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完璧主義、依存、頑固、強いコンプレックス。社会規範やモラルとの葛藤。自己嫌悪や自己否定、歪んだ自己愛。決して他人に見せられないような悍ましい感情。誰もが抱える心の闇。それらを自分で制御できなくなったとき、人は異常心理に陥り、時には自己破滅へと追い込まれる。
何が怖いって正常と異常の差は紙一重でしかないという事実。決して他人事なわけではなく、自分にも思い当たるふしがあって、自分の弱さと向き合う機会にもなる。すべてがすべて幼少期の対人関係のせいなのかはわからないけど、でもどれだけまっすぐ愛情を受けて育ってきたかって人格形成に多大な影響を及ぼすんだなと改めて思った。やっぱり教育カウンセラー興味あるなー。
第一章 本当は怖い完璧主義
第二章 あなたに潜む悪の快感
第三章 「敵」を作り出す心のメカニズム
第四章 正反対の気持ちがあなたを翻弄する
第五章 あなたの中のもう一人のあなた
第六章 人形しか愛せない
第七章 罪悪感と自己否定の奈落
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誰にでも異常心理の萌芽はあり、
どんなにメンタルが絡まっても、根本を辿れば解せるのだということが分かった。
過去の、苦しんだ&苦しませた人々に思いを馳せると共に、
現代の人々が、苦しみから逃れる所に辿り着けるようにと、願ってやまない。
題名に惹かれて読み始めたのだが、あなたの=私達自身の事だと気づいた。
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世の中の異常心理で色々患った人やそれを治した人の話を解説紹介している本
残念ながら私には読んでいて「だからなんだよ」と言うコメントしか出なかった
異常心理とか所謂心理学的なモノに自分は興味が本当にないんだなと痛感した一冊
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明るくて、前向きで、ポジティブで、心地良くて、優しくて…、というメッセージが世の中に溢れている。でも、人間の心ってそれだけじゃないでしょ?と手に取った本。感じたのは、異常の反対は"正常"ではなくて、"許容内"という事。周囲の人が受け止められる範囲の言動は問題にならないだけであって、そこを超えたとしても本人の心は"異常性"を感じない。"異常か否か"は周囲が決める、というシンプルな真理にハッとした。自分の言動はどうだろうか…。
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異常心理というと、特別おかしな人が持つものだと思うかもしれない。しかし、本書では、異常心理は普通の人にもあり、それは特段おかしなことではないことを教えてくれる。
筆者によれば、異常心理は精神障害の上に成り立っているのではない。正常と異常の境目は程度や頻度の差でしかないという。むしろ正常と異常は連続しており、異常心理を知ることで正常に生きるヒントとすることが本書の目的である。
では、異常心理とはなんだろうか?本書では、多彩な例を使ってそれを解説している。完璧主義、快感、敵を作り出すメカニズム、人間の二面性、罪悪感、自己否定、異常心理はいろんなところに顔を出す。ここまで述べたものは自分の中に無いと思ったあなた。そんなことはありません。自分が気づかないところで、上記のような異常心理に陥っているのです。
最近は、メディアでも取り上げられることも多いですが、小さい頃の体験が、後日大人になってからの性癖や行動に影響するといわれています。本書でも、そのことがいくつかの実例を元に紹介されています。親だけに限らず、大人が子供に与える影響は、恐ろしいほど大きいのです。そうしたことを意識して、私達大人は子供に接しなければいけません。
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自己否定ばかりして自己肯定はなかなかできないというのが悩みで、なぜそう思ってしまうのか?という問いに答えが欲しくて手に取りました。愛情不足や複雑な環境の影響から凄惨な事件や行為を行ってしまった事例がたくさんありましたが、それはある特定の人に現れるものではなく、誰にでも起こりうる事象だということがわかり、自分が幼いころに抱えていたコンプレックスに対してある種安堵感のようなものを感じました。。そもそも完璧な人間などはいないし、完璧=安定ではない。不安定という安定を実感できるよう前向きな気持ちになろうと思わせてくれる本でした。
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先人たちの異常心理や異常行動のエピソードが多数紹介されている。
これらのエピソードは、嫌悪感を覚え、軽蔑してしまうことばかりである。
だけど、なぜだろうか。
この人たちに、親近感を覚えてしまうのは。
これは、著者もあとがきで書いているとおり、人間に「通底する本質」、「生きるための基本的な欲求」が鮮烈にでているからではないだろうか。
非常に印象の強い本でした。
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正常心理と異常心理の境目はどのようなものなのか、どのような状況になると「異常」とみなされるのかについて、さまざまな具体例(文学作品や実在の人物など)をだしながら述べている。
具体例があるので、わりとイメージしやすいかも。
・完璧主義とは、予定されていたものと同一の状況を再現しようとする強迫的なものだとみなすことができる。同一性の再現こそが根本にある衝動。
よって、ひとつ間違うと強迫行為、自傷行為、依存などに移行しやすい。
・悪の快感の根源にあるのは、子どものころに十分愛されなかったという思い。そのため、自己目的化した快感の円環に飢餓感を閉じ込めることとなってしまい、スパイラルから抜け出せない。
・人の幸せは、どれだけよいことが多く起こるかということではなく、悪いことの中にもどれだけいい面を見いだせるかということ。
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古今東西の有名人の異常心理について記されているのが興味深かった。ニーチェ、ヘミングウェイ、ガンジー等々。
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変なことを想像できるほうが、異常ではないんだとさ。その境目がないのが異常なんだろう。
すごく面白く読めた。ガンジーさん特に。偏屈さもかわいらしい。
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ストレス社会をうまく乗り切るにはどうしたらいいのか?必読書
と書いてあったけど、
うーん。結果は、、、、。
色々な異常心理のことを書いてあったけど、ちょっとどうだったかなあという内容。
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自分のことをより知りたくて借りました。心のことは自分でもよく分からなかったりするので、こういう原因でこうなるのかと教えてもらったら直接的には解決に繋がらなくっても楽になりますね。
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精神障害には異常心理がみられるが、異常心理がみられるからといって精神障害だと言うわけではない、という前置きがすごく印象的。
さすが小説家という感じで、この手の本にしてはすごく分かりやすく、すごく読みやすかった。
なんだか読みやすくて、さらっと読み終えてしまった。そして、さらっと前置きしか覚えていない。
具体例がたくさんある異常心理の紹介本なのかな。もっと詳しく知りたい人はそれぞれ専門の文献を読んでねって感じなんだと思う。
そしてまんまと著者の別の本買いました。
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特別なものではなくだれにでもありえるものだということ。帯にある「異常心理の危険度チェック」4つも当てはまるし(´;ω;`)実際、あれ?この人あたしみたいっていう人が登場してきて、またびっくり。文章も読みやすく興味のある方にはかなり面白い。
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非常にわかりやすい異常心理の本。正常と異常の境目ってわかりづらい。ちょっとしたことから異常性は生まれてくるし、親の愛情って重要なんだと思った。