投稿元:
レビューを見る
№6の#9。
2006年から足掛け9年。出だしは華々しくも、途中この作家らしくグダグダと進まず、それでも最後まで付き合ってきたこの物語も遂に完結。
終盤に来て漸く展開はスピーディーになり、今回も矯正施設からの脱出と施設の崩壊、反政府運動の高まりと捕り物、市長と黒幕の会話…が次々描かれる。
#6で語られたエリウリアスと森の民の秘密(もう3年前ですね)が遂に明らかになり、“月の雫”に飛び込む紫苑とネズミ。
#8の感想で『これまでのお話がどう収束するのか、ちゃんと終わるんでしょうね』って書いてあり、一応きれいに畳まれたけれど、う~ん、最後はいささか呆気なし。
投稿元:
レビューを見る
長い、長い、少年たちの物語が終わりました。破壊の物語は終わり、これから再生の物語が紡がれるんでしょう。
ヤングアダルト、そんなのもったいない。大人が読むべき物語でしょう。
投稿元:
レビューを見る
ついに完結。
これまで見え隠れしていたことがどんどん紐解かれ、
No.6の歴史、全体像がわかる内容になっていた。
正直謎解きのような感じに終始しているように感じてしまい、前回の緊張感や感動を引き継いで楽しむことはできなかった。
だけど、さすが完結巻なだけあってシリーズ全体を捉えたうえでのキャラクターたちが紡ぎだすセリフの端々にはとても感動した。
さらに紫苑、ネズミの今後も気になるし、ビヨンドという巻も出ているようなので非常に楽しみでもある。
紫苑、ネズミをいつまでも応援していきたいと思う。
投稿元:
レビューを見る
遂に最終巻。NO.6が如何にして創られたのか、エリウリアスとは何者なのか、ネズミは…等、残された謎が語られてゆく。
矯正施設に潜入するまではあれだけ緻密に描かれてきたのに、最後の月の雫の崩壊は呆気ない。『THE MANZAI』にも感じたことだが、あさのあつこの作品は感情を入れ込んで書きまくり、最後には息切れして終わりを焦る書きぶりが多いような気がする。世界観の設定は面白いのに、読破後の残念感が否めない。
投稿元:
レビューを見る
ついに完結。
暗闇が溢れた理想都市はどうなるのか?
正直、予想通りの流れだったとはいえ、
心地よく乗れた気がします。
投稿元:
レビューを見る
最終巻。「普通」の少年が戦い、生き抜いた結果がここにある。「思い」を文字にして吐き出すあさのあつこ先生にしか出来ない物語だった。お疲れ様でした。
投稿元:
レビューを見る
☆3.8
No.6の第9巻で最終巻。
No.6だから6巻で終わりだろうと勝手に思い込んで6冊一気買いしたのは数年前。
一気買いの一気読み。で、まだストーリーが続くことにショックを受けたっけ。
あんなに待ち焦がれた終結は、あ〜そういう落としドコロね、って感じで尻切れトンボ。
紫苑の二面性(無邪気さと残酷さ)の解明も無いし、正直BLは好きじゃ無いし。
途中巻で何度か涙したことを思うと、この最終話は期待外れかな。
投稿元:
レビューを見る
刊行当初に単行本を読了し、文庫化の機会に再読した。2013年の物語をそれ以前から追っていたはずなのに、再読とはいえ2014年に読み終えるというのは不思議な心持ちになる。「終わってしまった」という気持ちもあるのだが、この物語は“終わりは始まり”をその身で如実に表しているので、寂しさとは別に焦燥感のようなものも残していった。未来を託されたのは紫苑だが、NO.6を破壊したいと強く望んだネズミがさすらう者として行動する姿はしっくりこない。強くひき合っていた綱を片方が離したら、もう片方がどうなるかは明白だろう、と。
投稿元:
レビューを見る
図書館の新刊コーナーにあったもの。有名な作者だと思って借りたら、シリーズの最終巻だった。
でも、最初から読んでもこの評価だと思う。
こーゆーものって、今までにも掃いて捨てるほど書かれてる。違うのは登場人物の名前の付け方くらいでは?
