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1章 先駆
・惰性は気付かない。現状をよしとし、日々確信を忘れた時から始まる。
・意義、目的の理解と合意ができたなら、目標の設定。何のための根本目的。
・一旦緩急の際に、どう反応するかに、その人の責任感が表れる。
・津波は自然災害。適切な措置を講ずることができなければ、人災。
・教育とは人格の触発。若き人格を尊重できない人には、育成する資格はなし。
・先生の初の海外訪問は厳密にいえば、沖縄。
◎乗客のつもりでいれば、グチと文句ばかり。自分を磨くことができない。先生は自分が責任をもつのだと決意した。当時は、一介の社員、役職もなかった。立場の問題ではなく、自覚の問題。自分の部署を完璧にするだけでなく、全体のことを考えてきた。
・戸田先生は雇われ根性を最も醜いものとされた。特に青年では将来の見込みがないと断定された。
・中心者を守れば、やがて自分が守られる。仏法の因果の理法。陰で幹部の悪口や怨嫉は、内から壊すことになる。
・七回忌までに300万世帯を達成し、勝利の報告をもって、人間革命の執筆をする。戸田先生が行動の人だから、弟子も行動しないと伝えきれない。文は人。文は境涯の投影。筆をとるのは沖縄。
海外訪問から日本に帰ってきての戦い。具体的な指導が多い気がした。人間革命の決意。戦いの結果を持って書くこと。自覚の問題。学生部の話もあった。感想文は読んですぐ書くのがやっぱりいい。時間が経つと少し忘れてしまう。
2章 錬磨
・人生は行き詰まりとの闘争。
・水滸会の自覚。
・自らは動かず、後輩を怒るばかり。無責任。
・鉄は熱いうちに鍛える。大成のための鍛錬。青年時代に鍛錬の機会に巡り合えぬとしたら、これほど不幸なことはない。
・東西冷戦は自界叛逆難。
・真の社会の発展を考えていくならば、人間の心という問題に突き当たる。真実の宗教の必要性。
・人材の育成には、相手に即した臨機応変な対処。惰性には覚醒。張り詰めた心には安らぎ。
・災害に出あうのは、今生の小苦。罪障消滅の証。
伊勢湾台風。冷戦。水滸会の歴史。婦人部大会のこと。この章も具体的な指導も多かった。歴史的な内容も多かった。鉄は熱いうちに打て。鍛錬と、行き詰まりの闘争。題目だ。
3章 勇舞
・前三後一。個人指導の大切さ。相手を幸せにすること。
・団結し、戦うこと。
・外交といっても人間の出会いから始まり、あいさつから始まる。
◎人間は実力。学歴がなんだ。幹部の信心についてくる。人柄についてくる。学ばないことは卑しい。勉強しないことは恥。寸暇を惜しんで読書し、勉強する。持続が力。
◎こんな私ですが、よろしくお願いします。皆さんのために、どんなことでもやらせてもらいますという思いで、何事にも謙虚に、真剣に取り組むこと。高慢では人はついてこない。策や方法ではない。真剣さと誠実さ。題目を唱えぬいて、みんなを幸せにしようと、体当たりでぶつかっていく。
◎生命力は体力だけでなく、知恵も含まれる。肝心なことは忘れないし、大事なところで失敗することもない。いざという時に力が出せなかったり、しくじったりするのは、真剣でないからだ。全部自分がやると思えば、ポイントを外すわけがない。
・仏道修行の要諦は勇猛精進。敢んで為すを勇と言い、智を竭すを猛と言う。勇んでの挑戦に生命の躍動があり、知恵も生まれる。そこに歓喜があり、さわやかな充実感と希望がみなぎる。決して暗い疲労はない。
・心が亡ぶでで忙しい。動中にも静はある。めりはりが必要、リズム、切り替えが大切。伸びきったゴムでは価値の創造はない。勇舞の気概。
・総本山を絶対観光地にしてはならないと、断固、反対したのが戸田先生。
・広宣流布に向かって、心を一つにして行動する団結の中に信心の血脈が流れる。
・死身弘法の人がいてこそ、広布の大道は開かれる。
