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金髪で長身、アロハシャツを身にまとった男・兵藤香澄の仕事は家政夫。見た目とまったく沿わないその仕事に香澄は誇りを持っていて、今までクレームを受けたことが一度もなかった。
しかしながら、今回の新たな依頼は少々厄介。
依頼人は「神堂風威」という名のミステリー作家。
しかし、そのこと以外に彼に対する情報は一切貰えず、引継ぎに対する最低限の情報すらももらえなかった。
そんな最初から困難を感じる依頼に、頭を抱えていた香澄の前に現れたのは、なぜかしどけない格好をした青年。
思わず、家政夫の依頼者である作家の趣味を疑ってしまうが、青年は「自分が神堂風威だ」と言う。
てっきり、物語のおどろおどろしさから、自分よりも年上の中年以上の男性を想像していた香澄は驚く。
しかも、空腹により目の前で倒れられてしまった香澄は驚愕。
パニくる香澄の下に、出版社に勤めていて、実質的に神堂のすべてのマネンジメントを引き受けているという仲井から連絡が入る。
その仲井と神堂のただならぬ仲である様子を見せられ、香澄は微妙なモヤモヤが胸の中に湧き上がるのを感じる。
また、自分で着付けもできないにも関わらず、浴衣を着ている神堂の着付けをしていると、その肢体になぜかクラクラしてしまう自分に気がつく……
すべてを自分のモラルの中に押し込めて、普通の雇用主と家政夫の関係でいようと努力をするが、「今度結婚するんだ」という仲井の言葉に酷く落ち込む神堂の姿に遂に、一線を越えてしまう。
そのことに酷く落ち込み、一時は、クビにしてもらうことも考えた香澄だが……
という話でした。
実は自分よりも年上であるにも関わらず、過敏すぎる感性を持っているが故に、殻に閉じこもり、情緒面が育っていない神堂にクラクラしっ放しの香澄のラブラブの話。
鎌倉についてのきれいな話もいっぱい書いてあるので、ちょっとした観光本にもなりそうなくらい、作者さんの鎌倉に対する愛にも溢れています。
ワイルドだけどキレイな年下攻めとちょっと幼系の受けの話でした。
まったりした感じの恋愛話が好きな人にはオススメだと思います。
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家政夫×小説家の年下攻
2/29に続編が出るとのことだったので
「それは前作を読まねば!」と購入。
裕の思考パターンが好き。
「不思議ちゃん」と言われてるけど
実は天才すぎて常人より何歩も先が見えちゃうだけなのかな、と。
崎谷さん作品の慈英にちょっと雰囲気というか系統が似てるかな~キャラ的に。
武藤が初めて裕のためにごはんを作る場面が好き。
武藤のごはんをみて「きれいだねぇ」と言った裕の感性に惚れた☆
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日常生活能力、コミュニケーション能力が破たんしている受の先生(ホラー作家)と人のよい、しかも自分の仕事(家政婦)にプライドを持って挑む攻の香澄。
お互いの気持ちが急激にお互いに傾いていく過程がとってもよかったです。
すごく面白かったv
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攻めがいい男だった!!!!
しかし、幼馴染の編集者・・・この人すごいずるい。
人ひとりの人格を壊したことに気付いてない。
そしてそれを攻めに押し付けて結婚に逃げる様な形で最低なやつだなぁ。
でも、それ以外はなかなか面白かった
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言葉の足りないホラーミステリー作家の裕と派手なハウスキーパーの香澄の話。違った理由だけど、誤解を受けやすい2人だけど、どんどん印象が変わってくる。香澄は「お母さん」みたいだし、裕はとにかく素直。2人の日常のやり取りが見ていて楽しかった。
素直な裕が思ったことを言うようになってからは、たちが悪いくらい可愛い。しかも無意識だから、香澄はやられてばかりだろうな。と思った。