ご苦労様でした!
2013/10/26 12:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大室仙人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
よくやるな~写真がもっと見たかったです
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やはり高野さんの雰囲気に似ている。本の雑誌で評判を読まなかったら手にしてなかった。
読了
今まで知らなかったツアンポー峡谷探検の歴史紹介も読者に的確に通じ、過程にて命を落とした武井さんのエピソードも著者の探検、冒険に対しての立ち位置を明確にしていて熱い。
本書で人生が変わる読者もいるだろうなと思う。
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ツァンポ峡谷という秘境探検の歴史はよくわかり面白かったが、本人の探検についての部分が少なく物足りなかった。もっと実際に経験した人ならではの、空白エリアの踏破について知りたかったので、やや残念。
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ここに描かれるチベットの川と峡谷のことは初めて知った。
“空白の5マイル”、なるほど、冒険家にとってだけでなく、本の題名としてもなかなか魅惑的なフレーズですね。
前人未到の地に人類史上初めて踏み込む栄誉。それと背中合わせの死の深淵。
『死ぬような思いをしなかった冒険は面白くないし、死ぬかもしれないと思わない冒険に意味はない』と書く筆者が取り憑かれた秘境、チベット奥地のツアンポー川流域。
巻頭の地図と行きつ戻りつ、描かれている圧倒的な自然の情景を思い浮かべることが出来ずに、ネットで画像を探して貧弱な想像力を補い読み進めた次第。
先人たちのツアンポー探検の歴史と筆者本人の冒険譚が入れ替わりながら記される現地の風景には事実だけが持つ力強さに感じ入ったものの、どちらかと言えば面白かったのは、筆者がリスペクトを込めて描いた先人たちのパートのほう。
筆者自身の行動は何となく山場に欠け、最後の単独行が脱出行に終わってしまったのが、これもまた事実とは言え、お話としては画竜点睛を欠いた感じになったのは残念ね。
私、一番、心が動いたのは、奔流にカヌーで漕ぎ出し、結果、亡くなった武井氏とそのご家族のエピソードでした。
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山岳ドキュメンタリーに分類したけど、
山岳ではないな。
探検ドキュメンタリーです。
印象深いのはダニにやられて体中が爬虫類のウロコみたいに
ぼこぼこになったという部分。
恐ろしい。
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主題に入るまでのサブストーリーが長くてちょっともどかしい思いをします。ノンフィクションによくある登場人物像の掘り下げは、今回は必要なかったのではないかと。
もっと著者のツアンポー峡谷の旅路を感じたかったです。地図や写真がもっとあれば臨場感をもって工程を辿れたのにともどかしいです。
とはいえ、一人でザイルを繰り突き進んでいくその信念は素晴らしい。
どこかの本で見ましたが「その国を弱めるには若者に冒険をするな」と言えばいいとありましたが本当にそう思います。
読み終わってgoogleで峡谷を見ます。
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ここしばらく自分の頭の中にはずっとツアンポー峡谷の濁流があった気がします。
想像ですけど。
いやー、久々にノンフィクションに熱中したなあ。
世界最高峰の山(チョモランマ/エベレスト)も世界最大の渓谷(ツアンポー)も
チベットにある。なんなのチベットって。やべえぜ。
グランドキャニオンをも越えるというとんでもない規模のツアンポー渓谷は
そのあまりの深さ、険しさから地球上でも前人未到の最後のエリアとして
1世紀以上前から冒険家の心を引きつけていたそうで。
その中でもさらに最深部、誰も立ち入れなかった「空白の5マイル」に
たったひとりで挑む筆者の冒険の記録。
これがまあ、なんだろ、究極に美しい地獄というか。
自然がまったく人間に優しくない所で。
限りない苦痛を味わいながら、それでもそこには何かとっても大事な発見がある。
という。ロマンあふれる話。
筆者の体験談だけでなく、先人たちの伝説的な冒険についても
愛を持って書かれていて面白いです。
特にツアンポー探検の歴史上最初の人。キントゥプの話がいい。
最初にツアンポーの最深部に入った彼が残した
「巨大な滝がある」という言葉は、
ワンピースで言うところの「全てをそこに置いてきた!」のような力を持って、
それ以降100年以上にわたって数多の冒険者たちをツアンポーに向かわせたっていう。
文盲のキントゥプが口頭で伝えた情報は驚異的な精度で、
しかしどうしても滝が見つからない。
果たして本当に滝はあるのか!?
