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学問以外のことの学び方は、
2022/07/24 07:50
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投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
その機会を求めようと思うまでに時間がかかる。だって、そんなやり方、そんなできごとがあるって知らないから。知らないことは誰に聞いたらいいのか、聞いていいのか、どうやって知るのかもわからない。勉強に力を入れてきたハンスにとって最初の規格外な人に出会えたことが幸運だったか、不運だったか。恋をして、仕事仲間とやりがいを見出した最中、これからの人生を経験してほしかった。
とにかく救いのない話
2021/09/16 03:57
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投稿者:たべっこどうぶつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく救いのない話です。
規則に従って真面目に勉強してきた主人公が、辛い方向へどんどん変化していく。もう最後の方なんて見てるのも辛い。胸が痛くなる作品。救いは無いです。
希望ある作品を好まれる方は見ない方がいいです。
読んだ後の無気力感は半端ないです。心空っぽになります。
そういうのが好きだって言う方にはおすすめの作品。
息苦しい少年
2020/07/14 12:10
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
周囲の過剰な期待や、がんじがらめの規則に押し潰されていく主人公ハンスが痛々しいです。機械工として平凡でも、幸せな人生を送ってほしかったです。
振り回される人生も、ころがる人生も、周っている。
2008/06/28 13:59
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投稿者:佐々木 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヘッセ自身の経験をもとに書かれた小説ではあるが、時代の背景や場所は別にしても現代の日本にも十分に通じるものがあるのではないかと思う。
天性の頭脳と努力の結果、神学校という頭脳集団に選抜された少年たちが集められ、将来の大学教授、役人、牧師というエリートコースを歩むことになる。その登竜門ともいうべき神学校に入学した主人公ハンス・ギーベンラートの心の葛藤を描いたのがこの作品だが、それはヘルマン・ヘッセ自身の心情をそのまま映し出しているといっても過言ではない。
本人の意向よりも神学校の教師、少年たちの親や関係者という大人たちの名誉のために過酷な勉学を少年たちに強いていくが、それは「お前の将来のため」とうそぶく。
そして、詰め込み教育の最中、わずかな疑問を心に抱いた少年たちの中から一人、二人と落伍者が出てくるが、ハンス・ギーベンラートも抜群の成績優秀者であったにもかかわらず、その一人に加わってしまう。現代においては「うつ病」は市民権を得た病のように思われているが、すでにこの時代においても症例があり、主人公もその範疇に加えられ強制的に帰郷させられている。
少年の一時期、社会の底辺に生きる人々を軽蔑の目で見過ごすことがあるが、神学校を放り出され、社会のお荷物として故郷に戻ってきてからのハンス・ギーベンラートのそれらの人々を見つめる視線に変化が生じている場面は現代社会のどこにでもある光景と重なっている。
そして、思春期の少年らしく、異性に対する心の葛藤も。
「車輪の下」という題名と内容との共通項をさぐると、大人たちが敷いたレールの上を進む主人公を車輪になぞらえたというべきだろうか。もしくは、仏教に詳しかったヘッセが輪廻転生の象徴ともいうべき「法輪」にも重ね合わせたのか。
いずれにしても、晩年になって落ち着きを得たものの、ヘッセ自身、悩み苦しみ、波乱の生涯だったことを思うと、彼の人生行路の原点がここにあるということになる。
ちなみに、巻末の解説を読んでいて、ヘッセが初めて見た日本人が新島襄であったということに驚いた。
青春小説の定番
2001/03/10 16:21
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投稿者:55555 - この投稿者のレビュー一覧を見る
仲買人のヨーゼフ・ギーベンラートの息子ハンス優秀な成績でマウルブロウ神学校に入学する。しかし、ヘルマン・ハイルナーとに影響され、成績は下降し、ついには神学校を退学となる。そして、人生の落伍者となった彼は溺れ死ぬ。青春小説の定番。