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WTOに関わる基礎知識が、新書サイズでコンパクトにまとまっています。また、各ラウンド交渉における論点も整理されており経緯の復習にも使えます。
また本書の特徴的は、制度や交渉の経緯に加え、WTOに対し否定的な意見もある中、事務局がどのような努力を払っているかも解説されていることです。
実務的な観点からも基礎知識を得られるという意味でお勧めです。
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WTOについてまとめられた本。
飽くまでもWTOの経緯や制度、機構についてまとめられているだけでおり、自由貿易体制について何かテーゼを定めて書かれているわけではない。
WTOについて、詳しく知りたい人にとってはいい本だと思うけど、先に述べたように自由貿易体制についてという大きいテーマで書かれてはないので、面白いとは思わなかった。
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WTOについて書かれている。
・・・・というだけに尽きるかなぁ。
知識が得られるというだけでは、教科書と同じ。
岩波新書とするだけのものだろうか。
TPPに便乗して・・・・の感がある。
おもしろくない本。
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WTOの任務は貿易自由化の推進、紛争解決、加盟国の貿易政策の検討。
TPPは産品とサービスの貿易の自由化について締約国の間でWTOの最恵国待遇を上回る自由化を達成することを目指している。TPPはルールに関してもWTOがカバーしていない広範囲の領域で貿易や投資の自由化と円滑化につながる新たな規律を盛り込むことを目指している。
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本書全体の特徴としてとにかくWTOについてぎっしりと書かれている。前半ではWTOの歴史や役割などについて、後半ではWTOと市民社会、途上国とのかかわり、及びFTAとの違いについて述べられている。
この本を読んで思ったことはWTOはFTAより途上国に対してきちんと配慮しているということである。現在でもドーハラウンドは行き詰っている点が多く、代わりにFTAの締結が進んでいるが、やはり途上国を含めた世界全体としてのルール作りを進めていくことが必要ではないかと感じた。
内容については自分自身国際貿易について明るいわけでもないし著者の意見もあまりないため反論するところは特にないが、全体的に文章がかたく、また専門用語や条約が多く出てくるわりに索引がないために読みものとしてもおもしろくなく、調べものとしても使いづらい。中身は決して悪いものではないだけにもったいにない本だと思った。