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2011/9/7 Amazonより届く。
2013/1/17~1/20
ミステリ作家、有栖川有栖氏と建築家の安井俊夫氏の対談形式による密室談義。これまでミステリ作家の書いたものは幾つか読んだが、建築家の視点が入ったものは初めてで、密室作りには欠かせないものなので、とても興味深かった。ああ、面白い密室ものを読みたくなってきた。
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有栖川さんのミステリ好きで購入。密室の定義や建築家から見た密室への意見がとても面白かった!密室ミステリをいろいろ読んでみたくなりました。
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本格ミステリの有栖川有栖さんと、建築家でありミステリファンの安井俊夫さんが、ミステリ作家と建築家の立場から「密室」について語り合う。
密室の定義や分類を系統立ててしてある。
入門編としてのブックガイドとしても役立つ。
机上の理屈としてだけでなく、建築家としての、現実に可能かどうか、の考察。
ミステリを語り合う時についてまわるネタバレの難しさも、うまくクリア。(ネタを説明せざるを得ない時にはタイトルを明かさない、ってこれはいい方法。読者が、知らずにその作品に当たって、ああ、これのネタだったのか!と驚ける)
有栖川さんの作家としての姿勢も、そこここに垣間見ることが出来る。「不動産のチラシに間取りが描いてあると、中に死体の絵を描いてしまう癖」って、一種の職業病?描いてみたくなる気持ちがわかるような気もするよ。。。
それに、ええ、そうだっったの?!と初めて知ることも。
例えばエレベーターのトランクルーム、鍵のしくみ…など。
更に言われてみれば確かに、昔からの日本家屋は家の中に鍵がなく、ふすまや引き戸で分けているだけなので密室になりにくい。
なるほどそれでよく洋館が舞台に選ばれるわけだな、と納得する。
最近の家は、「プライベート空間はクローズにして、その内側で開放感を味わう」ようになってきていると言う。防犯ということも大きいだろうけれど、人と人の関わり方がそもそも変化してきているのかもしれない。
方法は出尽くしたのかと思われても、家の構造や人の関わり方や人の心理などの変化とともに、「密室」もまた、新しいバリエーションを生んで変化してゆくのだろう。
「密室」に終わりなし。
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タイトルに惹かれて購入。
小説家の有栖川有栖と建築家の安井俊夫が、推理小説に出てくる密室の定義やカテゴリ、これから密室はどうやって作られていくのかといったことについて語る談話集。
建築家ならではの話(建築の基礎知識や、エレベーターにはトランクルームが付いている、床暖房の配線を切るとブレーカーが落ちるなど)はどれも面白かった。
全体的に、二人とも推理小説が好きだということが伝わってくる内容だった。
推理小説が好きな人ほど楽しめるかもしれない。私はそこまで推理小説が好きではない、というか読んでいないので話に乗れなかったけど。
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「なぜ密室を書くのか?」
「そこに、それがないからだ」
だそうですが。そりゃねー、無理だよね、現実には密室。建築士連れてこなくたってそんなことはわかってます。
でもやっぱり面白いんだもの密室物。数々の制限と出尽くされてきたネタを掻い潜りどう面白いものが出せるかって。
エレベーターに棺桶を入れるスペースがあったのは知らなかった。
あと有栖川先生って面白い人だな。不動産チラシの見取り図につい死体を描いてしまうそうです。
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ミステリ作家有栖川有栖と建築家安井俊夫が密室について語る本。
内容
密室の定義
ネタばらしを避けて密室を分類
密室を建築から考える
鍵などの建築事情
ミステリと建築の密接な関係
密室の未来
図や写真を多数使っていて理解しやすい。またネタばらしを避けているので安心して読め、ミステリマニアでなくても建築家の鍵や窓、エレベーターについての話を読むことで十分楽しめると思う。
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ミステリ作家・有栖川有栖氏と一級建築士・安井俊夫氏(「犯行現場の作り方」参照)との対談
