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医療従事者の方から薦められて読みました。記述が経験に基づいて詳細なのはもちろん、(不謹慎かもしれませんが)ところどころクスリとします。血液系の病気や骨髄移植について知りたい場合の体験談として読んだ方がいい一冊。
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本書は、著者自身による白血病闘病記です。
病名発覚までの経緯→化学療法→骨髄移植と、過酷な入院生活の内容は、ともすると気が重い読書体験になるかも、と思いながら読み進めました。
ところが、意外にもそういう感覚になりませんでした。ここが著者のねらいであり、本書の肝であると思います。
例えば、教授の他を引き連れた回診を、「大名行列」「白い巨塔」、一時退院を「仮出所」などと揶揄したり、抗癌剤による抜け毛のため、我が家の法律として「ハゲ」禁止等の言葉狩りを実施したりと、真面目で懸命な軽口がポンポン出てくるのです。また、加納さんのアニメ好きオタ主婦(自称)ぶりも垣間見え、クスッと笑える箇所満載です。
前向きな病への姿勢は、読み手に勇気を与えてくれるはずで、当事者だからこその体験に裏打ちされた言葉の重みがあります。
これらは、数多の病気に関する知識、全て公開している自身のデータ、あれば便利なグッズ等々、当事者の方にとっては大変参考になるであろう情報につながります。
追記として、血縁ドナーとなった加納さんの弟によるドナー日記。〝すごい〟の一言です。冷静で詳細な記録に、「最強の弟さんですね」と言いたくなります。
「白血病患者へのエール」に満ちあふれた、温かい闘病記でした。
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とてもポジティブな著者さんで、入院中も運動をしたりマンガを読んだりしていて、本当にキツい治療だったであろうに、暗い記述があまりない
旦那さんや姉妹の方たちや義母や友人がよくお見舞いに来てくれていて愛されているのがよくわかる
弟さんの骨髄がピッタリで提供してもらえてそれも著者さんにとってとても心強かったことだと思う
口腔ケアは大丈夫なのね
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自分らしく生きるということの意味を学んだ。日記を書きたいと思うけれど、続かないだろうな。とりあえず献血に行こうかなと思う。
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加納先生の闘病記。
ページを開くと、色々な心情に引き込まれた。
生きることの偶然さ、生きることの幸せ、生きることの必要さなど考えさせられた…
自分だけはそうならないと思い込んでいるだけ! もっと謙虚に楽しく真摯に!
加納先生の活躍をこれからも楽しみにしてます。
ぜひ〜
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あんまり悲壮感を感じない文章だし概ね毎日記録されているけれど、実際はもっともっとショッキングだったはずだし、日付が飛んだ隙間には苦しいことも多かことでしょう。口腔洗浄や経口摂食、ストレッチなど患者としても治る努力をしたことが結果に結びついたのでしょうね。
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久しぶりにいい本に出会いました。
小説ではなく、作者本人の白血病との闘病生活を綴った本です。
さすが作家さんと言うべきか、時系列順に書かれた日記は分かりやすく、白血病という病気がどんなもので、闘病中どんなことが大変でどんなことに救われたのかユーモアを交えつつありありと伝わりました。
クスッと笑えるような言葉が混ざっていたり、闘病中でも良いことを沢山みつけよう!と先生は心がけていたり、加納先生の日記は明るく記されていましたが、実際は記載以上に大変な毎日だったと勝手に想像しています。大変な治療を乗り越えた加納先生や先生の周りの親戚の方々、病院の先生や看護師の方々などは本当にすごいと感じました。
この本を読んで1番思ったことは健康って素晴らしいんだなということです。当たり前ですが、当たり前こそ貴重なのだと実感しました。
幸い、私は今のところ健康です。時々自分の情けなさに鬱っぽくなることはあります。でも、この本を思い出すと、私は健康なんだ、まだまだ頑張れるだろと踏ん張れるような気がします。
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この作品は加納朋子さん自身の闘病記ということで、それだけは知ってて手にしました。2010年の6月に急性骨髄性白血病との診断を受けられ、入院し化学療法と放射線治療を受けられ、骨髄移植を経て退院される約半年に渡る入院生活の日記、そしてドナーとなられた弟さんの手記も収められています。
読んでみて、加納朋子さんのことがますます好きになりました。この作品を読まなければ知りえなかった、加納朋子さんの“人となり”がよくわかります。辛い辛い闘病生活、抗がん剤の副作用で食欲が低下し嘔吐し、脱毛し、発熱やその他の諸症状…でもいつも明るいんですよね!苦しい中でも、髪の量のことで俳優の竹中直人さんや歌舞伎俳優の海老蔵さんと張り合ってみたり、美と健康を常に意識してストレッチや軽い運動をできるときにはされていたり、コミックを愛読していたり(それも大量に!)…なんか、いい感じ!!私だったら…きっと悲観的なっちゃうだろうなぁ…。
そして、家族もいいですよね!ご主人が同じく作家の貫井徳郎さんなんですね…おふたりの会話からあったかいものを感じました。貫井徳郎さんの作品も、いつか、きっと読んでみようとも思いました。そして、ドナーになった弟さんを含め兄弟とお父様、そして息子さん…お友達も、みんないい人なんですよね!いい人のところにはいい人が集まるのかも…。この時の経験が、この先に出された作品にも活かされてるんじゃなかな…。これからもステキな作品を執筆してほしいです。
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白血病ではないけれど友達が難病に侵され病気を乗り越えるために何か良い本はないか?と尋ねられて色々探し出会った1冊がこの本。病身にショッキングな内容では無いか確認すべく自分で先に読んで見ようと読み始めて一気に読まされた。病気に前向きに戦う著者に感銘を受けました。これは是非友達に贈りたいと思います。
急性白血病というシビアな病気に突然かかられた著者の加納朋子さんが取るものもとりあえず即入院し実弟さんからの骨髄移植を経て退院する頃までの約1年の闘病記が記されています。辛いであろう体調なども明るく面白く闘病中の状況や心情が書かれています。ご自身の病気のこともよく勉強されていて医師からのカンファレンスもまるで取材の様だ、小説家の性だとご本人が書かれている。確かに抗がん剤を読者に説明する例えも秀悦でした。流石作家先生です。
それにしても抗がん剤は猛毒で皮膚に触れると火傷するとの事に驚いたけれどそんな劇薬でも血管は大丈夫なのだという事には大変驚きました。
ドナーである弟さんの日記もあわせて読むことができます。弟さんも文才がおありなのですね。とてもわかりやすかったです。