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シリーズが続いていたとは知らなかった!レベッカはどうしたんだろ。『よりによって』シガリロを吸っていた、なんていうのは、あんまりいい別れ方じゃなかったってことなのかな。ロンドンから離れてるし。うーん、三作目と四作目も是非訳してくれないかな。前作と訳者が変わったせいか、なんとなく雰囲気も変わったような。単にキャフェリーが円熟してってるってことなんですかね。
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イギリスのミステリー。シリーズの途中らしい。重大犯罪捜査隊の警部ジャック・キャフェリーが主人公。
カージャック事件が起こる。後部座席には少女が乗っていた。単純な事件のため、犯人はすぐに少女を解放すると思われたが、なかなか見つからない。
この小説で印象に残ったのは、水辺(と水の中)の場面。主要な登場人物のフリーという女性が、潜水捜索隊隊長の巡査長なのだ。水がある洞窟内での表現も細かい。肝心な場面が船とか坑内で、「日本語訳にしてもよくわからない」と思う所も海外ミステリーならでは。とびとびに日本で出版されているようなので、残りの作品も出て欲しい。
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連続する少女誘拐事件の犯人に翻弄される捜査員たち、彼らが抱える確執や裏に隠された背徳が効果的な陰影を投げかける。被害者家族や容疑者など事件に巻き込まれる人々の思惑が錯綜し、二転三転しながら疾走する物語が破綻なく展開する。
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キャフェリーを主人公としたシリーズの第五作目とのこと。
ロンドン警視庁にいた一作目と二作目も翻訳されているみたいやけど、その後三作目との四作目が翻訳されていないので、フリーの弟は?とか、もやもや。
ストーリーにハラハラしすぎて、途中から読むのが嫌になったりするぐらい、上手かった!結局犯人は何がしたかったのだろう…。
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『人形』を買ったらシリーズものだった……ということで、こちらも購入。
但し、本作もこのシリーズの1作目ではない。1、2作目の邦訳は角川春樹事務所から出ていたが、現在は品切れのようだ。シリーズものの邦訳が途切れてしまうのは、残念だがよくあることなので仕方がないのだが、本作は3、4作目を飛ばして5作目。本国で受賞したのが邦訳のきっかけのようだが、これが困った。本作では恐らく前作の事件の影響が色濃く残っているからだw オマケにこっちは1、2作目も読んでいないので、色々と手探り状態で読むことになってしまった……。
単体のサスペンス小説として見ると、スピード感にはやや欠けるものの、スリリングな展開は良かった。単純に思われた事件が徐々に姿を変えて行く様子も引き込まれる。犯人という点ではあからさまに怪しい人物がいるので、割と早い段階で予想はつくと思われる。
続編も出たのだから、1〜4作目も何とかハヤカワから……と思わなくもないのだが、本書で『前作の事件』は盛大にネタバレしているし、色々と難しいのだろうか。
筆力はある作家だと思うので、他の単発作品を読んでみたくもあるなぁ。
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低く垂れ込める灰色の空と降りしきる雨。光も届かぬ危険な地底と淀んだ運河。描かれる情景も人間関係もどこか北欧ミステリを彷彿とさせる。
犯行目的が上手い具合に隠され、二転三転する事態はミステリとしては巧妙なのだと思う。が、あまりにも進まない捜査状況が読んでいてもどかしく、犯人が利口というよりは警察が無能すぎるのではないかと思ってしまう。加えて、キャフェリーとフリーのあの隠蔽が悪い意味で気になって事件に集中できず、さらには二人に共感も魅力も感じられないとなれば、必然ページを捲る手が遅くなるというものだ。ただ、シリーズ途中作品のようなので、それゆえの共感欠如なのかもしれない。
犯人側の視点がなく、事件の詳細が誰からも語られない為、想像で補わないと事件の真相がどこか曖昧だ。終盤は時系列も混乱し、犯人はいつの間に最後の犯行へ?状態。あと見せ場と言えるトンネル内やバージ船の情景がイメージできず、全体的にちょっと置いてけぼり感が残ってしまった。
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久々に海外ものを読んだので、人の名前や回りくどい描写に少し疲れましたが、面白かった!ある人物に感じる違和感がじわじわ膨らんでいく過程では文字通り手に汗握りました。犯人が分かってからも結構長いけれど、それでも最後まで楽しめました。シリーズものだと知らなかったので、前作も読んでみます。
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悪くはないけど、犯人の心情、独白が無いのでもう一つ動機が薄いのが残念
コーリーが彼女にふられたと妻の前で泣く…マジか⁉ 妻ですよ妻! こいつの中では、妻が母親になってるんだろうな ヤレヤレ(´д`)
警部キャフェリーにもう一つ感情移入できなかったが、潜水捜索隊隊長フリーが女性から見てもかっこよすw
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シリーズ一作目『死を啼く鳥』てっきり読んだと思っていたら、
『死を哭く鳥』カミラ・レックバリだった。
読み飛ばしてもなんら問題ない部分がたくさんあるから、ストーリーだけ追った。
まぁまぁぼちぼち、悪くない、てかーんじ(えらそう?)。
わざわざ一作目、二作目に立ち戻ることはしないな。
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まあまあ良かったが、トンネル?竪穴?の描写がもう一つ分からん。そのせいでフリーのシーンがやたら長く感じた。
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イギリスの作家「モー・ヘイダー」の長篇ミステリ作品『喪失(原題:Gone)』を読みました。
ここのところ、イギリスの作家の作品が続いていますね。
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【アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀長篇賞受賞! 】
当初は単純な窃盗と思われたカージャック事件。
だが強奪された車の後部座席に乗っていたはずの少女はいっこうに発見されない。
捜査の指揮を執る「キャフェリー警部」の胸中に不安の雲が湧きだしたとき、今回とよく似た手口の事件が過去にも発生していたことが判明した。
犯人の狙いは車ではなく、少女だったのか!
