いかにもファミ通文庫らしい
2010/05/21 14:32
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
文研部に所属する、八重樫太一、永瀬伊織、稲葉姫子、桐山唯、青木義文の5人は、ある日突然、「ふうせんかずら」を名乗る正体不明の存在から、しばらくの間、アトランダムに人格入れ替わりが起きるという事実を告げられる。
目的は不明、入れ替わり終了条件も不明の中、当初は大混乱をしていた太一たちだが、徐々に落ち着いてきたかに見えたころ、本当の問題が明らかになり始める。
性別が入れ替わったことによる肉体的な側面から生じるトラブルよりも、その器に入っていた精神のあり方と入れ替わりにより生じる互いの心理の変化にスポットを当てているのは、いかにもファミ通文庫らしい。
基本は、八重樫太一が入れ替わり現象の(自覚のない)中心となって、女子メンバー一人ひとりの心の闇を明らかにしていく。
ベースとなるそれぞれの身体的特徴や性格が読み手に定着しないうちに入れ替わりが発生してしまうので、しばらくの間は誰が誰だっけ?という感じで、口絵と見比べながら読んでいた。
それぞれが抱く悩みはおそらく誰もが感じたことのあるような悩みだけれど、長じれば大概折り合いをつけて、いつの間にか気にならなくなっちゃう性質のものなんだと思う。あれ、何で悩んでいたんだっけ?という感じで。今回は、それがまだ気になるうちに、そこを利用して何者かが引き起こした事件なのだ。
複数のメディアで楽しめる。
2021/02/17 08:10
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投稿者:ルーク - この投稿者のレビュー一覧を見る
ココロコネクトは、このラノベ(小説)だけでなく、コミック(漫画)やアニメ(動画)もあります。
それぞれの感想は、次の通りです。
・ラノベ → 人物描写が、細かい点まで記述されている。
・コミック → 絵が綺麗。
・アニメ → ストーリー展開が、テンポよい。
このラノベ1巻は、コミックやアニメよりも、人物描写が詳しいので、コミックやアニメを見た人でも、また楽しめると思います。
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作者がやりたかったことがストレートに表現されててエモい。
他のことなんか贅肉なんだから別に描かなくて良いよと。なるほどなーと思った。
ライトノベルのターゲットが10代であるのならばこれはライトノベルとして余りに正しい。
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10/02/27 読了。
西澤保彦「人格転移の殺人」を微妙に思い返しながら読んでました。
文化研究部所属の高校生5人の間で、
ある日唐突に始まった「人格入れ替わり」現象。
入れ替わりのタイミング、場所、対象などは殆ど完全にランダム。
ついで言うと、何でこんなことが起こっているのかの原因も解決方法も不明。
いつ治るかという見込みすらないままで、
何とか周囲の目を誤魔化し続ける日々を送る彼らだが
いつしかこの現象は彼らの心の傷を炙り出していく……
話の展開はそこそこ楽しめましたが、
人格入れ替わり中の表記がいまいちわかりにくいこと、
犯人がこんな現象を彼らに起こした理由が不鮮明すぎることがやや不満。
どうやら「実験」だったみたいですけれど、
もうちょっとそこら辺に踏み込んでいてもいいのになーと。
あと、個人的にはいおりんよりも姫子ちゃんの方が可愛いと思うんだ。
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2010 3/3読了。有隣堂で購入。
前評判を見て気になっていて購入したが、なるほどこれは面白い!
展開が早かったり解決が急ぎ足に見えるところもあったけど、受賞作として考えるとむしろ密度が濃いのは当然なわけで、なるほどこれはこれでいいのだと思ったり。
投稿時から改題されているようだが、変更後のタイトルの方がいいと思ったのでそこは編集GJ。もちろんイラストレーターも!
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<男女五人がふるしゃっふる! 青春の五角形コメディ登場!とある部室棟の401号室。そこに集まるのは、ナンデモアリを掲げる弱小部、文化研究部の部員たち。プロレスオタ八重樫太一・天然美少女永瀬伊織・冷静沈着な稲葉姫子・お調子者の青木義文・ファンシー大好き桐山唯、彼等の騒がしくも穏な日々は、ある時をもって終わりを告げた……。知らぬ間に始まっていた部員間の人格入れ替わり――。【誰か】になって【自分】に戻って別の【誰か】と入れ替わる、五人の異常な日常が今始まる! 第11回えんため大賞特別賞受賞作、愛と青春の五角形コメディ!! >文章には新人らしいみるさがある気がするが、読みごたえのある良作。ところでこれ、ペンタゴンということでいいんですよね?
