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投稿者:たか - この投稿者のレビュー一覧を見る
競争戦略とは何か。学習してきた内容が、現実的に肉付けされた気がする。中古車業界の話などは、実に興味深く読めました。
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一橋レビューの連載「ストーリーとしての戦略」をベースにした本。
連載は6回。とりあえず、第1回~第4回までは読んだ。
購入するか?
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久しぶりの大ヒット。米国発のいわゆるフレームワークによるポジショニングだけでは、長期的競争優位は実現できない。時間軸と独自のコンセプトに基づいたストーリーが競争優位を築くと説く。競争戦略というものの本質は最もよく捉えている本だと思う。
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起業して成功するためには、トレンドを正確に予測して、最初にビジネスを始める必要があると思っていました。その考え方を根底から覆す理論はまさに目から鱗でした。
【評価基準】
★★★★★:超おすすめ。読まなきゃ損
★★★★ :面白い。もう一回読むかも
★★★ :普通。ブックオフ行き
★★ :いまいち。読まなくてもよかった
★ :最悪。時間と金を返してほしい
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模倣されないことを目指すのではなく、模倣しえない戦略を、そのためには一見不合理な部分が各論で存在することだ、というアプローチは面白い。不合理な各論は、模倣する動機がないだけでなく、模倣した場合に全体戦略への影響が大きく、戦略として成り立たない。これは面白い。ただし、ストーリーとして語るというのは若干分かりにくいか。。学者だけあって、事例が多く参考になる。
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今年1番のめっけもんでしょう!
現在、二回目の通読中。
仕事に活用出来る部分が多々あると思うので、愛読書となりそうです。
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「経営戦略」について、「上っ面のテクニックの寄せ集め」を否定し、
「物語として他人に語りたくなり、また聞いている方も
一連のストーリーを理解できるもの」とした斬新な良著。
ストーリーが太く長くなりまた自己循環と類似分野へ発展分裂
していくことによりますます強固になっていく・・、というところが
わくわくさせられる。
自分でも起業したくなりました。
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各種書評、amazon、booklogの評価がやけに良いが、書き方が如何にも冗長。コンパクトに整理すれば、半分のページでもっと読みやすくなるんじゃないかということで星3つ。
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【まとめ】
筆者は競争戦略を以下のように定義する。
「違いをつくって、つなぎあわせる」
違いとは他社と比較したときの違いである。
市場の競争状況によってこの違いを戦略的につくる必要性があるかは異なるが、飽和した競争の激しい市場においては違いを生み出せない企業は競争に負けてしまう。
「違い」を生み出す為には、ポジショニング(SP:Strategic Positioning)と組織能力(OC:Organizational Capability)が「ストーリー」によってそれぞれを因果関係として結びつける必要がある。
ストーリーには、一貫した因果関係を担う「コンセプト」と他社からは一見不合理にみえるが合理である「クリティカルコア」が必要だ。
一貫した因果関係によって他社が注目しない部分を核としてストーリーとして強固な競争戦略を創りだした企業は長期的な利益を創出できる企業になることができる。
【感想】
静止画的な競争戦略から動画的な競争戦略へ、ストーリーという因果関係と絶えず変化する組織内部の能力(OC)を核として戦略論を展開している点が非常に新しいと思った。
不合理な中に見える合理性を追求して、他社と違いを作るというのは難しいようにも思えるが、少しづつ顧客がなにをどうして求めているのかをリアリティをもって考え抜けば、答えは出そうな気がした。これには本書でも言っていたように、日々の事象に対して個人的な疑問や違和感を徹底的に追求することが必要だ。
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多くの経営学者の研究を踏まえた上で、戦略における論理のつながりに注目している。「戦略に法則はないが、論理はある」として、その論理のダイナミックなつながりであるストーリーを通して良い戦略とは何か、を探っていく。
