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過去と現在が交互に語られる物語。すべての辻褄が合い、ラストへの流れに切なく美しい余韻を感じました。……でも、個人的には『重力ピエロ』の方が好きです。
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二つの時間軸で描かれた物語が交差したところにこの小説の一番のクライマックスがある。出だしは辞書を盗むための本屋の襲撃なんてふざけたものだけど、根底には悲しい物語がある。
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さすが伊坂作品。ぎゃふんといっちゃいます。初期のころの作品だからか、ちょっとミステリーが強いというか、ちょっとグロイかんじのとこがちょこっとでてくるけれど、そんなのは全然きになりません。あたしは、主人公の椎名よりもドルジや河崎・琴美のほうがすきですね。ただ、もっとちょっと明るく終わってほしかったな。いや、別にいいんだけれども。
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初・伊坂幸太郎。
最近、色んなところで見かける作家さんなので手を出してみたのですが、私にはちょっとミステリー色が強すぎるようです。
そもそも、2年前の事件と現在を平行して走らせる手法がミステリー手法ですからね。最後にどうやって一点に収束させるのか、読みながらその事が気になって、色々推測してしまうのです。まあ、予想はほぼ当たりましたけど。
登場人物は面白いし、最後のシーンも良く出来ていると思うのですが、途中に集中できなかった分、損をした感じがします。私の我が儘なのですが。。
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初伊坂幸太郎。予想以上に面白かったです!二つの時間軸から描かれる視点、その中で一つずつ重なりあっていく言葉や事柄、二人の男が一人に重なり、それを繋ぐ一人の女性。その3人の物語に途中参加した"僕"と傍観者である"麗子さん"。最後は泣けます!
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過去と現在の2つの物語が途中で融合して、一つの結末が見えてくるという、一風変わった構成の作品でした。
内容的にはおもしろかったんですが、個人的には何となく軽い文体にちょっと違和感を感じました。
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ふたつのものが、クライマックスに向かって融合してゆく圧迫感。最高だ。村上春樹さまの海辺のカフカを連想させた。それぞれの章の最後の一文が、いい。教訓を学んだ、とか・・・・・この人の独特のシニカルな感じが私はとても素晴らしいと思う。私は、河崎が好き。死を選んだ、彼が。
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今、人気のある作家だそうなので、読んでみた。テンポよく読める。けっこうおもしろい。途中でなんとなく仕掛けには気づいたので、そんなに驚きはなかったけど。過去の物語と現在の物語が交互に語られており、ある章で現在が過去を追い抜く瞬間がある。このあたり、巧いなぁ…と思いました。タイトルはちょっと狙いすぎのような…。(2007Jan)
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伊坂幸太郎の本はやっぱり面白い。
特にこの本には完全に騙された。
読了後すぐに読み返したくなる本。
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素晴らしい。
久々に現代小説を読んだら、超ド級の作品に出会えた。
ディランの声が聴きたくなる。
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現代的な小説。とてもテンポよく読めました。
時間が交錯すしつつ進む展開も混乱なく読めたし、なにより登場人物が魅力的だった。そして最後の最後には完全に「騙されたっ!!」って感じでした。
ディランの曲に重要そうでなくて重要そうな意味があったこともすごくよかったと思う。
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予想外のどんでんがえし。
伊坂作品は評判が良いようなので、前々から手を出してみたいと思っていたところ文庫が出てたので(節約のため徹底した文庫派)。
なかなかの良作。現在と2年前の別人物の視点を交互にしながら話が進む。読んでいくとこの2つの視点の関連が見えてくるわけだが、グイグイ引き込まれた上に最後は「やられたっ!!」と思わせられた。伏線とかも上手いなぁ伊坂…。
最初はテンポよく話が進み、登場人物も面白い。けど最後は真相が分かるととても切ない。
ところで映画ではこれをどう映像化するつもり?亡国のイージスでも思ったけどこういう仕掛けの本は映像化したら面白み減になってしまうと思うんだが。
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広辞苑を盗むために本屋を襲う、そんな物語アリか?と思いつつ読み始めたが、・・・すごい。巧い。
2つの時間軸から物語が進んでいって、一見バラバラのような話が最後にちゃんと一つになる。途中から話は見えてきたが、それでも二年前と現在が繋がる度に「解けた!」と爽快感に包まれた。個人的には、琴美さんが好きです。切ないな〜。
第25回吉川英治文学新人賞受賞作。
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現在と2年前の出来事がくるくる交差して、
最後にはすっきり繋がっていく。
読み終わった後に題名をみると納得。
伊坂さんの書く登場人物の話し方が大好き。
今回は外国人留学生ドルジの話すカタコトの日本語が好き。
「ソウデスネ」
言葉ひとつひとつがとても素敵。
アヒルと鴨は似ているようで違うもの、か。
(2007.1.14読了)
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読んでいて思ったのは、拠り所の無い作品だなあということ。読み終えるまで、宙に浮いた気分でした。トリック自体は「この作品でこう来たのは意外」と思ったくらい。それより、読了後に暖かい気持ちになれたことの方に驚きました。小説とは筋ではなく書き方だと痛感。この作品映像化するらしいですが、大丈夫なんでしょうか。また、伊坂作品はこの後はこの路線で続くのかと思うと少し残念。初期作品の方が好みなので。あと本作では洒落た会話がいい加減うざったかったです。