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正直に言うと最初は若干だらだらとしていて、大した展開のないまま話が進んでいきます。
しかし最終的には青年期の学生を入れ替わりという少し変わった目線から上手く描けた素晴らしい作品に仕上がっていました。
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これは、凄く良かったと思う
入れ替わる、っていう発想を発展発展して、最後は、おーみてぇな
凄く良かった
その人にしかわからないことも、あるんだよね
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青春モノかと思ってたけど、もう少し深いとこまで掘り下げてあった感があります。最初は「入れ替わり」に少し読みづらさを感じたけど読んでるうちに気にならなくなりました。最後は泣ける。
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おもしろかった。神のごとき存在が場を作ることで物語が始まるわけだが、その物語はSFなどではなくしっかり人間模様で丁寧にかかれてる。入れ替わりという定番ネタであっても、しっかりとしたオリジナルとして料理できる作者の今後の作品も期待できそう。
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人格がランダムに入れ替わってしまう5人の物語。
入れ替わってしまうことでその人の秘密なりを知ってしまう訳で、それぞのキャラがもつ悩みを助け合っていく話。
それぞれの心情やら丁寧に描かれてて、それぞれキャラ立ちはしているのだが、「入れ替わり」という設定のせいか、今しゃべってるのは誰?とちょっと混乱する部分があったり。
話としては面白かったので続きがあれば読んでみたい。
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文研部の5人の人格がランダムに入れ替わってしまうというお話
それぞのれキャラ立ちはしっかりしてて、
入れ替わるうちに5人の悩みがわかっちゃったりして…
また最後の展開もとってもよかった
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高望みしすぎて楽しめないかなーと思って読み始めたけど全然そんなことはなかった。話がベタベタのフラグ建築ものだけどどういうわけかぐいぐい引っ張られる。ところどころ表現がくどいところがあってそれが無ければ★5かな
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前から気になって気になって仕方なかった作品。
毎度これはスゴイって言ってる気がしないでもないが、さらにさらにそれを上回る衝撃だった。鈍器で殴られたかと。
キャラクターがしっかりしていて、心理描写も文句なし。読了感もよかったし、イラストも相まってこれほど引き付けられた作品はない。ラノベで一番安心して人に勧められる一作。
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気になっていた人気作、やっと読めました。
うん、期待以上だ!
説教臭のしない、しかも萌える「ジュブナイル」で
素晴らしかった!
体と心が入れ替わり、というベタなネタのいい意味の
「お約束」だけをなぞらえて、とても美味く料理されてます。
5人とも魅力的なのがいいなぁ。
欲を言えば途中メインヒロイン?の伊織ちゃんが
ほったらかされ感があったので、そこがもっと見たかったかな、
なんだけど、ある意味彼女がほったらかされてたので
クライマックスが美味しいとも思った。
理想主義者に惚れることの多い私には、理想主義じゃないんだけど
結果的にご奉仕ライフを満喫している(笑)?メインヒーロー?
太一は超ツボです。
ま、皆凄い魅力的で「こいついらねぇだろ」てキャラがいないですね。
某「ふうせんかづら」はムカっ腹度が凄いですが、こいつもただの嫌な奴で終わってないのもいい。
てか、ことコイツについては全然謎解けてないので続刊なんだよな。
大概このテの1巻で綺麗に一旦物語が終わってるものの続刊て
パワーダウンすることが多いですが、続刊の評判もいいので
続きも読みたいな。
おまけ
某けいおん!に絵が似てるて声もあるみたいですが、絵師の方は
けいおん!より前からこんな絵柄でした。
確かに若干絵柄が近くはなってるけど。
作者様のPNも、わかりやすい…(笑)。
プロレス好きでなくても解ったので、好きな方はすぐ
わかるんだろうなぁ。