事件の様相は一変し、捜査に総力が注がれる。
だが姿なき犯人は、焦燥にかられる警察に、そして被害者の家族に、次々と卑劣きわまる挑発を……屈指の実力派が、MWA賞最優秀長篇賞の栄誉を射止めた力作。
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2010年(平成22年)に発表された「ジャック・キャフェリー警部」シリーズの第5作… 「キャフェリー警部」は、シリーズ開始当初、ロンドン警視庁・圏内重要犯罪捜査隊に所属していましたが、シリーズは第2作で打ち切られ、数年の時を経て「ウォーキングマン」という脇役を伴い、ブリストル市のエイボン・アンド・サマセット警察・重大犯罪捜査隊に異動させて再開したシリーズです、、、
小口と天・地が黄色に染めてある、懐かしく、心ときめく装丁のハヤカワポケミス(ハヤカワ・ミステリ、HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOK)版で読みました。
11月の下旬のある日、スーパーマーケットの駐車場で、買い物を終えた女性「ローズ・ブラッドリー」がサンタクロースのゴムマスクをつけた男に車を奪われるという事件が発生した… 車に娘の「マーサ」が乗っていたとの連絡を受け、重大犯罪捜査隊が捜査に乗り出す、、、
その指揮を任された「ジャック・キャフェリー警部」は、当初、誘拐目的ではなく単なる車両窃盗事件だ、娘はすぐに返されるはずだ、と安易に考えていた… だが、以前、一緒に仕事をしたことのある潜水捜査隊の「フリー・マーリー巡査部長」からの指摘により、未遂に終わったものの過去に同様の事件が2件あったことを知る。
念のため2件の被害者たちに話を聞いた「キャフェリー警部」は、犯人の目的が車ではなく、社内の少女かもしれないと考えるようになる… やがて犯人から、それを裏付けるような内容の手紙が届く、、、
だが、懸命の捜査を進める「キャフェリー警部」をあざ笑うかのように、犯人は常に一歩先んじて警察の裏をかきつづけるのだ… やがて有力な容疑者が浮上するが……。
2012年(平成24年)のエドガー賞受賞作で、同じく候補だった「東野圭吾」の『容疑者Xの献身』よりも評価された作品だということで期待が大きかったのですが… 良くできたミステリだとは思いましたが、それほどかなぁ… というのが率直な印象、、、
とはいえ、序盤はやや冗長な印象があるものの、真相が徐々に明らかになっていく中盤以降は読者をグイグイと引っ張っていく展開で愉しめました。
気になったのは「フリー・マーリー巡査部長」に感情移入し難いと感じた部分かな… 前作までを読んでいると印象が違ったのかもしれませんけどね、、、
「プロディ」の言動は、序盤からちょっと怪しいと感じていましたけどね… 及第点の面白さでしたね。
以下、主な登場人物です。
「ジャック・キャフリー」
重大犯罪捜査隊の警部
「パルッツィ(ロラパルーザ)」
重大犯罪捜査隊の部長刑事
「ターナー」
重大犯罪捜査隊の部長刑事
「プロディ」
重大犯罪捜査隊の刑事
「フリー・マーリー」
潜水捜索隊隊長の巡査部長
「ウェラード」
潜水捜索隊隊長の副隊長
「トム」
フリーの弟
「ジョナサン・ブラッドリー」
教区牧師
「ローズ」
ジョナサンの妻
「フィリッパ」
ジョナサンの長女
「マーサ」
ジョナサンの次女
「ダミエン・グレアム」
セールスマン
「ローナ」
ダミエンの妻
「アリーシャ」
ダミエンの長女
「ニール・ブラント」
市民相談局員
「シモーン」
ニールの妻
「クレオ」
ニールの長女
「コーリー・コステロ」
マーケティング・コンサルタント
「ジャニス」
コーリーの妻
「エミリー」
コーリーの長女
「ニック・ホリス」
家族連絡担当官、刑事
「ミスティ・キットスン」
行方不明の女性
「ウォーキングマン」
ホームレス