・仏法の根幹をなすものは師弟。誰を師とするか、いかなる弟子をもつかで未来のすべては決まる。
・牧口先生は殺された。軍部政府に、国家神道に、軍部政府に保身のために迎合した輩に。信教の自由を貫いたがゆえに、殺された。何の罪を犯した。
・牧口先生の宣揚のための決意。
舞台は日本。女子部への厳しい指導もある。勇舞の章は強烈に印象に残る箇所が多かった。自分が変わるための大事な一念の持ち方。みんなを勝たせるための信心の姿勢のこと。日々挑戦し、変わっていきたい。前三後一の指導を大きなテーマにした。
4章 民衆の旗
・絶対的幸福境涯には、強い生命力が必要。
・弘教の意気に燃えている人には大歓喜がある。
◎教弥よ実なれば位弥よ下れり。教えが真実であればあるほど、より低い機根の衆生を救っていける。信心が深まるほど、いよいよわが身を低くし、謙虚に、礼儀正しく、同志を敬い、尽くしていうべき。ここに、世間の地位や立場と、学会の役職との大きな違いがある。
会長就任して八か月が終わろうとしている。130万世帯から170万世帯へ。61支部が124支部へ。前進の年から躍進の年へ。2巻は日本が中心だった。やはり読んだ後にすぐ感想を書くべきだった。発展のスピードがすごい。
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ー「自分に力があるなどと思ってはいけない。ましてや人を機械のように動かそうなどと感がては絶対にいけません。」
みんなに頭を下げ、「こんな私ですが、よろしくお願いします。みなさんのために、どんなことでもやらせてもらいます。」という思いで、何事にも謙虚に、真剣に取り組むことです。その健気な姿に心打たれて、人も立ち上がり、周囲の人も協力していくれる。策や方法ではない。真剣さ、誠実さです。題目を唱え抜いて、みんなを幸せにしようと、体当たりでぶつかっていけるかどうかです。ー<本書から引用>
先駆/錬磨/勇舞/民衆の旗
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本巻では、1960年(昭和35年)5月3日~同年末のことが、書かれています。
1960年5月3日は、山本伸一が会長に就任した日になります。
当時は、日本各地に新支部を結成している時期になり、山本伸一が休むことなく、支部結成大会等に走り回っている状況がわかります。
本作品の主な登場人物とモデルは、
・山本伸一---池田大作(1928~)
・十条潔---北条浩(1923~1981)
・正木永安---貞永昌靖(ジョージ・ウィリアムズ)。アメリカSGI理事長だった。
・原山幸一---原島宏治(1909~1964)
・小西武雄---小泉隆
・清原かつ---柏原ヤス(1917~2006)
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『新・人間革命』第2巻は昭和35年(1970年)10月から12月までの2ヶ月の物語。
初の海外指導から帰国してみると、日本の幹部には緩みが生じていた。それはエンジンである師の回転数が速いためでもあろうが、師にギアを噛み合わせていないと幹部と言えども気付かぬうちにズレが生じることを意味する。
会長就任から7ヶ月。就任時に140万世帯だったのが12月には170万世帯。8ヶ月で1.2倍の増加である。昭和35年の日本の全世帯数は2200万世帯だから、すでに7%以上がご本尊を受持したことになる。
会員の数が増えるにつれて、傲慢な坊主が現れる。終戦から15年でその腐った小根を露呈していた。
それにも関わらず学会が急成長したのは、先生の指導力に他ならないだろうが、この年すでに衆議院への進出を考察されている。幹部がゆるもうが坊主が腐ろうが学会が爆進できたのは、ひとえに先生の構想力による。未来を構想し、進路を示すのが真の指導者。