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心を持たない連続殺人鬼=脳男とは、何者なのか!? ――連続爆弾事件の容疑者として逮捕された、謎の男・鈴木一郎(すずき・いちろう)。警視庁から、鈴木一郎の精神鑑定を依頼された精神科医・鷲谷真梨子(わしや・まりこ)は、彼こそが、心を持たない、脳だけの男、「脳男」であると知る。
そして、脳男が、凶悪犯罪者を次々と殺し続けていることも! 神か? 悪魔か? 裁きの時が、近づく!
江戸川乱歩賞受賞のサイコ・ミステリーの傑作を、鬼才・外薗昌也が描き下ろし漫画化!
ストーリー展開は、原作に忠実なので、映画版で二階堂ふみが演じる爆弾魔緑川のキャラクターが食い足りなかったり、鷲谷医師のキャラクターが陰影がないのが物足りなかったりしたが、茶谷警部が脳筋野郎じゃなかったり、クライマックスの脳男と緑川の対決の展開や鷲谷医師が脳男・鈴木一郎に感情が芽生え始めていることに気づいたくだりは、映画版で原作通りにして欲しかったくらい面白いので、原作の面白みをちゃんと漫画化しているコミカライズだった。