本書は「戦略の本質はシンセシス(統合)にありアナリシス(分析)とは相容れない」という視点に立つ。聞こえのいい法則に対し懐疑的な姿勢をとり、シンセシスの抜け落ちた戦略が展開されることが多い現状に対し「ストーリー」という視点を提供することで論理のつながりの重要性を強調する。
伊丹敬之氏の『経営戦略の論理』などの“論理”からの視角に、三品和広氏『経営戦略を問いなおす』の“戦略の本質はシンセシス”という視角を合わせ、”論理をつなげ、合わせたもの"、すなわちストーリーから戦略を見る、と位置づけるとよいだろうか。
事例からの読み取りはけっこう突っ込みどころが多い。願望の見え隠れした論理になってしまっている。論理的だが、納得感はない。
戦略がコンテクストに依存するのを踏まえた上て、良い戦略は自らコンテクストをつくる、そのため戦略はバクチではなく事前に成功の論理はできている(先見の明ではない)と主張するが、安直で、現場から離れた戦略観ではないか。実際本書の事例は先見の明でも説明できる。また、ミンツバーグが指摘しているが、戦略は全て意図したものから生まれるわけではない。
シンプルに説明できることについて、だらだらと切り口を変えて同じ話を繰り返す点は少々だるい。言葉遊びのよう。
代表的な戦略論の主張を整理・マッピングし、つなげた視点はいいと思う。わかりやすく親切でもある。
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スターバックスやデル、amazonなど既に色々な分析されている
成功企業の戦略にストーリーとしての関連や流れに特化している。
読んでみるとキラーパスとなる戦略は一見非合理的に感じるが
模倣する企業が本当にまねできない奥底に本当の強さが
隠されている事がわかる。
非常に分かりやすく、納得がいく。
ページ数は多いが、読みやすい。
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「優れた戦略とは、思わず人に話したくなるような面白いストーリーがある」という視点から戦略論を展開する一冊。非常に骨太な本であるため、読みかけて何度かほったらかしにしていたのだが、再読。
自分は本を読む時に、”本の主張を、その本自体が具現化しているか”に着目しながら読むことが多いのだが、数多ある戦略本の中でも、その視点の独自性は異彩を放っており、実に戦略的だ。また、日本の身近な企業の事例で紹介してくれるため、読みやすく、膝を打つような話が多い。
◆印象に残った著者の主張
・戦略は静止画ではなく動画である
戦略とは、アクションリストではない。個々の要素のつながりや、時間軸による流れを加味したものである。
・賢者の盲点を衝く、一見して非合理なキラーパスが含まれている
良い戦略とは、一見して非合理なものを含むが、部分の非合理を、全体の合理性に転化している。
・戦略ストーリーにとって一番大切なのは、根底に抜き差しならない切実なものがあるということ
面白いだけでは長続きはしない。切実さが転じて「世のため、人のため」になっていればなお素晴らしい。
◆本書を読んで感じた、戦略にストーリーが必要な理由
戦略がストーリーになっていることの一番の効用は、あいまいさの排除ということにあると思う。戦略が、暗黙知や共通認識というコンテキストのうえに成り立つのではなく、コンテンツになっているということは、各人が明確な全体像の中で動けるので、モチベーションの向上に寄与すると思う。また、面白いストーリーは概して総花的ではなく、何かを切り捨てたうえに成り立っていることが多い。そのためプライオリティがはっきりしており、合理的でもある。
なお、少しだけ不満だったのが、本書にしおりがついていないこと、本のカバーに上質な紙を使用しているため、何日かカバンに入れておくと破れてしまうことだ。これを、著者の「一気に読ませる」ための戦略と思うのは、いささか深読みのしすぎだろうか。
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けっこうまとも。フレームワーク、ベストプラクティス等への突っ込みは賛同する。ただし、シミュレーションへの突っ込みは・・・。
「発想する会社」にストーリーテラーが必要だとか何とか書いてあったような。
その役割を前面に押し出したような本。
松岡正剛の物語編集力参照。キュレーションってのはバズワードですかいな?
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学者の書いた本はどこか上から目線?な感じがすることがあって
だったら実際に自分で新産業興してみたら?みたいなときがあるんだけど、
この本はそういうところがない。
謙虚で誠実で意欲的。
素敵な先生なんだろうなぁ~、授業受けてみたい☆
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優れたリーダーは「ストーリー・テラー」だと思っていたが、それを戦略論から確信させてくれた。戦略は実行していくらのもの。実行するためには、社員に戦略を体感してもらう必要がある。社員に戦略を伝えるためには、戦略がストーリーとして語られるのが一番。決して奇をてらった本ではなく、伝統的な競争戦略論を踏まえながら、ストーリーという新しい要素を加味しているため、頭の中がすっきりする。久々の良書。