他にも、NHKの番組撮影中にツアンポー渓谷を
カヌーで下ることを試みて亡くなった武井さんの話とか、
チベット仏教や文化についても書かれていて興味深いです。
もちろん中国政府の統治問題も冒険潭に影を落とすことになりますが
それでも最後には、なにやら気持ちのいいものが残ります。
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開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞 W受賞作。チベットの秘境を単独行で踏査していく探検記。過去の探検家たちの歴史や実績を文献等から整理しながら著者自身の立ち位置を整理しているのでまとまりが良い。
ただ、冒険・探検家全体に言えるが、あくまで周囲、国、税金等に大きな負担を与えるリスクを無視した自己満エゴイストな面が我慢ならない。
命を危険にさらしながらの冒険・探検記が多くノンフィクション賞を受賞するという昨今にも疑問。
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十九世紀の英国人がやっていた、人跡未踏のジャングルをナタで切り開き、激流を渡り、険しい岩壁を乗り越えるといった、古典的な地理的探検の世界に憧れていた著者が、地図上に残された空白部を単独で探検する、野心に満ち溢れた冒険記。
ツァンポー峡谷の探検史を丹念に研究して、旅立って行った著者の行動に引き込まれてしまう、純粋過ぎる冒険に胸が熱くなった。
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チベットにある大河ツアンポー川の秘境探検記。
この小説を読むまでは、こんなに壮大な大河がアジアにあるなんて知りませでした。
チベット高原を西から東へ横断しヒマラヤ山脈からインドに向かって南下する全長2900キロの大河ですがその流域に100年以上前から探検家達が幾度も目指したツアンポー峡谷で前人未到の”空白の5マイル”といわれる秘境が存在するという。
この小説はその秘境を目指した元朝日新聞記者の単独探検記で、著者は2009年冬にこの秘境を再び目指す為に朝日新聞を退職してまで挑戦する熱い気持ちと行動力に魅せられます。
現代は手軽に誰でも世界中旅行が出来、ガイド本は溢れ、グーグルではNET上でどんな場所でも衛星画像が見れる時代に地図を頼りに自分の体力と感覚だけで探検を実行した著者に共感を覚えました。
物語の最後で胸に響いたシーンがあります。
それは未開放地域に無許可進入で公安に拘束された際の尋問で旅の目的の一つに理想郷”ベユル・ペマコ”を探したかったと話す著者に地元警察官は理想郷とは物質的に何かがある訳では無く本当の信仰心を持っていなければそこ行っても何も見えないのだと語った言葉に感動しました。
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20130102 冒険の本なのか。ノンフィクションという事では個人の記録。後半は読み物としても面白かった。
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チベットの奥地ツアンポー川峡谷には、21世紀になっても未踏査だった、最も険しい5マイルの区間があった。
ツアンポー峡谷の調査を巡る歴史的背景をオーバーラップさせながら、命の危険を顧みずに空白の5マイルを目指す著者の姿が強く胸に迫る。
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男の本能。それに素直に従う。同年代としてすごく理解できました。読んだあとに悔しいって思わなかったら、男じやないし、終ってる。震災以降、ほっこりした話ばかりがもてはやされてて、そんなんじゃ日本ほんとに滅びるよ。
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チベット高原からベンガル湾に流れるヤルツァンポ河が、ヒマラヤ山脈内で形成する大峡谷で、100年以上も前から探検隊の進入を拒む空白の5マイル。早大探検部に所属していた著者が、単独でこ空白の5マイルに挑んだドキュメンタリー。過去の探検隊の軌跡と、著者が湿気、やぶ、ダニ、食糧不足、凍傷と闘いながら踏破していく様が淡々と描かれています。文句なく面白いです。★★★★★
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ヤルツアンポー大屈曲部の探検記。探検記と一言ですますより、現代を如何に生きるかで苦闘した記録、として読んだ。知っている、登場人物、場所が登場し(ツアンポー渓谷には行ったことありませんが)、同世代の著者ということで個人的に感じただけかも知れませんが。