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日本人は東京裁判で犯罪意識を植え付けられ、今なおその呪から解放されていない。戦争の中で日本が行ってきた行為はすべて罪に問われるべきことなのか?そうではない真実をこの本は説いている。この本に書いてあることが100%正しいとは思いませんが、日本人として誇りを持てることができます。すべての日本人にこの本を読んでもらいたい。
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『国家の品格』も読んだが、非常に面白くわかりやすい。
数学者らしい理論的でわかりやく、且つ文才ある文章に惹かれる。
はじめに を読んだだけで、理知的でユーモアのある書き方の魅力がわかるだろう。
諸外国であれば、仏教派と神道派で宗教戦争が起こっていても可笑しくないのに
神仏習合という方向に動く日本の特性には、なるほどと思った。
なんでもかんでも真似する訳でなく、
日本人特有の美感に照らし合わせて
取捨選択、換骨奪胎を繰り返し独自のものとする。
”猿真似"とは違う日本国民の素晴らしい特性であると思う。
公=国家=軍国主義
と扱われがちな昨今、本当に息苦しい世の中だ。
自分の国を誇ることも、好きだと言うこともできないのは
やはり歴史認識の間違いまたは欠如が問題なのだろうと思う。
私自身は、日本が恥ずかしい国であるなどという認識はなかった。
しかし、世代により多少の差異はあれど、学校では洗脳教育
自虐史観ばかり学ばされているのは同じである。
自分の祖先に興味を抱き、歴史を遡り
自分で幕末辺りからの歴史を勉強していなければ
こういうタイトルの本を手に取ろうとすら思わなかったかもしれない。
しかし、少しでも歴史を学んでみれば
日本が如何に江戸時代頃まで素晴らしい国であったか
誇り高く素晴らしい民族で、どんなに気高い行動をとった人がいたことか
感動で涙と震えが抑えられなくるなるようなエピソードは
枚挙に暇が無い。
世界七大文明のひとつに数えられる。
この小さな島国が。
その、なんと素晴らしいことか。
一つずつ困難を消していくより、根本を見極めて
全体を改善すべきなのだが、今の政府にそれが出来るかと言えば
非常に望み薄である。
新渡戸稲造氏の言葉と同じで、同一の宗教が行き渡っているわけではないこの日本という国は
武士道と呼ばれるような独特の美意識を持って成り立ってきた。
それは、現代日本のように随分と破綻してきた現状においても
東日本大震災でも見られたように
混乱や略奪でなく助け合いや忍耐、公の為に個を犠牲にしても戦うという姿勢はまだ残っている。
正に、『日本人は、まだ日本人だった』のである。
戦時中ではない、平和とされるこの国で
年間3万から20万人の死者が出て
「この先どうなるのだろう」と互いに不安げに顔を見合わせるしかない
こんなことはまったくの異常事態である。
どうか国民がみな誇りや美感を思い出し、または学んで
取り戻し、この苦境を乗り切っていけるようにと
思わずにはいられない。
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日本人の誇りを具現化する危うい行程《赤松正雄の読書録ブログ》
日本は帝国主義、共産主義、そして新自由主義と、民族の特性にまったくなじまないイデオロギーに、明治の開国以来、翻弄され続けてきたと言えます―日本を取り戻すために何をするべきか。藤原正彦『日本人の誇り』は、『国家の品格』から6年経った今、改めて日本人の覚醒と奮起を促す。この種の主張をする論者は今では少なくなく、独自の論壇市場を形成しているものと思われる。しかし、現実は一向に変わらない。いや、ますます漂流が続く。読み終えて、さてどう動くかに思いをいたし、行く末を案じてしまう。
「公より個、徳より金、和より競争」と、日本人はなぜ今モラル崩壊とも言うべき厳しき事態に直面しているのか。かつての価値観が危機に瀕しているのは、日本文明の本来の姿を見失い、自信を失っているからだとの著者の見たてには首肯出来る面が多い。しかし、それを立て直すための方途の前途遼遠なることを思うにつけ、ため息がでてしまう。
著者は、日本人が誇りを取り戻すために以下三つの道筋を示す。第一歩は、戦勝国の復讐劇に過ぎない東京裁判の断固たる否定。第二歩は、新たな憲法の創出。第三に、自らの国を自らで守ることを決意して実行することだとする。この三つがなされて初めて「ペリー来航以来の百年戦争が真の終結を見る」のだ、と。
