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古い雑居ビルを舞台に、各フロアに入っている店子たちの悲喜こもごもの日常を描く。
良いなぁ~、「ビルヂング」。
1Fのお店、チョーうける~!ギャハハ~!
と思ってたら・・・・・。
ここにも長い歴史と人生の物語があったのだな。
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最初は、正直つまらなかった。
内容がではない。
しかし、読み進めていくにつれて
それぞれの物語が関わりを持っていて
最後まで読み続けたくなった。
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6階建てのオンボロ雑居ビルに入居している店子達の日々の話。暖かい話もあるが考えさせられる話もある。現代版長家物語。
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本屋さんのPOPで「ビル版の阪急電車」と書かれてたので、有川さん好きな私としては読まないわけにはいくまいと思って購入。
結果・・・・。う~ん・・・・・。そのPOPが無ければもっと楽しめたかも・・・。良くも悪くも「普通」。雑居ビルを舞台にした連作短編なんだけど、予想の範疇を出なかった感じだなぁ・・・。
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路地裏に佇む古いビルを舞台にした連作短編集。
店子の従業員たちが抱えるそれぞれの事情が人情とユーモアを交えて描かれており、厳しさを笑い飛ばすセンスが絶妙です。
お馬鹿な若者たちが交わす会話のセンスも秀逸で、心から楽しんで読むことができました。
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築49年のオンボロ雑居ビルで働く人々の「決断の瞬間」を、ユーモラスに描いた連作短編集。
働くことの本質がここにある。印象的なのが、ブラック企業っぽい健康食品販売会社に就職した加藤くん。なんだかんだで勤め続け、舎弟も増えて、いっぱしの営業マンになった。言葉で説明出来ない「働くことの尊さ」が加藤くんの出世にある。
それにしても、著者の文春文庫作品はすべてクオリティが高いなあ。ハズレがない。
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時代から取り残された様な古い雑居ビル。
入居している店子も、少し外れた変わった会社。
働く人間も、どこか残念だったり、足掻いていたり、イライラしている面々。
でもね、誰も人生諦めてないし、出口を探してる。
すれ違う程度だったビルの住人。
彼等がふとしたキッカケで次第に繋がってくる。
三羽省吾の作品の共通点は出逢いと温もりだと思う。
投げてる人間なんていない。
絶望してる人間なんていない。
そんな人間を創りだしちゃいけない。
縁って大事。
もう少し、周りに気を配ると見えて来る事ってあると思う。
おせっかいでもいいじゃん。
厚かましいと思われる事もあるかもね。
でも、ふと寄り添うことで救われる人。
たった一言で、光射すこともあると思う。
自分の居場所はここではないかもしれない。
かといって、ここが居心地悪いわけではない。
ここの延長で、少し自分が変わってみよう。
そんな気持ちになっちゃう作品。
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【ゆるくてフツーで、笑ってしみじみ。】変な店子揃いの辻堂ビルヂングの人々に訪れる、ささやかで大切なひととき。仕事や人生に迷ったときに読みたい、ほんわかした短篇集。
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2015/2/15
連作短編。いちいちグッと来るとこがある。
そうそう、私も同じ。
サナギマンなんてクリティカルヒットだ。
ひとつの編を読み終わったら本を閉じてかみ締めた。
でもあくまで楽しく温かく描かれているから説教くさくもないし最後まで楽しく読んだ。
酒井君とか何してんのかな~?
