進撃のクラファン・ソシャレン投資~”億リーマン”への道

サラリーマンが運営する真面目なクラウドファンディング・ソーシャルレンディング投資のブログです

クラファン業者・サービス20社、ファンド数100以上に分散投資する理由と数字の根拠

本ページはプロモーションが含まれています

今回は分散投資について記事にしてみました。自分のクラファンでの分散投資に関する考え方は別の記事で書いていますが,今回はその方針に則って,クラファン業者20社弱,ファンド100余りに分散している具体的な理由について説明したいと思います。

現在のクラファン分散投資の状況

総投資額 6,500万
投資しているクラファンサービスの数 18
1ファンド当たりの投資額 50万
投資しているファンド数 130

 現在の私のクラファンの投資総額が6,500万ほどです。これをクラファンの18業者・サービスを対象に,1件あたりの平均的な投資額50万として計130程の数のファンドに投資しています。

クラファン業者1つ当たり,平均350万ほど投資していることになります。

  それでは何を根拠に,18業者,100のファンドの分散しているのか? これらの数字の理由について説明していきたいと思います。

↓こちらに詳しい私のソシャレン・クラファン投資履歴をまとめています。

crowdfund.hatenablog.jp

分散させるファンドの数

基本的な考え方

まずは考えやすい『投資するファンドの数をいくつにするか』です。

投資するファンドの数が増えるほど分散効果は高まるメリットがありますが,デメリットとしてファンドの数に比例して管理の手間が増加します。

具体例として,きり良く投資総額が5,000万,仮に損失発生の確率が1%だとします。

・集中:5,000万×1ファンド (損失額の期待値:50万=5000万×0.01×1ファンド)

・分散:50万×100ファンド (損失額の期待値:50万=50万×0.01×100ファンド)

確率論的には,両者の損失額の期待値は50万で同じです。しかし,集中投資の方がリスクとなるファンドの投資案件が1つしかないので損失を被る確率は1/100も低いですが,万が一”損失が発生したときの”ダメージが100倍大きく(5000万)なります。

その際は投資資金全て失うことになるので,皆さん分散投資する訳です。

私が100のファンドに分散している理由

 次に具体的な分散投資の効果を考えてみます。投資総額が5,000万に対して,クラファン投資の利回りを6%,仮に年間での損失発生の確率を1%とします。

 

例①:ここで100のファンドに分散投資することを考えます。100のファンドに50万ずつ分散投資すると,仮に100件中1件の損失発生(損失発生確率:1%)したとしても損失は50万と総投資額の1%なので,5%(=6% -1%)の利益を確保できます。

 

例②:次に50のファンドに100万ずつ分散投資すると,仮に100件中1件の損失発生(損したと損失発生するとファンド1件分の100万となり,投資総額の2%が損失となるので,利益は4%(=6% -2%)となります(例①より減少します)。*損失を被る確率自体は1/2に減少するメリットがあるのは押さえておく必要があります。

 

 ファンドの数に関する細かい数字は最終的には個人の判断になります。

私は損失発生時の利益の2%減少のダメージを大きいと考えていますので,例①同様に投資総額6,500万を50万ずつ130のファンドに分散投資しています(投資総額5,000万の例では,100のファンドに分散)。

任意の投資総額に適用可能

 以上の例では投資総額5000万を50万ずつ100のファンドに分散する方針を説明しました。

 より一般化すると,投資総額に依らず「投資総額の1%ずつを分散投資」するというのが基本方針となります(損失発生確率が1%の場合)。

 こうすれば損失発生時のリスクを先の例のように「利回り-1%分」までに低減できます。

 今回は投資総額5,000万の場合ですが,その以外の場合もファンドの管理の手間も考えて上限とファンド数を決めます。

 投資総額が1000万の場合は,上限で10-20万で50-100のファンドに分散,

 投資総額が1億の場合は上限50-100万で100-200のファンドに分散する,などです。

分散させるクラファン業者の数

基本的な考え方

次にクラファン業者の数をどれだけ分散させるかです。

まず数を増やすデメリットとして,利用するサービス数が多いと単純に手間が増えることがあります。ファンドに投資するときにアクセスしないといけないページ数も増えるし,投資時の入金,運用中のチェック,分配・償還金の出金の手間・時間も増えます。なので,利用するサービスの数は少ないほど利便性は高いです。

それでは分散させるクラファン業者を増やすメリットは何でしょうか?