この結論部分に至って多くの読者は違和感を持つに違いない。それしかないのか、と。憲法を新たに作る道筋のとば口に立ちながら一向に前に進まないのは何故か。それは、基本にすえる思想が見えないからだろう。結局は、いつか来た道に舞い戻るのではないのか、と。つまり、明治維新から大戦敗北への道の背後にあったものも、戦後66年の経済至上主義の基盤を形成したものも、どちらも日本本来の思想、文明に依拠したものではないことに気づかねばならない。それを確立した上で、憲法改正に取り組まねば。藤原さんの道筋には多くの日本人が危うさを感じ、ただ躊躇するしかないのである。それを彼は理解しているのだろうか。
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数学者でエッセイ書きの藤原正彦先生の本。数学科時代に数学の研究•数学者についてのエッセイが流行っていたのでそちらは読んだことがありました。
こちらは主に第二次世界大戦と戦後についてのお話。
日本の主張、立場について肯定している。
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著者は日本の誇りを取り戻すための具体的な道筋について以下を述べる。
①「敗戦国」を引きずらない
②自主憲法を制定する
③自らの国を自らで守ることを決意して実行する
本書では、太平洋戦争の正当化、東京裁判の不正に多くの紙面を割いているが、そうではなく、日本の文明、文化の素晴らしさ、また、現在社会における日本のあり方、により紙面を割いて欲しかった。
3つの愛なしの人類愛は砂上の楼閣にすぎない。家族愛、郷土愛、祖国愛。
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複雑な想いの残る一冊だった。
確かに、本当のことを知らずに、戦争の加害者側としての日本という教育しか受けてこなかった。
事実は違うようである。(本当のことは本当にわからない。)
でも、よく考えてみると、このような本を手に取ったり、様々な人々の声に耳を傾けることで、子供の頃に受けた教育の内容が必ずしも正しいとは限らないこともあるのだということは、少しは分かっているつもりだし、日本人であることを卑下することもあるけども、そこまで悲観することもないんだという気持ちは常にあるし。
数学者としての筆者による、論理的な歴史の検証には、関心させられた。
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日本人なら読むべきだと思います。
少なくとも今までの歴史認識に疑問をもつきっかけになりました。
他の本も読んで勉強しなおします。
文章も読みやすかったです。
時々、挟んである著者のジョークにもクスっとなりました。
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本書を読み終えて、確かに現代日本と過去の日本の先人との
ものの考え方、日本人としての精神が代わったのだなぁ~と
思わされる。
当然、過去の歴史的事実、とりわけ本書で取り上げられている
大東亜戦争(本書の主旨から敢えて日ロ・日中・太平洋戦争とは書かない)を全く知らない私たち世代が、過去の史実(もちろん推定であろう)を考え、日本人の良き精神が失われてはいないか?
こんなことで、震災復興や経済の回復などできるのだろうか?
本書は、日本びいきばかりでもなかった。
往時の背景を批判もしている・・・
しかしながら、必要なのは失った日本人の誇りを戻そうではないか!!その意図は大切にしたいと共感した!
「欧米人が自由とか個人をもっとも大事なものと考えるのに対し、
日本人は優勢の頃から自由と秩序とか和の精神を上位におくこと
です。(P236)・・・中略・・・人々が徳を求めつつ穏やかな心で生きる平等な社会の方が美しいと考えてきました。(P237)」
欧米に押しつけられた「個人主義」に没頭し、「和」をなくした日本・・・
少子化やネットカフェ難民、無縁社会はその典型であろう・・・
本書でも これら問題解決には 子供手当の予算バラマキでは決して解決できないと評している!まさに そのとおりだろう!
