ソルトバーンを観たんですけど、オリヴァーが裕福な家族に浸食していくわけで、そのディーーーーープな展開にちょいと見入ってしまいました。
そして結末のことの真相に「あ、そういうことだったのね」という負におちた感もすっきりしました。
ということで映画「ソルトバーン」ネタバレ感想いきます!
映画「ソルトバーン」の簡単なあらすじ
- 監督:エメラルド・フェネル
- 製作年:2023年
- キャスト:バリー・コーガン、ロザムンド・パイク、キャリー・マリガン ほか
【ソルトバーンの短いあらすじ】
オリヴァーは大学で貴族で裕福な実家をもつフィリックスと出会う。彼に招かれお城のような豪邸に住むことになった。しかしフィリックスの家族に異変が起こって・・・な話。
映画「ソルトバーン」のネタバレ感想
※ネタバレご注意ください。
オリヴァーの目的。どんどん浸食していく〜
この映画、貴族家族の特徴を捉え戦略を立て、そして次々と懐に入り込み手中に収めるオリヴァーの乗っ取り?物語でした。
邪魔な人は排除、最終的には殺人。見事に成功しました。
それだけでなく、なんていうのか・・したたかにゆっくりとじわじわ浸食するだけでなく、オリヴァーのクセの強い性癖が散りばめられてて独特な雰囲気と不快感が重なってました。
とにかくクセが強い!笑
ネタバレチェックしないで観た方が良いと聞いていたのですが、なるほど、確かにそうだなって思いました。
最初はオリヴァーが大好きな友達の豪邸に入り込んで、一夏の惨劇を味わう系?の映画かなって思ったら違くて、先述したようにオリヴァーが貴族家族を乗っ取り豪邸をゲットする話で、それまでの家族の崩壊は全てオリヴァーが仕組んでいた(はい!びっくりー!!)な映画でした。
種明かしシーンがあって、ここで家族の死の真相も説明されていましたね。
ただねえ!!!最後に何かはあるんかな?とはチラっと思ったんです。
なぜなら、オリヴァーの表情が絶対何かありそうな独特な雰囲気醸しだすし、これで最後何か大きな展開がないと消化不良起こすところでした!笑 アートちっくな映画にありがちな、観客に感想委ねる系。あれ苦手なんですよね・・頭使うから。それまでの時間返してくれって思っちゃうから。そう思いたくないためにさらに頭こねくり回したくないから、だから委ねる系だけはやめてくれよと思いながら観続けたものです。
オリヴァーはフィリックスを愛してたようだけど、愛しているから?彼と二人だけの世界を作りたかったから乗っ取りをしたのか、それとも単純にもともと貴族(富豪とか?)に凄まじい欲望を抱いてて、フィリックスはたまたま?の可能性もある。ここらがわかりませんでした。
豪邸を乗っとりたかったのは分かったけど、なぜそこまでして・・?ってまではわかりませんでした。フィリックスと暮らしたかったの・・・?
フィリックスという存在がいたもんだからオリヴァーの本来の目的に関する考察が私の中でちょっと「??」となって。もしフィリックスがいなかったら単純にオリヴァーが金持ちに憧れててそのために仕組んだ物語ってだけに思えるけど。フィリックスを愛してたから・・
たぶん、フィリックスが自分の愛に答えてくれてたら彼と二人で暮らしていきたかってのかな?とは思ったけど。
愛しているけど憎かったってのもちょっとひっかかるのですよね〜。
愛しているけど貴族階級にいる彼の立場が憎くて仕方なかったのだろうか。愛していると憎いってのは紙一重だけど、愛しつつ憎んでたのはなんでなの・・とは思った。
私の考えでは、愛しているってのは憎いに変わりやすいだろうし、愛と憎しみは紙一重ってのは理解できるけど、イコールではない。ってのが私の考えなので。ここが引っかかりました。どういう理屈なんだ・・とか諸々考えてしまった。
そしてオリヴァーは最後、管に繋がれ眠ったエルスペスに「ちょろい」とか言ってたけど、確かそう思わせるシーンがいくつもありましたね。
エルスペスなんて、おそらくオリヴァーの中では一番落としやすい人物だったように思います。
ヴェニシアの話をしたときにオリヴァーが「あなたが美しすぎる」とか言ってズッキューン!とまにうけていたし実際、パメラを否定するオリヴァーに一字一句賛同してて、その反応からオリヴァーはちょろいとか思ってそうでした。
パメラは出て行けてよかったね
エルスペスの友人であるパメラ。個性的なファッションだけど容姿は美しい。
性格的にもあの一家では浮いてたように思います。
そしてエルスペスはパメラを嫌ってた。上辺は仲良さげ〜にしていたけど実際はよく思っていなかったのですよね。
そしてパメラはエルスペスの夫が追い出させた。なので途中でいなくなったけど、オリヴァーの浸食惨劇に巻き込まれなくてよかったねとは思った。
果たしてオリヴァーはパメラがいたら手中に収める事はできていたのだろうか・・?なんて思ったり。
ファーリーはフィリックスのこと好きだったり?
