昔はありふれていましたが・・・。
2021/05/12 12:41
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
元芸者であるお蔦の周りにはいつも人が溢れている。孫の望は北海道に転勤した両親と離れお蔦と二人で神楽坂で暮らしている。この二人にご近所さんからいろんな相談事が持ち込まれ、それを見事に解決する人情作品。蹴とばし通り魔、振り込め詐欺、相続の相談、はたまた少女誘拐事件等々。
お蔦が快刀乱麻を断つ、それが痛快で面白い作品でした。
神楽坂探検ブック
2015/08/25 14:20
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投稿者:seahorse - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっとホロリ。ほのぼのしたやり取り。今は遠くなった中高生時代を思い出しました。
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ちょっと物騒な話もあるけど、いわゆる日常の謎系のミステリー。
主人公の男の子が素直な性格で好感が持てることと、探偵役でもあるお蔦さんの気っぷの良さが心地いい作品です。ミステリーの要素はやや薄いと思いますが、少年の成長を見守りつつ、ほっこりと読める作品です。
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20131001
日常の謎系のミステリ。
少年探偵団風なのもあり、楽しめた。
お蔦さんもステキ。
毎回スッキリというわけでなく、なんとなく残るもの、そして設定として続く、というのもあり、続きも気になる。
罪かぶりの夜
蟬の赤
無花果の実のなるころに
酸っぱい遺産
果てしのない嘘
シナガワ戦争
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日常ミステリ系
粋な元芸者婆さんが、ビシッと解決。
人生の機微を知る年長者の裁きが必見。
ワトソン役中学生男子のご飯が美味しそうなこと。
神楽坂って、やっぱり神秘的なところ。
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ほのぼの日常推理系かと思いきや、結構シビアな話もあって、ぐっときた。
こういうお話はたいてい、良い方に話が転がっていくイメージだったので、こんな後味の悪い、余韻を残す終わり方は新鮮だった。
ところどころ、美味しそうな料理の名前が出てくるのも良い。
タルト食べてみたい!
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元芸者で気風の良いおばあちゃんが解決する推理物と期待して読みましたが、それほどスッキリ爽快な後味ではなく…。確かに悪くはないけど、人の黒い部分が見え隠れする所が、中学生が関わるには少々気が滅入るというか…。特に第1話のラスト、中学生が他人に罪を被せようとする深層心理とか、中学生の親の昔の恋愛を引き摺ったいざこざとか。ああ、そうそう、拉致監禁・あわやレイプ未遂がなぜあんな大団円で終わるのかも腑に落ちない。
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きっかけは忘れましたが、ずっと読みたいと思っていた作品。文庫化されてやっと手にしました。
日常の謎といっても、決定力に欠けるところはお蔦さんの勘で進めるところもあるし、そういえばこんな布石が!という驚きは少なく、どちらかというとミステリではなく人情ものの雰囲気です。ただ芸者として生きてきたお蔦さんの独自の価値観や経験に基づいているのがかっこいい。当人の気持ちも事件の背景も分からないうちから「誰かを庇うなんてバカだ」と言いきり、かと思えば反省した犯人には同情的。最終章の「罪を犯して罰を受けないのは本人がいちばん辛い」という言葉にお蔦さんの姿勢が集約されているように感じます。誰かに庇われれば、罪を認めなかった自分も、そうさせた人も恨んでしまうかもしれない。自責の念を抱えて生きていく間に、罪を共有する人さえいなければと思ってしまうかもしれない。罪を犯した人が再び前を向けるように、償いながら生きていけるように。それがお蔦さんの優しさなんですね。
我が身を振り替えれば、罪を忘れて平然と暮らしてるような人間なのでそんな性善説がまかり通るかとも思いますが。せめて小説の中では通用してほしいです。
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ミス・マープルとか
天藤 真 氏の「大誘拐」
若竹 七海 氏の「古書店アゼリアの死体」
(他にも咄嗟に思い出せないだけでまだあるかも)に
続く、私の好きなカッコいいおばあちゃんの出てくる話!
図書館で借りて期待してたけど期待以上だった!
自分の本棚用に買うの決定。
しっかり者で料理上手な孫の望くんから見た、
元芸者さんで今でも粋な、お蔦さんとの騒がしい
下町の日常と書くと一見、日常の謎っぽく思えますが、
殺人こそないものの、傷害事件がおきたり、
ご近所さんが振り込め詐欺の被害にあったりと出てくる事件は以外と深刻です。
観察力と洞察力に優れ、気っぷのいいお蔦さんが
ホームズ役ですが、謎を解くだけじゃなくて
出来事との向き合い方や覚悟みたいなものが
とにかく大人でカッコいいです。
それに孫の望くんも負けてない。
本人は気づいてないけど物を観る目もちゃんと養われているし、きもが据わっていて、おばあちゃんそっくりだと思う。
出てくる料理の描写も美味しそうだし、
誂えたように私好みでした。
すごく嬉しい。
続編も出てるみたいだし、
他にファンタジーや時代小説の作品もあるそうなので、これからの楽しみが増えました。
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表題作の「無花果の実のなるころに」で、主人公のノゾミは、誰かのために嘘をつき続けることを選びます。
その決断は、若さゆえの無鉄砲さもあるけれど、真実が暴かれることによって、友人が傷つくことを防ぎたいという純粋さからです。
嘘をつき続けることがどういうことか。それを、「シナガワ戦争」の中で気づきます。
ここで、偽悪的に他人を拒絶するようにふるまえば、楽になります。ハードボイルド探偵の様に。
そうしない。そうすることが一つの逃げであることを理解してはいないけど、選択しないのはお蔦さんとの生活があるからでしょう。
きっとお蔦さんは、ハードボイルド小説の主人公は嫌いでしょうね。
わかった振りして、眼を背けてるだけ。向き合おうとしてないのさ。とかぶった切られそうです。
でも、そんな自分の弱さも知ってての偽悪なんですよ、勘弁しちゃもらえないですかね。
・・・無理っぽいですな。
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重い十字架を背負って生きていくなんて大変なことなのに、中学生の主人公は「大丈夫、やっていける」と考え、その道を選択してしまう。まだ若い故の未熟さが伝わってくるようで、支える人がいなくなったら大丈夫なのかと思ってしましました。でも、重い話につながっていくのに、沈んでいかず、夏の木陰を通りぬける風のような爽やかな雰囲気があるのは、酸いも甘いも知り尽くしてる元芸者のお蔦さんの存在が、きりりと締めているからなのかなと思います。お蔦さん、いいスパイスですw
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子供と大人の境界って何でしょうね。
大人があって欲しいと思う「子供らしさ」は、必ずしも子供のためではなく、かといって、子供は望むままに振る舞うには「責任が取れない」。
そんなことを感じる短編連作ミステリでした。
あと、お蔦さんがいい女過ぎて死ぬ。
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神楽坂、ということでSR中に読む
もうちょっと若い頃、中学高校あたりで読んでいたら好きだったかなーと思う
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中学3年のノゾミちゃん(料理男子)が主人公。お蔦さん(おばあちゃん)と二人暮らし。安心して読めるミステリー、ふりがな無いけど中学生でも読めそう。
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ゴメスのような強烈なインパクトはないけれど、おもしろい、小気味よい・・・だけでなく、”粋”を感じられるところがお気に入り。