目次
二つ以上の世界を生きている身体
- キム・テウ / 酒井瞳
-
はじめに 身体、医療、世界
1章 身体に関する真実は一つではない
01 人類学者、病院と韓医院に行く
病院、指示の国/人類学、ある旅の記録/韓医院への旅が始まるとき
02 東アジアの身体、西洋の身体
医学書の二つの絵から/ホモ・メディクスと医療に関する人類学/多次元の身体、一つでない医療
2章 診断、身体を知る
01 初対面、診療室
なぜ診断をテーマに扱うのか/診療室の風景
02 対象の固定と、流れを読むこと
西洋医学の確実な対象たち/流れを読む東アジア医学/「気とは何か」
03 再び、診療室にて
「血糖値が上がりました」/「今日はどうされましたか?」/気の流れを読むということ
3章 医学用語、身体を述べる
01 病の名前
言葉に内在する観点/高脂血症と気鬱のあいだ
02 幾何学的な想像力と脈象の想像力
空間化と幾何学的な想像力/脈象の想像力と差異の様相/受動的な主体とその言葉
03 医学と美術、表現の問題
ゴッホと東アジア医学/幾何学と遠近法なしに見ること
04 先行する枠組みと後行する定規
先行する枠組みをもって話すこと/枠組みなく述べること――または後行する定規/客観について
4章 鍼、身体の可能性を手伝う
01 「治療」ではない「治」
「治」という漢字/身体の内外の治
02 自ら運行する身体
流れを助ける経穴/脈絡と経絡/身体はつながっている
03 濃密なアナロジーのネットワーク
ナチュラリズムとアナロジズム/陰陽と四時/姿をもった重層的な流れ
04 ネットワークを揺らす鍼
鍼治療の論理/七情と心の病の治
5章 薬、身体の外にある存在と共に治を行う
01 二人の患者、二つの処方
二人の不眠患者/なぜ人ごとに処方が異なるのか
02 製薬と処方
薬をどうつくるのか/加減の処方/流動する世界、一つではない自然
03 成分と薬性
薬に対する知識/本草と薬性/高麗人参を知るということ
04 人間的なるものを超えた存在と世界
非シンボルを受け取ること/再認と認定
おわりに 「先」の想像力のために
正答と定答/メルロ=ポンティと「知覚され、知覚する者」/ドゥルーズと「出会い」/哲学、芸術、医療(人類学)の接点から/存在論的転回とポストコロナ時代
付言 用語解説、または用語解明
言葉について述べること/身体/健康/生命/医学/生涯と老年/対象/気/身体-言葉-知-世界のつながりの上で
日本語版に寄せて
訳者あとがき
参考文献
経営実務 ランキング
前へ戻る
-
1位
-
2位
-
3位
-
4位
-
5位
-
6位
-
7位
-
8位
-
9位
-
10位
次に進む