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投稿者:けのび - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝起きたら、自分の体が人間以外のものへと変身してしまうというのが物語の冒頭にあるが、ザムザの周囲の人間の変化に注目してみると面白いかもしれない。
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投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
ただ読むだけでも十分に楽しめますが、グレゴールの変身に一体どのような意味が込められているのかを考えながら読むと、さらに物語の世界を楽しむことが出来る作品でした。
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?『海辺のカフカ』の影響で久々に読み返した。朝起きたらなぜかばかでかい毒虫に変身していたサラリーマンのグレゴール・ザムザ。それなのに虫になったことをこれっぽっちも気に留めずに「仕事に行かなきゃ!」と焦りまくっているのだからとても不思議。ザムザはこれまで家族を養うために必死で仕事を頑張ってきたのに、それが報われないどころかひどい扱いを受ける過程が痛々しい。それにしても「ばかでかい毒虫」って一体、どのくらいの大きさなんだろう?実写で観てみたい!/?人気が地に落ちても断食を続ける断食芸人。孤独、切ないラストという意味では『変身』のザムザとよく似ている。
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ある日、目覚めたら虫になっていた長男のグレゴリー。
つつましく生活していた一家の日常は、3人と1匹という奇妙な生活を余儀なくされる。
変身したのはグレゴリーではなく-鮮やかに成長して見せた妹、グレーテではないかと思う。
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本当の孤独ですね・・・o救われたりしないところが、この小説のいいところなんじゃないでしょーヵo(?)ぅーんoちょっと寂しくなります(笑
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虫・断食芸人。どちらとも移ろいやすい周囲の人々の中での深い孤独を描いている。終末までの焦燥で翳るような描写と主人公死後の底抜けの爽やかさが残酷。06/8/25あたり
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俯瞰図の描写を徹底的に排除したカフカの作品における視覚イメージは、常に主人公の視点から描写することにより読者に余計な先入観を与えることのない自由に想像する楽しみがある。中でもこの[変身]での、ひたすらに悲惨な状況に追い込まれていく主人公グレゴール・ザムザの視点の中でグレゴールに依存することによって生きながらえていた家族たちに自立心が芽生える様は、反吐が出そうな程醜悪な反面、ある種の爽快感すらある。でもちょっと悲しすぎ!
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噂通り怪奇小説。僕が読んだ世界の名作のなかで初めてブックログに本の写真が載ったなあ、それだけ読まれてるんだろうけど、結構主人公のザムザ=グレゴールが悲しい。認知症患者への家族への対応などにもこの「変身」の話はあてはまると思う
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ある朝目ざめると青年ザムザは自分が1匹のばかでかい毒虫に変っていることに気づいた。以下、虫けらに変身したザムザの生活過程がきわめて即物的に描かれる。カフカ(1883‐1924)は異様な設定をもつこの物語で、自己疎外に苦しむ現代の人間の孤独な姿を形象化したといえよう。20世紀の実存主義文学の先がけとなった作品である。
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同じ内容でも表現がもっとリアルだったら私は読めなかったと思う。のでよい。
でも虫になっちゃうって発想がすごいよ
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数年に一度、ふと手に取って読んでしまう本です。ある日人生において全く予想もしていなかった出来事が突然起こる。その日を境に、周囲の人々の思想や感情や環境や立場といったものも急激にもしくは徐々に変わっていく。「運命とは」を感じさせられる作品です。
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「変身」は事故か何かで脳に重い後遺症をおった青年とそれを介護する家族の話なんじゃないかと言ったら失笑された
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ザムザがなぜ毒虫に変身してしまったか理由が書かれていないのがいい。
それによって、誰もが毒虫になり得る可能性があることを強めている気がする。
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言わずと知れた人間の不条理を扱った名作。あくまで解釈の仕方は人それぞれかつ自由なので、個人個人によってこの物語に対する想いは、天と地ほども違うでしょうが…。
改めて読み返してみると、どちらかというと悲劇というよりも喜劇を見たような読後感でした。読み手のそのときの気持ち等も反映されるのでしょうねきっと。カフカの寂しげな報告調の文章表現、僕は好きです。
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2008年12月26日
「変身 transformation」という概念に興味があって、参考に読んでみた。二回目だったはずだが、今回の方が感情移入ができたように思う。
毒虫に変身した理由はあったのだろうか。それは何かの因果なのか、それとも理由を問う必要などそもそもないのだろうか。
三人の紳士たちをなぜ最後追い出したのだろうか。
『断食芸人』ははじめて読んだ。末尾の芸人と豹の対比が鮮やかであった。
カフカの生没年(1883−1924)はモディリアーニのそれ(1884−1920)とさほど変わらないんだ…