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投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が責任編集長をしていた「わしズム」掲載(2006~2009年)のコラムを収録した本。漫画はなく、文章だけだ。漫画執筆などを通して世論の危うさに警鐘を鳴らしてきた著者。あくまで世論とは大衆「感情」であり、「感情的な世間の空気に過ぎぬ世論」だけに流されていくと、民主主義は「長期的な展望が閉じられた迷路にはまって、身動きがとれなくなることだろう」と懸念する。また、マスメディアが「輿論」を阻害し、人々を「世論」一辺倒に傾斜させていくのでは、とマスコミへの疑念を示している。無論、戦前・戦中のことが著者の頭にある。
本書で取り上げられている話題は、「ゴーマニズム宣言」シリーズなどでもテーマにされたものばかりだ。終戦直前の沖縄での集団自決や、アイヌ問題、東京裁判、天皇など。
日本は言論の自由が認められた国である。著者の主張に反発する者もいることだろう。本で何を書こうが、TVで何を言おうが勝手である。多様な意見があったほうがいい。しかし、自分の頭で考えずに、ただ世間に流されるだけの生き方をしていると、影響力のあるマスメディアによって、特定の方向に容易に誘導、扇動されてしまう。そういう人間ばかりの国にならぬよう、著者は喝を入れているのだ。
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8/3発売だったんですね・・・帯の「世論と輿論」につられて買ってしまいました。現在(特に不景気+選挙+国防に関する不安)でより一層議論の俎上に乗せられ始めたマスメディアの問題や国家・国民についてなど、過去の著作を使っている部分も多く、「こんな時期からこのような突っ込んだ話をしていたのか」と思い新鮮でした。ちなみに読んでいる数は比較的多いのだけど別に私、熱心な小林よしのりファンじゃないです。
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帯表
新聞・テレビの情報操作に踊らされるな
世論(=感情的な世間の空気)を排し
輿論(=責任ある公的意見)で戦え
活字版ゴーマニズム宣言初登場!
帯裏
マスコミ・知識人のデマといかに戦うか
マスメディアの論調を作る者が知識人であり、新聞記者であったり、ジャーナリストであったり、学者であったり、評論家であったり、司会者であったり、文化人であったり、タレントであったりするわけで、大衆は彼らの意見に左右されて世論が形成される。
わしの戦いは世論との戦いであり、知識人との戦いであると言っていい。
(「はじめに」より)
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タイトルに惹かれて買ったが内容にはあまり反映されてない。
世論というより左翼を批判している本。
正論だし面白いが、誹謗中傷に近い言葉も多く、読んでて不愉快になるかも。
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相変わらず過激なことを書かれていらっしゃいます。
(それでもかなりセーブされてるのでしょうが)
全て鵜呑みにするのは素直すぎとは感じつつ・・・
勉強不足で判断できません!
知的刺激を目一杯もらいました。
様々な事柄に関して、自分で考えて判断できるようにしなくては。
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私自身がもともともつ知識量が足りていないために、
消化不良になってしまいました。私の力不足。
丁寧に書かれていた天皇論を読んだあとなので、
天皇論の章は理解できましたが。。。
他の著書を読んだ上で改めてこちらを読み返したいと思います。
そうしたら改めてレビューします。
ですので★は参考程度ということで
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○9責任ある公的意見としての輿論と感情的な世間の空気に過ぎぬ世論を明確に区別しなければ、民主主義は短期的な感情にだけ流されて、長期的な展望が閉じられた迷路に嵌って、身動きとれなくなることだろう。
★世論しか知らなかった。今現在、輿論って存在するのか?これを発信すべき政治家が選挙優先で国家展望が疎かにされているからだろうか。
○25自然災害の被害者こそ国が補償してやるべきで、
★八方美人で結局手薄。
○80やがて強奪した領土で生まれ育つ住民も増えてくるわけで、奪った側の国の歴史となってしまう。時は確実に軍事占領した国に味方する。
★きれいごとは通用しない。
○198欧州型の保守主義は伝統を破壊する進歩しそう・革新思想に懐疑の目を向け、郷土や家族共同体を重視する。米国型の保守主義は、個人が絶えざる進歩と革新を信じて弱肉強食の市場競争に打ち勝っていく自由な社会を目指す。
★どちらが正解ではないんだろうな。2面性。いい所取りって都合がよすぎるか。。。
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図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
マスコミ・知識人の情報操作によって、「世論という悪夢」が生まれる。我々がそこから覚醒するために、必要な真の知性とは?新聞・テレビが垂れ流すデマ、アイヌ問題や沖縄集団自決をめぐるタブー、天皇や戦争に関する無知…閉ざされた言論状況を打破する活字版「ゴーマニズム宣言」ついに見参。
とても読みやすくわかりやすい文章なのに曲解されちゃうのねぇと妙な同情をおぼえてしまった。
政治家とか学者とか馬鹿?
論点のすり替えを平気で行われてしまうと議論が成立しなくなる。それすらわからない?ってかわかりたくないのでしょうか?
天皇論と一緒に読んだのですが、主義主張がぶれないのがいい。そう思います。
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おぼっちゃまくんの次に氏の書物に触れたのが、これだった。
今まで、ゴーマニズム宣言など、なんとなく、こっち方面の書物を綴っているのは知っていたが、今まで手に取る機会も無かった。
今回、はじめて手にした本書。正直、戦争・政治にうとい自分にとっては、難解な部分もあったが、総じて、刺激的だった。
なんとなく、三島由紀夫を思い出したのは、なぜだろう?
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内容はまあゴー宣の活字版なんだけど、「日本は金持ちの子の努力だけが過剰に報われる社会」「教育の本義は平凡への強制」っていうのはなかなかに納得。
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(推薦者コメント)
『ゴーマニズム宣言』活字版の試みである。マスコミの報道は、いつの時代も私たち国民を躍らせてきた。そんな中にあって、私たちは得た情報を一度「疑う」ことを見につけなければならないだろう。その考え方を見る。
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ブレずに議論をする事に好感がもてる。
ただ、書き方のせいか自らが絶対正義と言っているように聞こえてならない。多分、個人と国家は別なのだろうが、そう割り切れるのはどれだけいるのだろう。戦時中の時代ならいざ知らず、現代ではどこまで響くのだろうか。
軍隊は悪とは思わない、教育は先ず内容よりも組織の変化これは特に共感を持った。
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かなりタブーというか
結構個人批判が強いので
苦手な人は要注意なのではありますが
大嫌いな口だけ評論家の
いけ好かない人が槍玉に挙げられていたのは
まさにすっきりでした。
(生理的に受け付けない人種でしたがやっぱり…)
結局のところ、金のあるところには
何かと汚れが絡みます。
視聴率、売れるか、を気にする
マスコミではそれは顕著でしょう。
そして、新聞ですら、それが危ういこと…
結局のところ真実を知りたいのならば
自分の頭と行動を起こさねば
得ることはできないということでしょう。
いい意味でマスコミは
信用できないことを知ることができましたね。
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小林よしのりは文もちゃんと書けるんだから、もっと字の本も書いてほしい。もちろん漫画という表現方法がもっとも得意だからそうしているんだろうし、漫画じゃなきゃ読まない層にリーチするという意味もあるのはわかる。しかし、逆に漫画というだけでバカにして読まない人たちもいるのだ。そういう人たちにもガンガン読ませてやってほしい。