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你明白了? 还是、不明白了? 辻的堂馆。1楼在饭馆、2楼在托儿所、3楼在学习塾、4楼在地产公司、5楼在健康食品、6楼在広告制作。有楼顶。
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都内の路地裏に建つ6階建て築50年のオンボロ雑居ビル。入っているのは不動産会社の左遷先の分室、怪しげな健康食品販売会社、小さなデザイン事務所と学習塾、無許可託児所、そして1階はしょっちゅう扱う品目は変わるのに従業員と料理の不味さは変わらぬ料理屋。
各フロアーの住人の一人を主人公に描いた6つの短編集です。
半年だけ働いて失業保険を得ようとするニート、同居しようと行ってくれる孝行息子の夫婦が居る60歳前の託児所のおばさん、司法書士を目指しながら塾教師のアルバイトから埋もれる30歳、無意味とも思える営業電話をかけ続けるOL、元高校球児のデザイン事務所の営業、一階の得体にしれぬ料理屋の老人。そして全編を通して現れるのは屋上の植物の世話をする長い髪の謎の美人。
どこかホンワカと暖かい連作短篇集でした。
しかし、三羽さんはどうも私の中で評価が定まらない作家さんです。
文庫はほとんど購入しているのですが、軽い作品だったり重めだったり作品の印象は違うのですが、いつも可も無く不可も無くといった感じで、でもどこか気になる作家さんなのです。
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どこにでもありそうな雑居ビルを舞台にした、どこにでもいそうな人たちのお話。
にわかにクロスオーバーしているところがあるのはこういうのが好きな人にはたまらんところかと思う。
解説にあったように1話目の主人公加藤の成長物語とも取れるが、1話とはなんかキャラクターが変わっていて不自然に感じた。
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雨で道がぬかるめば、人の行き来がままならず、立ち止まって譲り合わねばならぬほど狭い路地に建つ“辻堂ビルヂング”。ビルジングではなく、ビルヂングです。築半世紀は経っているであろう、6階建てのくせして隣りの5階建てより小さい雑居ビル。そんなおんぼろ辻堂ビルヂングのフロア毎に1章ずつ、6章から成る連作小説。
1階から6階という順番の章仕立てではありません。
5階、健康食品販売会社、主人公は元フリーター・加藤。
2階、無認可保育園、主人公は五十路の保母・種田。
3階、学習塾、主人公は司法書士を目指す講師・大貫。
4階、不動産屋、主人公は共働きで子どものいないOL・桜井。
6階、広告制作プロダクション、主人公は元野球部員・江草。
そして1階は章が進むたびに売るものが変わる料理屋です。1章から順にその遍歴を追うと、おでん屋→カレー屋→お好み焼き屋→ホルモン焼き屋となり、5章ではおでんもカレーもお好み焼きもホルモン焼きも出すというコンプリート店。ただしそのどれもが超絶まずく、まずさの確認にリピート客が出るほど。店員はずっと同じ、国籍不明の外国人。いつまで経っても日本語が上手くならず、「オマエラ、ナニ召シ上ガリマスカ」。
主人公に限らず、登場人物の誰もが魅力的です。おとなは何のために働いているんだろうと思い、こどもはどうして勉強しているんだろうと思う。誰も見てくれてやしないと思っていても、こうして見てくれている人だっているんだよ。そんなふうに思えます。6階の章では思わずウルッと来ました。
私はやっぱりこの作家が大好きです。
「クララが立ったくらいの朗報だったということだ」という言い回しにふきだし、「つまり、私の生活に足りないのはドラマチックな出来事ではなくて、それを感じ取る感性なのだと思う」という一文にうなずき。
1階の主人公が誰なのかは読んでからのお楽しみということで。あったかいです。
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健康食品会社や不動産屋、保育所に塾、飲食店などが無秩序に入る古い雑居ビルでのお話。あんまり好みではなかった。
2017/8/17
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初読みの作家さん。いわゆる雑居ビルに入っているテナント会社のそれぞれの従業員の短編集。
いづれの人達もモヤモヤしながら働いていて、最後はちょっとだけ前向きになる☆嫌いじゃない☆
ドラマ化したら…
道祖神の加藤は柄本時生さん、
紙飛行機の種田先生は草刈民代さん、
サナギマンの大貫さんは坂口健太郎さん、
空回りの桜井さんは小池栄子さん、
風穴の江草さんは小林直己さん、
居残りコースケさんのコースケさんは池乃めだかさん、最後にオーナーは長澤まさみさん、ガンジャは名倉潤さんで脳内再生されました!
最後に出てきた沼田ってだれ⁈と思ってたら加藤の元同僚!忘れてました。
なんだかんだとカップルが出来ていくのかな、そしていつかまたみんなで集まる日がくるのかなと想像しながら。
読後感とても良い本でした☆