゃいけないとか、そういう価値観じゃない時代よね・・?」とか。
そう考えると、アシタカに「なんだカヤがいるのに!」とか思うこと自体が間違っているのかもしれない。なんて思ったのです。
もののけ姫が描かれた時代と現代(2023年)がそっくり同じ世界だったらまだわかるけど、まるで何もかも違う時代だろうし・・・
アシタカとカヤとの関係に恋愛があったかなんて分からんし、時代的に 子孫繁栄 > 恋愛 な感じだったのでは?とも思う。
私たちはどうしても今の価値観や常識、慣習、風習、固定観念などで物事をジャッジして捉えがちですけど、時代が違うということを度外視して考えるのはちょっと違うのかもしれんなぁ・・・・
なんとボソっと思ったのでした。
こだまのおしりとカタカタ音ってさあ
お尻、めっちゃ可愛いですよね笑
観るたびに思う。「すっごいプリっけつしてる。可愛い」。
それからカタカタ音。
これって彼らなりの意思疎通の方法なのでは?と私は思っています。どうなんでしょう。
たぶん人間が聞き分けられる言語は発しない存在でしょうから(姿も消せるし)あのカタカタカカカカカkkk!!!の音で、その音を共有できる仲間や他の存在と意思疎通しているのだなと。
人間は言語・非言語でコミュニケーションをとることができます。でもこだまは精霊。彼らならではのコミュニケーション(あるいは表現)の仕方があると私は思うんです。
音の波長とか周波数とか、あるいはテレパシーとか、そういうのも含まれていそう。
というわけで〜
もののけ姫についてでした〜
宮﨑駿監督に、またこういう日本の歴史系の映画作ってほしいな・・