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09/11/17
説教くさい台詞多すぎ。物語の展開で言いたいことを
盛り込む伊坂幸太郎を少しでも見習ってほしい。
運命への考察は理解できるところもあるが、
いかんせん話の筋が悲劇に偏りすぎるし、
主人公の考え方がどうにも感情移入できない。
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2009年11月15日読了
1965年頃生まれの女性の主人公の30から40までの仕事、恋愛、結婚をめぐる物語。主人公は、30の時にプロポーズを受けるが、まだ結婚をするほどの決心ができず、そのプロポーズを断ってしまう。その後、33歳の時に結婚をしたいという相手と巡り合うが、その男性が起こした事故の際の様子を見て幻滅してしまい、その男性とは別れてしまう。その後、結婚とは縁のない生活をしていたが、昔の男性がガンにかかって、離婚したことを知り、再開を機にその男性と結婚をする。夫のガンの再発も防ぐことができ、子供もうまれて幸せな生活を送れるはずが、その男性が事故で亡くなってしまう。
女性の一生を追っていくというドラマ風のストーリーの割に、社会描写が詳しかったり、妙に説教くさく、理屈じみた文章が多くてその点はいまいちであった。もっとも、この小説の主題は、人の運命とは何か。人生は決断をして生きていくべきなのか、運命を受け入れるべきなのかというところ。物語にでてくるそれぞれの女性が語る運命感は、共感はできないまでも、一つの潔い生き方ではないかと思った。
男性であるうえ、人生は自分で決めて切り開いていくものという価値観の僕には、ストーリーに共感できなかった。女性が読んだり、もうすこし人生に諦念を持つ頃にはもっと内容をわかるのであろうか。
なんにせよ、今自分の周りでは大きな不幸もなく、元気に暮らしていることは本当に幸せなことなんだと思った。
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結末は若干納得いかなかったのだけれど、物語の軸になる「運命」論に共感できる部分があった。
選ばない未来はない。胸にずしっとくる言葉だった。一つ一つの選択で私の人生は出来ていくんだな、と改めて認識させられた一冊でした。
年月が経過したら、また再読したい。
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選べなかった未来、選ばなかった未来はどこにもない。
だからこそ、自分の選択に誇りを持つべきで、なるようにしかならない、という開き直りも必要なのだろう。
結局、自分に縁のあることならしかるべき時にやってくるし、縁のなかったことは、自分にとっては必要のなかったものなのだろう。
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選べなかった未来、選ばなかった未来はどこにもない。未来など何一つ決まってはいない。だからこそ、一つ一つの選択が運命なのだ。私たちは運命を紡ぎながら生きていく。
子供の発達を研究していて渡したが知ったのは、人間にとって最も大切なのは
愛されることだ、という点ですね。;愛することが重要なのではなくて、愛されることが重要なんだと思います。だから、人と人との関係は、互いに愛し合う関係ではなくて互いに愛され合う県警でないと駄目なんだっていうきがします。
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亜紀の直感や考え、行動に細かいところで、矛盾や納得できないところがあって素直に受け入れられなかった。
(例えば、引用した亜紀と康の態度の違い)
物語の軸となる、一つ一つの手紙には胸を打つフレーズがあって、自分自身の考えにも影響を与える強さがあると思う。
→初めて読んだとき、亜紀が自ら一目で運命の相手だと確信した純平を振って、プロポーズされても自らの気持ちに確信が持てなかった康と結婚するストーリーに納得できなかった。
しかし、改めて読み直すと、違った見解が見えてきた。亜紀の直感や恋人への想いはたえず変化する不安定なもので、それは運命には至らない。自ら選び取った選び取った選択こそが運命を紡ぐのだ。
康の母親の言葉を引用する
『亜紀さん。選べなかった未来、選ばなかった未来はどこにもないのです。未来など何一つ決まっていません。しkし、だからこそ、私たち女性にとって一つ一つの選択が運命なのです。』
●読む度に感じ入ることができる。味わい深い作品だと思う。
読了日:2010/02/28
再読日:2010/04/10
再読日:2011/10/03
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ひと言ひと言が重く、さらりとは読めなかった、というか
読むのがもったいない感じで、ゆっくりゆっくりかみしめながら
「私ならどうするか」などと考えながら読み進んだ。
後半の康からの手紙を読んだときは こらえきれず泣いた。
生と死をテーマにしたものすごく深い話。
亜紀が、沙織と康は前世でつながっていたんじゃないか?みたいに
感じるところがあるが、それがうやむやになってしまっていて
そこが少し気になる。
それと、全くの個人的な見解だけど、主人公の名前が好きじゃない。
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「運命」と謳う割にはすべてにおいて綺麗で感情の掘り下げも表層的かなとは思うけれど、それでも面白かった。「物語を楽しむ」というよりはこれを読んで「(自分は)どう考えるのか?」という作品なのでは?と思う。
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私がちょうど今感じている、「運命」とは、「出会い」とは、「女性としての幸せって・・・?」
やっとぼんやりと輪郭が見えてきた自分なりの「答え」のようなものを、この小説の中で再確認できたように思う。
まさに今、30代前半の私には必要な小説でした。
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これから先、どんなふうに生きていけば、ちゃんと「運命」を掴めるんだろうって思った。人生ってつらいことばっかりなのかな。
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女性の生き方や価値観に、時代設定から来るものなのか、ちょっと古いというか解せないところが。そのくせやけにスピリチュアルで、手放しに感情移入できるお話ではなかった。
けれど「なるようにしかならない」ことを「運命」と呼ぶのならば、きっとそうなのでしょう。
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一人の女性の29歳から40歳までを描いたこの作品。
まるでなんだか大河ドラマを見ているような気分。
白石さんの作品では初めて読む小説だったのだけれども、
なんとなく古臭いイメージはあります。
でも、自分の人生を見直してみたとき、
そのときの細かい出来事ひとつひとつでは
気づかなかった、見えなかったのに
大きなひとつのものとしてみたとき
それらの関連性が見えてきたりすることがある。
運命というなんとも目に見えないものに
振り回されながらも、
でもその運命を手に掴んでいこうとする姿。
でもやっぱり人と人との巡り合わせというのはあると思うのです。
私は、やっぱり人生に偶然なんてないと思う。
あの時ああしていれば、と思うことは簡単で、
その時に選んだ道、選ばなかった道によって人生は大きく変わってくる。
でもそれでも私たちは選んだ道しか歩めないわけで、
選ばなかった道は想像しか出来ない。
読みながらつい、私という運命について、考えてしまう。
タイトルはぴったりなような気がします。
スタイルがどこか堅いのでもしかしたら好き嫌いが分かれるのかもしれないけれど
読み応えは十分あったので、私はなかなか楽しめました。
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白石さんの書くものは、作り物の世界にあるような特別な幸せがなくて、リアルにいろんな限界を抱えている人たちばかりで、それだけに胸が痛い。
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運命とは一種の宗教なのかなと
精神的な苦しみを打破するとき、自分の中で自分の哲学
病気で苦しんだ人は、病気に対する概念を
生死で苦しんだ人は、命に対する考え方
人間関係で苦しんだ人は。。。
恋愛で苦しんだ人は。。。
結局は起こった結果をうまく説明できて、自分が納得させられる哲学を
探しているんだろうな
自分は間違ってないんだと、理由づけしておかないと不安なのかもね
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2年前に読んで、衝撃を受けた一作。小説って、こんなに人の心を動かせるんだ、と思った。
「選べなかった未来、選ばなかった未来はどこにもないのです。だからこそ、一つ一つの選択が運命なのです。」
この言葉は、想起するたびに今でも新鮮な衝撃がある。成人した男が、この小説で泣く。ラストは、あまりに悲しい。