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日常の景色の隅々から囁き声が聞こえるような
2024/07/19 10:39
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投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作含め14編。瑞々しい言葉選びと文体で、読むにつけて潤いを得るような読書時間だった。身近な風景や動植物に託して、世の憂いや寂寞を歌うように慰める。激励のようにエンパワーするのではなく、同じく憂いと寂寞でもって応えてくれるのは、無上の優しさだろう。
特に“ビジテリアン大祭”は興味深く読めた。今日でも繰り返されるベジタリアン・ヴィーガンに関する議論がほぼ出尽くしている……いや、神学まで足が伸びているあたり、今時の菜食主義者よりもよっぽど考えられている気がしてならない。むしろ、菜食主義者の経典になっていても驚かない出来である。
もっとも、「命を損ないたくない」とするベジタリアン側の主張に対して「動物と植物の命の違い」についての難論が掲げられた際、反駁が「動物と植物の分類が恣意的・便宜的である以上、命の選別もまた恣意的であって良い」とする傲慢さが克服できていないところまで今と一緒なのは残念だ。じゃあ論敵も恣意的に肉食ってても良いじゃんって話で。「野菜を育てるのに動物は肥料になり、虫は駆除される」ことに対しては「議論にキリがなくなる指摘はやめろ。自分たちのなせる範囲で正しいと思ったことをやるんだ」という返しまで今と一緒。自ら主義を骨抜きにする反論なのに、論敵がスルーするのも不自然だ。あまつさえ菜食主義を強要しないとしながら論敵を宗旨替えさせる展開も著者の独りよがりが過ぎる。奇異な主義主張に帰依して実社会で一発逆転を狙い、極端な行動に出る人々の悪行には現代でも耳を聾される思いだが、こんな昔から同じ話を聞かされたのでは、何ともやるせなくなる。
ああ人間。今も昔も人間だ。
死という別れ
2023/02/12 18:01
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投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「銀河鉄道の夜」は美しくも全体的に暗い話です。
それは、死というものをつづっているからかもしれません。
大事な友人カンパネルラと死によって別たれたジョバンニ。
大人になって読んでもつらい。
良さがよくわからなかった
2022/09/03 07:01
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
有名な本であることは知りつつも何となく敬遠していた本。貧しく孤独な少年ジョバンニが友だちカムパネルラと銀河鉄道で旅する「銀河鉄道の夜」のほか,短編集いろいろ。童話として子どもに読み聞かせるよう?正直なところ,なぜ宮沢賢治が高く評価されているのかわからなかったです。
夜空の中の想像力
2020/02/18 17:48
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投稿者:deka - この投稿者のレビュー一覧を見る
冬の夜の月がこうこうとしているなか銀河鉄道が走っていく。。。その世界を想像すると世界が広がっていくのを感じる。
がその反面差別いじめが入っていて小学生で読んだ宮沢作品とは違う読後の感覚。夜空の想像とは違いちょっと怖さがあった。
想像力
2020/02/05 16:47
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投稿者:deka - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮沢作品は子供のころ読んだが久々に読み想像力豊かにゆったり読まないと難しい作品が多かった。短編がぎっしり詰まっていて読み終わるのに疲れた。