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なんでこの本を読もうと思ったんだったかな……。
専門的な内容だが、分かりやすい言葉で書かれていて読みやすかった。
様々な“異常心理”について著名人、特に「表現する職業」だった人々を中心に、生い立ちなどを説明しながら解説。
表現芸術に身を置く人って、やっぱり“異常心理”を抱えていて、それを作品に昇華させてる人って多いんだろうな、という。
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やすみなので、
部屋に閉じこもりながら、読んでみました。
異常↔︎正常
過去の有名な方、ユングやフロイトもなんかいろいろ抱えていたと。
その根本は、欲だったり、環境に起因するものだったりと。
なんだろな、そうなるのは致し方ない感じ?
本人が悪いわけではなかったりとか、
まぁ、なんかそんな事を考えて読んでました。
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ときに誰の心にも認められる,完璧主義などの異常心理について,著名な人物のエピソードを引きながら,興味深い読み物として説明.「幸福な人生のために」と題した最後の節に,著者の含蓄あるメッセージが綴られている.
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例として挙げられている人々、三島由紀夫、夏目漱石、ガンジー、ドストエフスキー、ユング、ショーペンハウアー、オスカー・ワイルド、ニーチェ…世に出て、後世に残るクリエイティブな仕事を成し遂げた人たちでさえ、闇を抱えていたのですなぁ。異常心理があったからこそ、考察できたこともあるんでしょうけれども。
「いじめはクセになる」「快楽回路ができるとループし続ける」ほか、先週読んだ別の本「脳内麻薬/中野信子」ともリンクしていて興味深かった。
最後まで読んでみて、異常心理に向かう原因を「幼少の頃の親との関係(特に母親)」に重点を置きすぎのような気がした。これを言われたら、自分もそうだと思う人は多いんじゃないかしら。でも、「愛情不足で育ったからしょうがない」で終わらせては自分が損。いつからだって生き直せると思いたい。
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いつもの岡田氏のテーマ。過去の偉人を人格障害的な観点から振り返って分析するスタイルで相変わらずすごく面白くてスイスイ読める。ただ今までの本からのプラスアルファは特にないかな
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この著者の「愛着障害 こども時代を引きずる人々」などは非常に納得しながら読めたが、今回の内容には一部、症例をケースに無理にあてはめているような印象を受けた。また、異常心理の例を並べるだけで、だからどうなんだという部分が無い気がして、あまり読んで得られるものがなかった印象を受けた。ここから興味を持った場合、自分の他の本で説明しますよが含まれた内容だとは思えるが。
ただ、自己肯定感に溢れて安定した人格を育てるためには、失敗した時にそこから何を得られるか、失敗の中で良い点を探すことを教えることが大事だと。少女パレアナの良かった探しが、人生を楽しくするのだろう。
また、楽しい苛め、苛めは楽しいからやるのだとそこをストレートに言われたのには目から鱗であった。万引きのスリルも同様。
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幼少期の経験が、異常心理の源となる。自らを顧みれば、思い当たることがあるだろうか。
例えば、一時的なものだが、人の死を見てしまうようなインパクトの強い出来事。あるいは、持続性のある虐待や、親の教育方針、環境によるもの。これらが、影響するという。当然、その側面はあるだろうが、こじ付けは無いだろうか。遺伝性や、過去とは無関係な突発性で異常行動に走る事もあるだろう。何もかもが、因果関係にあると整理する事は難しいのではないだろうか。
著者は、著名人の例や、自らの相談事例などを当てはめながら、話を進める。理解はし易いが、果たしてそうか、という疑問を拭えず、そのフィルターがかかったまま読んだせいか、あまり頭に残らなかった。
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コンプレックスは、その人の意識的人格に統合しきれてい合い、感情に彩られた記憶の複合体で、その成立には強烈な過去の体験が関わっている。統合しきれていないのには、そうすることを困難にする理由があり、多くの場合には何らかの外傷体験が関わって居ると解するべきだろう。誰もが心の中にとらわれを持ち、知らず知らずにそれに操られている。厄介なのは、多くの場合、本人はそれを自覚しておらず、無意識的に行動を支配されているということである。