最初からファーリーってオリヴァーのことバッチバチに嫌ってましたよね。嫌味たらたらで。
オリヴァーがフィリックスと仲良くするときも睨んでたし、自分の居場所を取られたって思ったんかな。
ただ、もしかしたらオリヴァーやばいってのを最初に気付いてたのはファーリーなのかも。
嫌いな人を観察すればするほどホコリは見つけ安くなるし、粗探ししてオリヴァーを追放したかったのかもしれませんね。
あくまで想像ですが、もしかしてファーリーもフィリックスのこと男性として好きだったんじゃないかな?なんて思ったり。
けど結局フィリックスの死因の原因と関連づけられ、豪邸から追い出されてしまった。
フィリックスの死因
これもオリヴァーが仕掛けてました。オリヴァーによって殺されたのです。
フィリックスの死因は、あれ直前にオリヴァーが何かの液体?を瓶に仕込んでいたのが映ってました。
最後のことの真相が分かるシーンで、その光景がありましたね。
オリヴァーが飲んでいた瓶には、何かが仕込まれてた。フィリックスと口論になった後、オリヴァーが「吐きそう」って言ったときにフィリックスにその瓶を渡してた。
その後オリバ〜はウエェっ!!!となって吐いた(つまり自分もその液体を飲んだけど吐いた)けど、フィリックスはガッツリ飲んでしまった。中身がただのお酒と思って。
それが原因で翌朝フィリックスは遺体で発見・・ということかな。
ついでに姉ヴェニシア(ベニチア?)のバスタブでの死亡についても。
あれはオリヴァーが手をかけたというよりも、ヴェニシアの絶望を利用したと推測しました。
バスタブに剃刀をスっと置いてたので。剃刀に気づいたヴェニシアが自殺すると思い、そう仕向けたのだと。結果、ヴェニシアは自殺した。
オリヴァーがヴェニシアにエロいことしたのも、エルスペスに「あのこはすぐ体を許す」ってこと聞かされてたのと、摂食障害のことも聞いてたから。だからそれを利用していました。精神的に不安定なところがあることも理解していたのですよね。
まーーーーグイグイいってましたもんね笑 ・・・ちょっと不気味だったけど、性癖が。
もしや貞子?
家族で映画鑑賞してたシーン。貞子っぽいの映ってましたね!?!?
最初このシーンを観た時、いやーでも貞子っぽい別の映画かな?とも思ったのですがそのあと井戸がなんちゃらかんちゃらって言ってたから、貞子じゃんって思った笑
ジャパニーズホラー怖いものね!!
ソルトバーン 気まずいシーンはある?
男女の絡みといった点では超あります。エロティックなシーンが何回もあった。ちょっと気持ち悪い映像もあったけど。というかオリヴァーの性癖がなんちゅーか癖強すぎなんよ!!笑
オリヴァーは本当にフィリックスを愛してたんだけど、その欲望の映像もエグくて、湯船のお湯を飲んだりとか、土とそういうことするのは衝撃的でした。
あと最後の裸のダンス。モザイクありまくりでミッドサマーのクリスチャンのモザイクが可愛く見えるくらいに長時間モザイクでした。
感想は以上となります!
クセの強い映画でした。とても。
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パラサイトってのも、富裕層に寄生していく感じの内容なんで、面白いと思うかも。
家族Aが家族Bの家庭にどんどん浸食していき、心を開かせ、そして奪うという。
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