「カネ」ではなく「心」の持ち方が今の日本には必要だ!
筆者は、いくら政権交代しようと総理が誰になろうと、根本的な解決には至らないと述べている!
考えさせられた1冊であった。
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この本を読んで、アメリカンドリームやアメリカンナイズという言葉に受けていた印象が 180°変わった。
震災や長期の不況で意気消沈しきった感がある日本。しかし、この本には今こそ日本人の誇りを取り戻すべきとのメッセージがある。
また、洗脳とは個人的に縁のない他人事と思い込んでいたが、この本で述べられている歴史認識を見ると、幼き頃から学んできた日本の史実は一体何であったのか?と考えさせられる。忘れることができない本になった。
NHKで「日本人はなぜ戦争に向かったのか」という特集があったが、こちらは、あまりに愚かな外交や帝国陸海軍がフォーカスされていた。この特集で学ぶ点はあったが元気にはなれなかった。「日本人の誇り」には元気になれる力がある。
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戦後処理の際、如何に日本が懼れられたか、何をされたかしっかり書いて下さってます。最近こういう本多くて嬉しいです。
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歴史の勉強を久々にした気分。
何が起きたかでなく、なぜ起きたかの背景を教えてくれた。学校では教えてくれない話ですね。
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「薮の中」を見るまでもなく、かくも歴史は難しい。何が事実で、何が真実か。そして、人気のあるこの本によって、昭和史へ興味を持つ人が現れるのはとてもいいことだと思う。
それはともかく、私は侵略であってもなかっても、他国へ軍隊が行き1人でも殺すということが、一人の人間として正しくなく、美しいことではないと思う。だから、藤原氏とは始めからの立ち位置が違うのだろう。誇りは大切だとは思うが、共感はできなかった。
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著者の言う「誇り」や大東亜戦争の歴史的な価値については納得できない人もいるだろう。しかし日本が戦争にのめり込んで行く過程が分かりやすく書いてある。そういう意味では左右問わず読む価値があるのでは。コミンテルンのスパイがアメリカ政府にかなり入り込んでたことなんかも書いてあって勉強になる。
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藤原正彦さんの本は、国家の品格に続いて2冊目です。とても心に響く本です。
いまの韓流や、アメリカのいいなりになっている状況が、わかる気がします。しかし、このままではいけない。昭和の戦争は、時代の背景からみると決して侵略ではなく、防衛であることが説明されている。むしろ帝国主義からの人種差別解放でもあることも。 ただアメリカの占領により、すべての罪は日本にありように操作され、かつ我々にその考えを植え付けたのです。原爆を落としたこと、戦争を仕向けたことなど一切悪くないと。
とても悔しいですね。
これをきっかけに正しい歴史観をもち、日本人らしく生きていきたい。
ただし、一言、すべてが鵜呑みにできない点もあり、情報の確認も必要かと思う。
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歴史は勝者によって作られるのならば悔しいけれど事実は闇に葬られた
歴史教科書のどこを探しても黒船から第2時世界大戦までの100年をひとくくりに説明してくれる親切なものはない
日本人のアイデンティティーを求めるには日本史の真実を堂々と語る必要がありそうですし間違っても外交に考慮する必要もない
第3章以降から著者の思い(恨みつらみ?)が長く続きます
ほとんどの人が知らないであろう埋もれた歴史の事実が書かれています
当時の歴史の証明としても永遠に価値のある内容なのではないでしょうか?
第8章から「日本をとり戻すため」全体のまとめに進みます
すべてはここを語るために7章までが存在しています
東京裁判以降、骨抜きにされた日本人の誇りを取り戻すことは現代社会で歪んだ資本主義の世界に一石を投じることも出来るでしょう?
「欧米人が自由とか個人をもっとも大事なものと考えるのに対し、日本人は秩序とか和の精神を上位におくことです。」 P.236
日本は世界と違うガラパゴスと揶揄することもありますが世界のスタンダードが必ずしも正しいとは限らないのは強欲が渦巻く最近の世界的な金融危機にも表れています