クラファン業者のサービスの事業自体が失敗するリスクもあるので,業者自体を分散させるメリットはあります。一方,先の例のように投資するファンドの数は100に固定したとすると,その中でクラファン業者の数を増減させても,ファンドの総数は100で固定する前提で変わらないので分散効果は働かないことになります。言い換えると,業者を増やすことにファンドの総数自体を増やすような分散効果はないと言えます。

利用するクラファン業者の数を増やすメリット

「利回りとリスクはトレードオフという基本原則があります。高利回り業者はハイリスク,一方で低利回り業者はローリスクといった具合です。

しかし,全ての業者がそのトレードオフカーブに乗る訳ではもちろんなく,そのトレードオフから外れて高利回りでありながらリスクも低い,逆に利回りはそれほど良くないのにリスクも高い業者が当然ある訳です。

 業者選びをする際,なるべく前者のような優良な業者から優先的に選んで行くわけですが,闇雲に分散を広げて業者の数を増やすと,後者に該当するような悪いサービスを選択せざるを得なくなります。

 

日本では現在50を超えるクラファンサービスがありますが,多いと言ってもまだこれだけです。玉石混合のこれらのサービス全て使って分散投資するのはリスクがあります。

↓この考え方については下記の記事に具体的な事例を扱っています。

crowdfund.hatenablog.jp

分散させるクラファン業者の数

それでは,分散する業者の数は少ない程良いのでしょうか?適正は数はあるでしょうか?

結局は最終的にはこちらも個人の判断次第となる訳ですが,上記に述べた考え方を元に説明のつく方針は立てられます。

例えば先ほどの例で,投資総額5,000万で100のファンドに分散する場合を考えます。

1ファンド当たりの投資額が50万で,利用するクラファン業者の数を検討する際,下記のパターンなどがあります。

 

①業者数:5,各業者で投資するファンド数:20,業者あたりの投資額:1,000万

②業者数:10,各業者で投資するファンド数:10,業者あたりの投資額:500万

③業者数:20,各業者で投資するファンド数:5,業者あたりの投資額:250万

④業者数:50,各業者で投資するファンド数:2,業者あたりの投資額:100万

 

 この中で④は業者数が日本の全クラファン業者と同規模であり,リスクのある業者に手を出す可能性が高いのと,手間も増えるのでNG。

 あとは個人的な判断も入ってきますが,以下のように考えています。

 クラファン業界は一時期の動乱を乗り越えて,相対的に現状かなり安定しており,科元本棄損などの事例は極めて稀です。そのため,たくさん業者が存在する中,向こう2~3年の運営は問題ないだろう,元本棄損もないだろうと思われる業者の数は少なくはありません。本サイトではクラファン業者をレビューしており,☆7以上の高評価業者は10社強あります。

 以上を踏まえると,①は投資先の業者の数が少なく,そもそも業者間の分散が弱いのと,同時に数ある優良な業者に投資しきれないので選択肢から外しています。

 残りは②③ですが,実際のところ高評価の10強の業者に資金を多く集中させ,そうでないところと傾斜をつけて結果的に③の20社弱の業者数に落ち着いているというのが現実解であり,自分が採っている方針です(正確には18の業者に分散)。

 さきほど来の事例は投資総額5,000万の場合ですが,資金がより少ない場合はより優良業者に資金をより集中させて①②を組み合わせる,でも良いと思います。

 逆に投資総額が1億強となる場合は,上でも書いたように1ファンドあたりの投資額を50-100万ほどにふやしたうえで,③ or 業者数を30-40当たりに増やすのが良いと考えています。

まとめ

 今回は,分散投資について,自分が採っている「分散させるファンドの数:130」,「分散させるクラファン業者の数:18」について,その方針と具体的な理由について紹介しました。クラファン投資でどこまで投資先を広げるべきなのかお悩みの方の参考になれば幸いです。

 

jQuery
  翻译: