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以前、海外で数年間生活して帰国した方から、はじめて
の海外の生活では誰もがノイローゼ状態を味わうと聞き
ました。この本では、まさしくそのことが著者の実体験
に基づき描かれていました。
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オヤジの書棚にあったので読んでみたら面白かった。文才のある数学者って。。。さすがに父に新田次郎氏を、母に藤原てい氏を(といってもこちらのお母様の方は私は良く知りませんが)持つ生まれだというかんじか。無論、氏が良くものを見、聞き、お考えになっているからこそ、体験を人が興味深く読めるレベルで語れるのであろうが。
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若き日にアメリカに渡った著者が感じた、当時のアメリカや日本のお話。一種の紀行文のようなものと考えると、けっこう面白かった。
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優秀な若手数学者だった彼が渡米し,アメリカでの生活とその葛藤を描いたエッセイ.描写の綺麗さと藤原正彦一流のユーモアが随所にちりばめられた一冊.読んでいて考えさせられることがいっぱいあった.
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一番印象にのこったのはここでした.
「人気者でありながらも,誰からも好かれながらも淋しかった
原因,それは愛の心を持たなかったためだと思った.
それがいかなる愛であろうと愛なしで人間は人間であり得ない.
人間はその心の最も奥深い部分を通わすことのできる「何か」が
必要だ.その「何か」は人でも物でも何でもよい.それが愛
なのではないだろうか.私は思った」
藤原先生がアメリカに長く住む中で色んな人と出会い,そして
愛に触れ,最後には真の意味でアメリカ人を好きになったと
書いてらっしゃることは,はじめの文章から想像もしなかった
けれどここに共に生きていく中での愛の重要性がめきめきっと
表れてるなあと感じました.
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「国家の品格」の著者の藤原正彦さんの
若き日のアメリカ滞在記。
数学大嫌い、数学におぞましき思い出しかない私は、
数学者というのは、頭の中が数字で埋まっている、
心からご尊敬申し上げるが、
まったく硬い、論理的な発想でものを考えるのだろう・・・・
というような、勝手な印象があった。
日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士道精神であるという「国家の品格」で、ちょっとちがうなとは感じていた。
そして、この若き日のアメリカ滞在記は、より文学的な、泥臭い人間的なにおいがしたのだ。
彼は、理性と欲望のはざまで行動し、
悩み、つまずき、はまり込み、
妙に哲学的で(哲学的って具体的にどういうこと?
とつっこまれると、アハハ、イメージでもの言っているだけで
そんな感じというだけ・・・)さえある。
彼は、まさしく作家の血を受け継いでいると感じたのだ。
これは全く数学者ではなくて、文学者の本だ。
あの、お顔、髪型からして、若い青春時代があったのかしら・・・(失礼)
と思ってしまうが、今から30年以上前、ミシガン大学に研究員として招かれ、難関を乗り越えてコロラド大学の助教授となる。
冬のミシガンで孤独に苛まれ、不安、コンプレックスに彼の心の奥深くが病んでいった様子が、雪と一緒に語られる。
そして、フロリダでの転地で元気を回復し、
アメリカを愛し、その上でアメリカを、再び冷静に見つめていくことになる。
「国家の品格」はこの導線があったのだな・・・・
と思った。
続いてイギリス版も読んでみたい。
お父さんの遺作も出筆中と聞く。
こちらも完成するのが楽しみだ。
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物語のような文章と、普通知られたら赤面もの(笑)なところも書き出されているからか、体験記なのに小説のように読めます。若き日の藤原さんにとても好感が持てました。
数学で認められたり人に好かれたり…ってなんて羨ましい
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一昔前のベストセラーらしいが,正直前半は面白くなかった.著者の内面的な葛藤(しかもグジグジしている・・)の話ばかり.が,後半は雰囲気が一転し,タイトルから期待される通りの追体験を楽しめる.
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「国家の品格」の著者の藤原正彦さんの若き日のアメリカ滞在記。 数学大嫌い、数学におぞましき思い出しかない私は、数学者というのは、頭の中が数字で埋まっている、心からご尊敬申し上げるが、まったく硬い、論理的な発想でものを考えるのだろう・・・・というような、勝手な印象があった。 日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士道精神であるという「国家の品格」で、ちょっとちがうなとは感じていた。 そして、この若き日のアメリカ滞在記は、より文学的な、泥臭い人間的なにおいがしたのだ。 彼は、理性と欲望のはざまで行動し、悩み、つまずき、はまり込み、妙に哲学的で(哲学的って具体的にどういうこと?とつっこまれると、アハハ、イメージでもの言っているだけでそんな感じというだけ・・・)さえある。彼は、まさしく作家の血を受け継いでいると感じたのだ。これは全く数学者ではなくて、文学者の本だ。 あの、お顔、髪型からして、若い青春時代があったのかしら・・・(失礼)と思ってしまうが、今から30年以上前、ミシガン大学に研究員として招かれ、難関を乗り越えてコロラド大学の助教授となる。 冬のミシガンで孤独に苛まれ、不安、コンプレックスに彼の心の奥深くが病んでいった様子が、雪と一緒に語られる。そして、フロリダでの転地で元気を回復し、アメリカを愛し、その上でアメリカを、再び冷静に見つめていくことになる。 「国家の品格」はこの導線があったのだな・・・・と思った。 続いてイギリス版も読んでみたい。お父さんの遺作も出筆中と聞く。こちらも完成するのが楽しみだ。
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藤原氏は数学者であるが非常に文章がうまい。
数学自体にはほとんど興味がなかったが、「国家の品格」が評判になっていたので(そっちではなく)この本を読んでみた。
もともとエッセーが好きだったのと、自分が数年米国生活をしたことも手伝って、非常に楽しく読めた。
その後、小川洋子さんが、私の大好きな「博士の愛した数式」を書くにあたって取材をした数学者が藤原氏であることを知り、ますます藤原氏にはまり、そこから山本夏彦氏にもはまっていったという記念すべき(?)一冊。
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『国家の品格』で有名な数学者・藤原正彦のアメリカ体験記。意外にも文章が上手なことに驚いた。■研究者を志している身の上としては、残念なお話がいくつかあって、ちょっと途方に暮れる思いがした。将来、ちゃんと職を得られるのか、本当に心配だ。。
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上司に勧められて読んだ本。はじめは難しい本なのかなと思ったが、随所で思わず笑えて面白かった。他の本も読んでみたい。
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数学が嫌いだからって理由でこの本を避けないでください。光る視点、引き付ける表現。さりげなくすばらしい文学です。
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数学アレルギーとしてはタイトルに警戒してしまったが、実際は読みやすくてクスリと笑えた。この人のユーモアは好きだなー
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大学入って初めて受講したセミナーの課題図書。
あの有名な「国家の品格」の著者の方のエッセイですが、数学のこと以外は全然難しくないのですらすら読める感じ。
こんな冒険的な旅行は絶対できないけど、留学してみたいなぁとも思えた一冊。