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P43 不潔恐怖は、不潔なことを恐れているというよりも、自分が異物によって侵されることを恐れているということなのである。
P102 他人の幸福をねたむような、ひがみ根性に陥ることもある。相手の他意のない行動も、自分を貶めるように思え、悪意と解釈してしまう。相手が自分をいじめるのなら、こっちもやり返してやろうとばかりに、非難したり邪魔をしたりする。
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天才といわれた人々を「異常心理」という観点で解説。
病跡学ほどマニアックでなく、とても文章がよみやすい。
と思ったら、作家さんでもあったのか。
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この著者の本はこれまでに『マインドコントロール』、『母という病』、『父という病』を読んだ。文体というか、展開がどれも似ている。「異常心理」という言葉を軸に、色んな事例を、自身の臨床経験や有名人の半生を交えて語っていく。
・この類の本を読んでよく思うことは、他者の例を知ることで自分を省みることができるということだ。自分の特徴や普段無意識に捉えている漠然としたものを言語化することができる。言語化しないと、考えることすらできない。自分のことを自分だけで気付くのは、とても難しい。
・前半は三島由紀夫、東電OL殺人事件、ガンジー、水木しげるといった人物・事件を交えて話が展開していく。この辺りは自分もどんな人なのかをある程度知っているので、理解しやすかった。
・後半になると有名な外国の思想家や哲学者が登場する。初めて聞く名前で、わからない。自分の勉強が足りないということか。ジョルジュ・バタイユの「悪の哲学」なんていうのが出てきたが、あまり理解できていない。
・完璧主義や潔癖という流れで三島由紀夫、東電OL殺人事件、ガンジーの例が出た。こういう風に、ある異常心理に対して実在の人物の例が出てくると、なるほどと腑に落ちる。そういうのが面白い。
・完璧主義な三島由紀夫の自決、極端に潔癖で禁欲的なガンジーがなぜそうなったのか?といった辺りは初めて知ったが、興味深かった。
・この本では、極端な例がいくつも示されている。しかし、案外それらは自分が日常で感じることの延長線上にあるものに思う。自分は完璧主義者とは思わないが、無意識に完璧なものに拘って足踏みしたり、見切りをつけられないことがある。社会的には望ましくないと知りつつも、頭の中に欲求が湧いてくることもある。
・『自己目的化した、閉じられた快楽の回路』という表現が気に入った。自己目的化という言葉も初めて知った。
・それにしても、新しい思想や概念を切り開いてきた昔の心理学者や精神科医は、みんなうつ状態だったんじゃないかと思う。
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著者は精神科医師ということで、いろいろな症例を元に述べられていますし、また今は亡くなっている有名作家などを例にあげたりで読みやすいと思います。
正常も異常も、養育環境の影響かわからないけど紙一重だな、と思ってしまう。
社会から逸脱しないから正常と言えるか?と問われれば、間違いなく誰の中にも異常心理のかけらはあるわけで。
異常性が行動・言動に出てしまうと社会生活が難しくなるだろうから、そこに至る前に手を打つことが大事なのかな。
完璧主義思考は危ういとか、ドキッとする箇所がありました。
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読みやすい
無理にあてはめてるのでは?と思う箇所もあったけど、ほほうと新しく知る事もあって面白かった
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どこかの偉人がおっしゃっていた言葉なのですが「変態的な要素の無い天才はいない」という意味合いの言葉を思い出しました。
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人間誰しもが何らかの形で抱えている異常心理(精神病ではない)について。多くは幼少期にその萌芽があるという。有名な人たちを実例として取り上げており面白い。
完璧主義者の三島由紀夫やガンジー、東電OL殺人事件、それとは反対に泥と垢にまみれても生きる強さを発揮した水木しげる。
いじめが持つ麻薬のようにクセになる快感。過食や万引きも幼い頃に刻まれた飢餓感を代償しようとする衝動に基づく。
ひがみが度が過ぎて異常になってしまうこと。人間の脳は仲間はずれに敏感に作られている。
精神的な逃げ場として現れる多人格。
曖昧なアイデンティティしか持たないドールハウスの住人。これに取り組んだのがショーペンハウアーの意志と表象としての世界。グレートマザーによる支配が狂わせたネロやニーチェ、ヘミングウェイ。そして親に対する罪悪感から幸せになることを恐れる心理。全か無かの二分法的思考に毒されないことの重要性。