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6作品の中で いちばん 記憶に残ったのは
『場 所』 というタイトルの話だった
既婚者の早希子が恋をして 別れて 3年・・・
別れた彼の事で 思いがけない知らせを受けて
動揺する 早希子の行動が 切なかった
自分は何が欲しかったんだろう・・・何を求めていたんだろう・・・っと
【愛?恋愛感情?友情?それともただ単に日常から逃れること?】
全てが当たりで 同時に全てが違うような気がする・・・
そう考える 早希子の気持ち 何となく わかる気がした
この小説の作者 小池真理子さんが あとがきから・・・
『意識して不倫を書いているわけではない。-中略-
気が付けば、男と女の叶わぬ夢を書いているにすぎないのだが
きっと私は、男女のそうしたかかわりを描くことによって、人生の不条理
わからない部分をこそなんとかして表現したいと試みているのだろう。』
これを読んで なるほど・・・わからないから 私も読んでるんだと納得できた
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小池真理子の本を読むのはこれが初めて。
じとーっとしてる。派手な事は何もない。
ただそれが本物だとも思う。
それが本当の男と女の終わり方であり始まり方のような気がする。
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「仄暗い部屋」と「雪ひらく」が好き。
“終わることがわかっている、どうしようもない切なさが、好きで好きでたまらない”なんかいい。
色恋がなくなってもずっと一緒にいたいと思うことも、一生側に居たいなんて思わないけどドキドキする瞬間を過ごす相手が欲しくなるのも、どっちも“好き”ってことじゃないかなーと。だとしたらそのどちらの感情もが同時期に湧いたとしても駄目ではないと思う。
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「おき火」「最後の男」「雪ひらく」がすきですね。ただ、年齢がすべて私と20歳くらい上の女性が設定なので、少し納得できない部分も多い。この人が書く不倫ものって、美化されているわけではないんだけど、どろどろしていない。まあこの人の本全部よんだわけじゃないからわからんが。
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なんかすごく今の気持ちにあった本だったんだと思う。
まぁ、主人公はみんな中年(というのだろうか)だけれど。
買ったのは少し前で、読んだのが今というのは
やっぱり今の気持ちにあってるから、今手に取ったよな気がする。
(08/05/05)
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女たちの愛と哀しみと、刹那の喜びを描いた短編集。
官能と共に語られる女の真実の姿。
個人的・好きな本ランキング第1位の神作品。
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11月28日読了。小池真理子女史が得意とする(らしい)、中年女性の狂おしいような恋愛の短編小説集。両親のトラウマでも友人・姉妹への嫉妬でもなく、彼女たちが恋愛や性欲に溺れる理由は結局何なのだろう・・・?男には理解できない世界か?
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大人の女性の視点で書かれた作品。女は恋愛が始まるときに、別れを思い描いていると。作者の世代は70年安保の渦中の世代。それも念頭に置くと、もう一皮むけた読み方が出来る。
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図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
恋に切実である故に、奔放すぎた姉の一生―。彼女を「美しく風変わりな淫売」とよんだ妹が、哀惜をこめて回顧する「最後の男」の他、女性の内奥に秘められた官能の炎を描き尽くした全六作。心の闇の彼女へと、妙に勇ましく気負ったように突き進んでゆく女たち。まさに絶品としか言いようのない現代女流文学の美しき結晶。
小池真理子の小説の中でのものの食べ方、酒の飲み方が好きなんだなぁと改めて思えた1冊。
長い描写はないけれど、人と人とのつながりを描くときのアイテムとして食べ物、お酒が絡んでくるのが好き。
必ずなにかしら食べ物が出てくるような気がします。
タイトルの雪ひらく、と場所がすきでした。
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短編集。
さすが、小池先生。しょっぱなからエロいエロい。電車で読むのもためらわれます。
実ることのない、あらふぉーの恋物語。
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不倫ネタばかりの短編集。表題作が一番良かった。一人でテレビを見てる大晦日の描写が秀逸。著者は短編作りと情景描写が本当に上手いと感じる一冊。
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短編6話。
おき火
最後の男
仄暗い部屋
雪ひらく
場所
パラサイト
文庫版あとがきにかえて
なんとなく,後ろ向きの言葉が多い。
生きていることが良いことだという確信は,誰でも持てるとは限らない。
著者が何が書きたいかが分からないまま読み進むのは辛いかも。いろいろな女性がいるということと,女性のありのままの姿を知るきっかけを掴むことができるかどうかが理解の鍵かもしれない。
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6編からなる短編集。各話の話の主人公は皆もう若さの盛りも過ぎ、老いること、身近にある死、それでも身体の裡にくすぶるかのような官能を感じられ、短いお話でしたが小池さんのエッセンスがぎゅっと凝縮されていて楽しめました。いつもながらの美しい描写に、匂い立つような官能の表現が素晴らしかった。