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『椎名の言うとおりだよ』河崎は、眩しさを感じるくらいの、満面の笑みを浮かべた。まるで、そのことを言い当ててほしいからこそ、わざと誤っていたかのようだった。『そうだ。本当は、これは鳥葬じゃない』
久しぶりに最近の本を読んだので。
伊坂幸太郎の小説は、必ず二度読み返してしまう。
彼のミステリーは、犯人が誰か? ではなく、
何が起こったか?にある。
そして、二回めは推理小説ではなく、ちょっとしんみりのドラマになる。というわけで二度美味しい。
これも「薮の中」スタイルで読ませる。
早くに浮上する動物虐待をはじめ、いくつかの社会問題が印象的に散りばめられている。難を言えば、少々盛り込み過ぎてピントが絞り込めない感もある。ただでさえカットバック形式なので、ちょっとせわしい。
でもまあ、教訓を得るために読むわけではない。軽妙な会話の流れるに任せて、楽しめばよし。
どうやら映画化されるらしいです。
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伊坂幸太郎第3弾。
伊坂作品を他2冊読みましたが、この話が一番好きです。文章構成がうまく先の展開と真相がとても気になる話です。
今年映画化されるみたいですね。
とある町で起こる動物の虐待事件をきっかけに、様々な人間関係が複雑に絡み合う少し悲しい物語。
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どの人物もすごく好きな作品。最後はこれでこの本が終わってしまうのかっていう寂しさでいっぱいでした。ブータンもすばらしい国なんだろうな♪ソウデスネ。
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冒頭、いきなり本屋襲ってます。笑。激しいはずの強盗シーンも、なぜだか伊坂さんの作品だとオサレなカフェに入っていくような爽やかさがある。そういうところ、すごく好き。二つの物語が交互に進む。訥々と進む。伏線と思われるようなセリフ等マークして、結末を想像する。いろいろ思っているあいだに、本が終わってしまった。しかも、自分が想像してたのとは全く違う結末で!!!あれよあれよという間に、読み終わった。よく言えば、してやられた!悪く言えば、えー、そんなオチかよ!笑。
でも、わかった事がある。伊坂さんの作品に共通してるのは、『大事なことは軽く伝える』・『深刻なことは陽気に伝える』ってことなんじゃないかと。
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「広辞苑を盗むために本屋を襲撃する。」隣人は有無を言わさず僕をその計画に加担させようとしている。僕の学生生活はどうなる?
交差する時間の中で進むストーリー。何気ない文章の中に、数々の真実が埋まっている。それが明らかになる度に、胸が切なくなる。
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陽気なギャングが地球を回す の伊坂幸太郎先生の本ですが、私はこの話が好きでした!!!
切ない・・・
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現在と2年前の物語を交互に描くことで読み手にさまざまな疑問を想起させつつ読み進ませるという手法を見事に成功させていると思います。
決してハッピーエンドとは言えない中にも、読後にある種の爽快感が残るのは、やはり伊坂さんの力なんでしょう。
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どうやって映画化されるんだろう…?
まず、最初に思いました。
意味の分からないタイトルですが、途中で、意味が分かると、もう、眠れなくなります。
交錯する過去と現在。
伊坂幸太郎らしく、とてもおもしろく描かれています。
「河崎」かっこいいです。
映画も見てみたいです。
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時系列の違う二つの物語。ちりばめられたキーワードが、徐々に全貌を紡ぎだしていく。この人の本はやっぱり面白い。
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アヒルと鴨のコインロッカー
いい意味で騙してくれるエンターテナーですな伊坂幸太郎は。そうくるか、とついつぶやいてしまう。ただ、ちょっと切なさが強く残った。それは僕的に伊坂幸太郎には求めていない部分な気がしているので、ちょっと残念。
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時間の違うストーリーで話が進んでいきます。
終わったあとに、へー と思う作品。
個人的にヒット小説。
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解説にも書いてあったけど、ふたつの時間系列をふたつの波紋のように響かせているところがすごい。しかし伊坂作品2冊目、まだ期待するようなヒットは現れず。
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帯にあった映画化、出演松田龍平の文字に惹かれて購入。かなりヒット。映像化の手法が気になるところ。ころころと入れ替わる時系列も気にならず引き込まれた。ブータンのこと、もっと知りたくなった。
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仙台を舞台にした物語。ミステリーとしてよくできている。どことなく村上春樹の影響を感じなくもないが・・読み終わったあとはなんか切ない。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。
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07/01/19
大学に通う為ひとり仙台に引っ越してきた椎名はその2日後、アパートで出会った男、河崎に誘われ本屋強盗を手伝う。それは、2年前の河崎を含む「三人の物語」に終止符を打つ為のものだった。吉川英治文学新人賞受賞作。
んーおもしろかったけど、好きではないかな。「ペット殺し」とか、読んでて辛かった。文章的にも「陽気なギャングが地球を回す」の小気味よさ、完成度の高さから比べるとちょっと劣るかも。椎名のおばさんの祥子さんとその旦那の響野!!これはあっちとこっちがつながるのか!?今後の作品に期待大です。