投稿元:
レビューを見る
長かったNO.6ようやく完結。
理想都市の崩壊と、再生。
ここで終わるかー。
何回も同じことを繰り返して、結末はやっぱりここか。そうか。
ふたりにとって、あの嵐の日の出逢いはきっと運命。
でも運命をつかみとったのは自身の腕で、運命のその先を切り開くのも自分自身だ。
再会を必ず。いい合言葉だ。
今日を、明日を、楽しみに生きていける。
beyondの文庫化はいつになるんだろう…
投稿元:
レビューを見る
特にネタバレは何もしてない気がするんですが、最終巻なので一応。
遂に完結。
毎度今までの流れを思い出しきれないまま読み始める。前回までネズミ・紫苑の脱出組とイヌカシ・力河の待機組の話が多かったので、そういやNO.6内も混乱中だったっけとぼんやり思い出す。
あくまで個人的な感じ方や好みだとは思うのですが、あさのさんはあんまり心情だけで書き進めない方が良いのではないかと。動きを主軸とした中での心理描写は絶妙で、同時に展開する疾走感にワクワクするのだけど、モノローグ主軸の展開になると無駄に文字を並べてるような印象で、いまいち状況が入ってこない。
正直矯正施設潜入中は、今度は展開だけが先走り過ぎて「え、そんな簡単に?どういうことだったの!?」と若干置いていかれたんですが…。
なので前半はやっぱりちょっと間延び気味という印象。そのかわり後半はその置いていかれた部分が説明されたので、とりあえず綺麗にまとめてくれたかなと。沙布の存在意義がもう一押し欲しかったけれど。
ラストの別れあたりはなんとなく『李歐』が頭をよぎった。
早々に外伝が出たようなので、そちらで穴をいくつかでも埋めてもらえたらいいなあと。
後半は無理矢理終わらせたようなので、少なからず読み手にもその苦しみのようなものが感じられたけど、一気読みすれば多少印象は変わるかなと。
何はともあれ一区切り。お疲れ様でした。
投稿元:
レビューを見る
最終巻。途中はすごく盛り上がったけど、そういう読者ばかりじゃないから。どうしたんだろうこの結末。いくつか謎も残ったままだし、あっけなかった。
ダブル主人公みたいな話はどちらも死なないのが鉄則だけど、ここまで悪運強いのもすごいねネズミ(褒め言葉)。
投稿元:
レビューを見る
ネズミを連れて脱出した紫苑が向かった先は。そしてno.6の行く末は。
悪運が強いと評されるネズミのスーパーマンっぷりの不自然さ。人々を魅了すると評される紫苑の魅力の不可解さ。
この物語の底の浅さはその二点に尽きる。
特に紫苑が人を魅了する様があまりに不可解かつ唐突で、ご都合主義的に物語が進んでいくようにみえるのだ。
歌が世界を救うって、なにその超時空要塞マクロス、みたいなオチにも頭を抱えてしまった。
最初から最後まで、感情垂れ流しのおセンチ文章で押し切ったのはある意味立派?
鼻白む正義感と理想論も薄ら寒い。
仲間大切で自分らしく生きたい絆教信者にはこういうのが受けるのか。
もう二度と読まない作家決定。
投稿元:
レビューを見る
矯正施設破壊して終わりじゃなかったんだ?
アニメで流されたりぼかされたりした部分が
はっきりしてスッキリ。
紫苑じゃないけど再会を待ち望んでしまう。
投稿元:
レビューを見る
まさに、崩壊と再生と“運命”の物語だった。理想都市そのもののような純粋で優しく冷酷さを秘めた紫苑と、野生の獣に似た美しく優雅で用心深いネズミと。嵐の夜の二人の出会いから、いや本当はそのずっと前から、多くのものが壊され失われてこの終焉に辿り着いた。これからどうなっていくのかなあと考えてみたけれど、きっと紫苑とネズミの関係だけは変わらないのだろうなと思う。何度離れても、何度でも出会う。信頼と愛情と畏怖を抱えて、互いの存在に救われながら、これからを生きていくんだろう。