密室の定義
ネタばらしを避けて密室を分類
密室を建築から考える
鍵などの建築事情
ミステリと建築の密接な関係
密室の未来
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作家・有栖川有栖と建築士・安井俊夫の対談。安井俊夫が密室トリックに使えそうな建築ネタをあれこれ披露し、有栖川有栖が即興でアイデアをぽんぽん出していくという、見事にかみ合ったやりとりが面白い。対談の終盤では時代とともに変わっていく密室トリックへの期待をこめた展望も。まさしく密室ミステリを読みたくなる一冊。
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ミステリ作家と建築家による密室談義。
いまは町中でも防犯カメラがたくさん設置されていて、社会は密室化してきている。夜に銀行のATMにいて、扉が開けられると物凄く怖い・・・
なるほど。
個人的には密室モノといえば、綾辻行人の館シリーズ好きだった。邪道だろうけど。
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ミステリ作家・有栖川有栖と建築家・安井俊夫による密室対談。
文章のそこかしこから二人のミステリ愛、とりわけ密室への並々ならぬ愛が垣間見られて、微笑ましい。
有栖川さんはミステリ作家である前にミステリファンの読者だと言っておられるように、その知識量は半端ではなく、安井さんがこんな感じの、というのを受けてそれは、、、と解説されるくらいたくさんのミステリを読んでおられる。一方で安井さんはミステリで描かれる建物を専門家の目で解説し、その上でミステリだからこそ許される建物の魅力にまで迫っておられる。二人の脱線しまくる盛り上がり方も、はたから見ていても楽しそう。
古今東西いろんなところで繰り広げられてきた密室の分類・解説の単なる焼き直しではなく、今後の密室ミステリの将来にも言及した、新たな密室解説書となっている。
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ネタは「密室」一本。
さすがに一冊丸々じゃあ、話もそれるだろうと思いきや、ひたすら密室・密室・密室。オミゴト!
往年の名作が一堂に会す懐かしさもさりながら、最近の作品もあり(ゆうても「硝子のハンマー」とかですが。このトリックは忘れられない)それなりにあり。有栖川有栖、遅筆なわけだと納得。
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個人的に大好きな密室ミステリは「本陣殺人事件」と「斜め屋敷の犯罪」である。前者は小学生のころ少年マガジンの特集記事で見開きの図解を見せられ、概要を知ってから読んでも面白かった。同じ特集でノックス「密室の行者」のトリックを明かされたのはコ・ノ・ウ・ラ・ミ……。絵で見せられれば一目瞭然のトリックなのだ!
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ミステリの代表ともいえる「密室」について、ミステリ作家の有栖川有栖とミステリファンの建築家・安井俊夫が対談形式で語り合っている作品。
ミステリ作品からみる「密室」の定義や、建築からみる「密室」の定義の違いのほか、なぜ「密室」がミステリの原点ともいえるのか、というところまで丁寧に説明されています。
文章も平易で、コアなミステリファンでなくとも楽しむことができる一冊で、図や写真なども用いて解説してくれているところも丁寧でわかりやすいです。
さらに、現代の「プライベート空間を外界から隔離して、自身の安全・安心な環境を確保しようとする」という風潮は、「プライベートな空間を破られるときの不安や嫌な感情を想起させる密室殺人を恐れる気持ちを強くする」ということにもつながっており、すでにトリックは出尽くしたとされる「密室」を扱う作品が今もなお根強い人気を博している原因でもあるという分析は説得力がありました。
2021年は、世界で初めての密室が描かれた(というより世界初のミステリが密室殺人だった)『モルグ街の殺人』が出版された1841年から180年。
ほぼ2世紀にわたってエンタテインメント作品の代表格として世界中で愛されている「ミステリ」という世界の奥深さにも触れることができたように思います。
いままで有栖川有栖の作品をしっかりと読んだことはありませんでしたが、これを機に手に取ってみようかと思います。