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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
しんみりとした気分にさせられる文字通りの佳作である。人の死を安易に扱うのは好きでないがこの作品は例外的に心にしみた。幽霊の正体が次々と変わるところがアクセントになってとても良い。加納朋子は優しい作品を書く作家というイメージがあったが、この作品もその印象通り。
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「黄昏ホテル」をテーマとした
総勢20名の人気作家によるEノベル
それぞれの味わいが楽しめて1冊で何倍も♪
それぞれ不思議な味わいをかもしています
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謎めいたホテルを舞台とした、20人の作家によるアンソロジー。ホラーありミステリあり、怖いのもあり笑えるのもありでバリエーションが豊富。かなり豪華な一冊。
お気に入りは加納朋子「セイムタイム・ネクストイヤー」。加納さんらしく、しんみりと優しい物語。そして牧野修「悪い客」も好きだなあ。こちらはくすりと笑える物語。
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篠田真由美 「暗い日曜日」
早見裕司 「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」
浅暮三文 「インヴィテイション」
森奈津子 「カンヅメ」
近藤史恵 「夜の誘惑」
小森健太朗 「黄昏色の幻惑」
笠井潔 「神輿と黄金のパイン」
田中哲弥 「タイヤキ」
久美沙織 「HOME AND AWAY」
雅考司 「一つだけのイヤリング」
二階堂黎人 「素人カースケの赤毛連盟」
野崎六助 「鏡の中へ」
加納朋子 「セイムタイム・ネクストイヤー」
太田忠司 「名前を変える魔法」
黒田研二 「あなたがほしい」
山田正紀 「トワイライト・ジャズ・バンド」
牧野修 「悪い客」
我孫子武丸 「オールド・ボーイ」
田中啓文 「ふたつのホテル」
皆川博子 「陽はまた昇る」
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「黄昏ホテル」と呼ばれるリゾートホテルで起こる20の出来事。
20の人生。
20の生死。
20の男女。
20の親子。
20の夫婦。
20の…
20の。
黄昏に映えるホテル、だなんて
戦前から建つホテルだなんて、
行ってみたい。
読みやすい文章ばかりではなかったし
血生臭い話ばかりであったし
お勧めしはしないけど、
一つのホテルを舞台に
20人の作家が書くという企画は大好物でした。
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一編一編が短くジャンルもごった煮のアンソロジー。
黄昏ホテルというキーワードだけの繋がりかと思いきや同じ場所が舞台(だよね?)のようでちょっと嬉しい誤算。読み進めていくにつれてこのホテル人死にすぎだろと思ったりもしたけど普段読まないジャンルに触れられて楽しかった。
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e-NOVELSのサイトにて掲載されたものを加筆訂正、とあるんだけど経緯がよく分からないな。テーマありきの書き下ろし?連載?地下のバーとか受付の男性(ボーイ)とか銃声とか、違う作家さんでもリンクしてるネタがあるから順番に書いていった(前の作家さんの作品を踏まえての)なのかな?その辺の経緯詳しく欲しかった。
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古びたホテルを舞台に繰り広げられるさまざまなドラマ。
こういうシチュエーションのアンソロジーを前にも読んだが、はやっているのか…
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初期の電子書籍で紙になったものということで記念碑的な意味合いで読んだ。なんというか、レイモンクノーの『文体練習』を20人でやったみたいな感じの面白さがある。黄昏ホテルという同じ世界観で20人様の事件が起こり、解決する。個々の文体に特徴がある文学的な意味を求めた感じというよりは、最初期の電子書籍で方向性も暗中模索な中でみんな作家が集まってやりたいことをやったアンソロジーな意味合いでの個性が発揮されていて、そこは面白さだと思った。企画してこれだけの作家を集めるのは苦労したと思う。ただ、ここに収録された作家が"We Are The Worldの呪い"のようなことになっていないかどうかが個人的には気がかりでならない。