『全修。』第1話「始線。」
作品について
山﨑みつえ監督とうえのきみこさんとMAPPAのオリジナルアニメ。
感想
アニメーター上がりのアニメ監督が好きな映画の世界に異世界転移して、登場人物が死なないように物語を書き換える。よくある。
おもしろいけれど期待外れ。アニメ制作が題材のお仕事ものだと騙すような宣伝をしていた。アニメ業界ものを制作すれば『SHIROBAKO』の二番煎じになるので、同じテーマから逃げたという印象がぬぐえない。
2014年放送の『SHIROBAKO』は2010年代初頭までのアニメ業界を反映しているので、「製作」側のビジネスではBD/DVDの売り上げが重要だった。2010年代後半以降の現在は海外配信と国内配信が収益の柱であり、プロジェクトによっては配信権料だけで制作費を回収できる。独占配信契約はそれだけ高額なので行われている。
また、制作工程の変化で事実上、原画マンが下書き、演出家と作画監督が原画を描き、総作画監督が作監修正を入れる現場も多い。第二原画の重要度が上がった。1話数に総作画監督や作画監督が複数いて作業を分担するのが標準になった。などの裏話を期待していた。
辻村深月さんの小説『ハケンアニメ!』は様々なアニメ関係者に取材して書かれているので、アニメ制作に対して真摯だった。吉野耕平監督、政池洋佑さん脚本の実写映画もよかった。
キャスト
広瀬ナツ子:永瀬アンナ
ルーク・ブレイブハート:浦和希
ユニオ:釘宮理恵
メメルン:鈴木みのり
QJ:陶山章央
第1話スタッフ
脚本:うえのきみこ
絵コンテ:山﨑みつえ
演出:野呂純恵
総作画監督:石川佳代子
滅びゆく物語パート総作画監督:高原修司
作画監督:早川加寿子、泉坂つかさ、中本尚
メインスタッフ
原作:山﨑みつえ、うえのきみこ、MAPPA
監督:山﨑みつえ
副監督:野呂純恵
シリーズ構成・脚本:うえのきみこ
キャラクター原案・世界観設定:辻野芳輝
キャラクターデザイン:石川佳代子
滅びゆく物語パートキャラクターデザイン:高原修司
サブキャラクターデザイン:ヒラタリョウ、堀内修
プロップデザイン:みき尾、藤純
総作画監督:石川佳代子、高原修司、早川加寿子、住本悦子
色彩設計:末永絢子
美術監督・美術設定:嶋田昭夫
撮影監督:藤田健太
編集:武宮むつみ
音響監督:山﨑みつえ
音響効果:白石唯果
音楽:橋本由香利
チーフプロデューサー:林田師博、山口慶、紅谷佳和、外川明宏、植木達也、長渕陽介
プロデューサー:尾田賢太、池田智和、山内未來、萩原美香、穂坂崇徳、片山陽
アニメーションプロデューサー:小川崇博
プロデュース:ツインエンジン
制作:MAPPA
製作:全修。製作委員会